NCIS: ニューオーリンズ （S4E3）
危険な協力者 / The Asset
海軍兵の乗った車が川に落とされ兵士は死亡、同乗者は姿を消した。兵士の名はウィンタースで、ベルリンのアメリカ大使館に勤務していた。調べを進めると、車のGPSにウィルスが仕込まれていたことが分かる。発信元を追跡するとある廃工場にたどり着き、プライドたちが突入すると……。（スーパー！ドラマTVサイトより引用）
冒頭の事故現場、正確な場所は特定できませんでしたが、フレンチクオーターから見てミシシッピの川向こう、Gretnaだと思われます。ニューオリンズのUptown地区Jackson AveとGretnaのHuey P. Long Aveを結ぶフェリーがあるのですが、その停泊所（Gretna Ferry Landing）から見える景色がよく似ているので、多分この辺りでしょう。
タイヤ痕から何者かが故意に車をぶつけて川に突き落としており、さらに死亡したウィンタース兵士以外にも同乗者がいたことが判明。同乗者は事故後にミシシッピ川を渡って逃げたようです。
そしてパットンの調べで事故に遭った車はGPSにウィルスが仕込まれていて、ずっと居場所を追跡されていたことも判明します。追跡者は「セレステ街の廃工場」にいるらしい。場所はここ。
Celeste StとSouth Peters Stの角の建物です。ちなみに写真右奥に見える2本煙突の建物も廃工場らしく、ここはS1E21で使われていました（ラサールの兄ケイドが殺人容疑をかけられたエピソード）。この2本煙突は空撮シーンでも何度か映っており、また目立つので、個人的にはロケ地特定で時々役立ってくれています。
キングたちがここに行くと、なんとそこにいたのはアイズラーと現在の部下バーンズ捜査官。この時バーンズがちょっとグレゴリオに雰囲気似てるなと思ったんですが、その後セバスチャンたちにも”Tammy 2.0"って言われてましたね。しかしFBIのスーツにガイドラインがあるとはびっくり。厳しいのね。。
アイズラーたちが車を追跡していたのは、ロシアのスパイ、アレクサンドル・ペトロフの場所を追うため。彼はベルリン勤務のウィンタースと親しくなり、ウィンタースに米国内のロシア人スパイの名簿を提供するのと引き換えに亡命を申し出たが、受け渡し場所をニューオリンズに指定してきたらしい。それでウィンタースの車で移動していたところを襲われて、行方が解らなくなっていた。俺の管轄で黙って勝手なことしやがってとキングはご機嫌斜めです。相変わらず縄張り意識強いな…。しかも極秘で作戦を進めるアイズラーに対し、「ルールを守れ」とお前が言うな感すごいセリフ。復職後のキングは、毎回事件解決ごとに副長官にブリーフィングしてるようですが、相当絞られているのでしょうか。
なんにせよ、協力することになったNOLAチームとアイズラーたち。アレクサンドルが何者かに連絡したことを突き止めますが、相手はなんとエヴァだった。クロスオーバー第1回（前編 ・後編）、第2回（前編・後編）に続いて3度目の登場です。嬉しい！
アレクサンドルを探し出すために収監中のエヴァを一時的に外に出すことに。グレゴリオが同行を申し出ます。2人は、クロスオーバー第1回の後編でもでてきたエヴァのアパート（隠れ家）へ向かいます。Frenchmen StのライブバーBamboula'sの2階、ラサールが「前回はロシア人が4人死んでたから気をつけろ」と言ってましたが、3年越しでちゃんと設定生きてたんですね。すごいな。（そしてグレゴリオのボディチェックとか「イチャイチャしに来たんじゃないのよ」の台詞とか、いちいち思わせぶりで素敵です）
しかしようやくアレクサンドルを見つけるも、ロシア人スパイ2名から襲撃に遭い、どさくさに紛れて彼はまた逃げてしまいます（このアパート、鬼門すぎる）。スパイの1人はMercy Hospitalに移送されましたが、この病院は実在しないみたいです。もう1人もだんまりですし、ここはグレゴリオがエヴァを説得してなんとか話させると。
