NCIS: ニューオーリンズ (S6E4)

見落とし / Overlooked

海軍航空基地勤務の兵曹、エレナが父親の誕生パーティーに参加中、突然連邦捜査官が突入し父親が連行されてしまう。さらにその後エレナも行方不明となり、プライドたちが捜索に乗り出すことに。スーパー!ドラマTVサイトより引用)

久しぶりに結構ロケ地が特定できてご機嫌です。

ただ、残念ながらミュージシャンの出演がまだ全然ないんですよね。今後何組か出演することは本国放送時のバンドのSNSなどで把握してるのですが…。

 

エレナの父親の誕生会を開催していたのはここ。

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なんと、Fleurty Girlのフレンチクオーター店でした。少し前までFQ内の別の場所にあったんですが、どういう事情でかテナント契約が更新できず心配していたところ移転先が見つかったと知りホッとしていたのでした。具体的な場所までは知らなかったけど、ここだったのね。タイミング的に、移転前の空き店舗で撮影したのかも。ちなみにグレゴリオとパーシーのアパートから徒歩2〜3分のご近所です(なのですぐに特定できた)。

Fleurty Girl、私がニューオリンズに行くと必ず寄って何かしら買ってしまう(そして行けなくても普段から商品チェックをしている)大好きなお店の1つです。オーナーは3人の子を持つシングルマザーで、十数年前になけなしの資金でTシャツを作って自宅のバックヤードで売り始めたのが今やニューオリンズに数店、更に空港や他州にまで支店を出しているというすごい方。現在はTシャツのみならずニューオリンズをモチーフにしたアクセサリーや雑貨などを中心に、色々販売しています。

なお、現在のお店の写真など見る限り今回のパーティ会場とだいぶ雰囲気が違ったので、会場内部はセットだったか、あるいは移転前に大幅に内装を変えたのかもしれません。

 

さて、CIAほどじゃないにせよNCISでは割と悪人ポジションのICEがこの会場に強制捜査に入り、エレナの父親(亡命申請中のホンジュラス人)たちと、アメリカ国籍どころか海軍兵のエレナまで連行してしまいます。エレナは後に釈放されるも、拘置所若い女性だけが何処かに消えていくという噂を耳にし、人身売買の疑いがあるので調べて欲しいとNCISに依頼しました。

で、グレゴリオとエレナが訪ねた民間のデュバル拘置所はここ。
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実際には川向こうのGretnaにあるJefferson Parish Detention Centerなので公的な拘置施設です。現実にどの程度なのか不明ですが、拘置所が足りなくて民間に委託ってなかなかすごい。犯罪者が多すぎるのか公的制度が手薄すぎるのか。ちなみにドラマではこの写真のあたりが正面玄関の設定でしたが、実際にはこの裏側にもう少し立派なエントランスがあります。

拘置所の責任者は当然人身売買は否定するも何か隠している様子。過去にここへFBIが操作に入った記録を見ると、当時の責任者はアイズラーだった。ということでキングは彼に協力を求めに行きました。アイズラー、アポリオンのタスクフォースの為に表向きFBIを退職してたはずだけど、結局戻って半年ほど休職してたんですね。まあ死にかけたし、普通に復職してるキングの方がおかしいよね…。

 

アイズラーの協力で拘置所の運転手バーンズ(ちなみに住所3455 Mendez Stはいつものように通りは実在・番地は架空です)に大金が振り込まれていることを突き止めて取り調べますが、当然否認したのでそのまま釈放して泳がせて電話を傍受するなどして暫く捜査を続けたところ、拘置所から連れ出した女性たちを一時的に置いていたマッサージ店を突き止めました。アラビ(Arabi)地区にあるこの建物です。
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車で尾行している際に、「St Claude Aveを西に進んで右折」といったセリフがありましたが、周囲の風景から撮影場所を推測してその通りにGoogleマップで追いかけたら辿り着きました。相変わらず地味にリアル。

店内に突入して捕らわれた女性たちを救出、マッサージ店の経営者を逮捕してデュバル拘置所人身売買について証言するよう説得します。それを元に令状を取り、拘置所強制捜査に入って責任者もろとも無事逮捕できたのでした。

しかしアメリカの犯罪捜査系のドラマって、こういう組織的な人身売買の話がわりとよく出てくるけど現実に結構あることなのかな。日本でも昔、某ネズミーランドで子どもが拐われて…みたいな都市伝説があったけど、(私の知る限り)ほんと都市伝説レベルにかなりレアな犯罪な気がします。

なお、エレナの父親は自由人権協会の働きでアメリカに留まり、亡命申請が続けられることになりました。ハンナさんもご両親がイランから亡命してアメリカに来たんですね。そんな経緯もあってかエレナに結構肩入れしてたけど、キングは「時代も変わったし」という感じで比較的冷静だったのが対照的でした。

アイズラーはすっかりニューオリンズから離れがたくなったようで、FBIのニューオリンズ支局に復職とかしてくれちゃうのかな? だったら嬉しいな。グレゴリオが彼にハグしたりして「ニューオリンズの先輩風」を吹かせていたのが可愛かったです。うん、ニューオリンズでソーシャルディスタンスは難しいと思う。そして家族や友人の支えで回復したというアイズラーの言葉が、一人で何でも抱え込んでしまうキングに届くといいなと思いました。ジミーもロレッタもめちゃくちゃ心配してるんだよ…。

 

さて、ケイドの捜査ですが、セバスチャンと共にアラバマ州モービルへ出かけたラサール。ショーティというあだ名のドラッグの売人を探しつつ、ケイドの行方を追います。ケイドの財布を拾ったというホームレスの証言で付近の森を捜索すると身元不明の焼死体が出てきて、ロレッタの検視の結果残念ながらケイドだった…という悲しい結末でした。正直、去年ネタバレしていたので予想はついていたんだけど、この数年で恋人や父を亡くし、兄とも色んなトラブルがありながらもここまで支えてきたラサールの心境を思うと胸が痛みます。まあ、ニューオリンズのヒーロー(Trombone Shorty)のニックネームを売人の名前に使うなよとか、ラサールが心配だからセバスチャンを同行させるなんて、セバスチャン成長したなぁとか、他にも色々思うところはあったのですが。