で、引っ越したばかりのパーシーとの同居アパートに連れて行き、ワインでもてなしながら話を聞くと、アレクサンドルはエヴァの弟で、スパイではなく大使館で働いているだけだと。ベッドルームの扉を閉めきって話し込む2人にやきもきするパーシーですが、捕まえたロシア人スパイの携帯電話からアレクサンドルとエヴァがまだ危険なことが判明したことを伝えようと、扉を開けたら2人とも消えていた。
パーシーは何か理由があるはずとグレゴリオを信じるが、バーンズは裏切者の逃亡犯扱いしてグレゴリオの車を指名手配してしまう。ラサールは信じると言いつつもなんか煮え切らない感じでパーシーと気まずくなってましたね（わりとどうでもいい）。
結論、もちろんグレゴリオは裏切ったのではなく、エヴァと共にアレクサンドルの居場所を探していた。キングには伝えていたが、彼の判断で他言しなかったようです。
エヴァたちが向かったのはNOLA Funlandという閉鎖した遊園地跡。ここは実際はSix Flags New Orleansの跡地です。Six Flagsとはアメリカを中心に北米に展開する遊園地で、もう20年以上前ですがイリノイ州（シカゴ近郊）のSix Flagsに一度だけ行ったことがあります。ニューオリンズは2000年にJazzlandとして開園したものを2003年からSix Flagsとして運営していたのですが、2005年8月のHurricane Katrinaで大きな被害に遭い、そのまま閉鎖してしまいました。遊園地跡は今もそのまま残っており、現在は市有地というか、市のIndustrial Development Boardという団体が保有しているようです。New Orleans Eastという、フレンチクオーターなど観光の中心地から比較的遠く（車で20分強）、また低所得者の住む地域なこともあって、もともとあまり収益は高くなかったとか。被災後、何度か他の遊園地として再開する話やショッピングモールに改装する話など出ているものの、いずれも頓挫しているとのこと。今はKatrinaの被害を現すランドマークとして知られており、また今回もそうですが、映画などの撮影の需要もそれなりにあるらしい。
上記の記事にはハリケーンで水没した時の空撮写真がありますが（1枚目）、かなりの被害だったようですね。
そしてここで再びアレクサンドルに会えましたが、またもやロシア人たちに襲撃されます。グレゴリオの携帯にウィルスが仕込まれており、遠隔で電源が入れられ場所を特定されてしまったらしい。そんなことができるのは内部犯行だから。犯人はバーンズでした。
ところでこの時の携帯の待ち受け、パーシーとのツーショットだったんですけどちょっと可愛すぎやしませんか。
めちゃくちゃ仲良しじゃん！ もうPerSalleとかいいからこっちどうにかなりませんかね。
バーンズ自身も実はロシアのスパイで、アレクサンドルの持つスパイの名簿に自分の名前があることに気づき、もみ消そうとしたのでした。襲撃に遭うグレゴリオたち、NOLAチームも応援に駆けつけバーンズたちを捕まえますが、エヴァが胸を何発も撃たれて亡くなってしまう。
…かと思いきや、エヴァは防弾ジャケットを付けており助かりました。なんてチートな展開！だけど嬉しいからいい！！
「エヴァ・アザロワ」はスパイと戦って死亡したものとして手続きされ、エヴァとアレクサンドルは別のIDを与えられて生きていくようです。エヴァは引退してモンタナに住みたいと言ってたけど、今後は平穏に暮らせるのでしょうか。またいつかの再登場も匂わせるようなエンディングだったので、是非また出てきて欲しいです。
アイズラーもS3最終回でのナイスアシストに続きキングとまた少し距離を縮めた感があるので、今後も時々登場してくれると嬉しいです。おじさん2人の暴走みたいな展開になるのかな。
