NCIS: ニューオーリンズ （S2E12）～ クロスオーバー後編
Sister City Part Two / 姉弟都市 後編
ワシントンD.C.本部のビショップ捜査官が、ロシアの参事官パヴレンコの遺体をニューオーリンズ支局へ搬送、プライドたちと共に現地で捜査を行うことに。アビーの弟について捜査を進めると、彼の交友関係である事実が発覚する。一方、セバスチャンはワシントンに飛び、アビーと共にパヴレンコに仕掛けられた盗聴器を調べる。（スーパー！ドラマTVサイトより引用）
なんとダッキーとパーマーくんの車はフェイクで、しかも足止めした車はロシアの外交車でした。今回の事件はロシア政府が絡んでいるようです。「ジェスロの策略がうまく行ったようだ」とか言ってたけど、現場捜査官でもないのに2人とも肝座ってるなぁ。
そしてパヴレンコの遺体を運んでいたのはビショップ。NOLAオフィスで出会ったラサールは、朝御飯にCafé du Mondeのコーヒーカップと紙袋を抱えてました。このお店で提供される食事はベニエのみなんですが、朝っぱらからあの粉砂糖大量のベニエを食べるのか…。ちなみにこのカフェオレとベニエ、パイロット前編では殺されたFBI捜査官ドイルがお店で食べてました。
キングもビショップを出迎えて、事件解決したらSal’sでザリガニ食べながら離婚の話聞くよ！と言ってましたが、Bywater地区にあるCaptain Sal’s Seafood and Chickenのことでしょうね。
さて、マンタ・レイとはレーダーで検知されずにミサイルを運べる船を開発する極秘作戦だったのですが、費用がかさみ過ぎて数年前に中止になったようです。一連の殺人事件はこの作戦とロシア政府が絡んでいるのか。プライドたちはエヴァを捕まえて話を聞くべく、「地元に帰ったらまずオイスターを食べるはず」というアビーの言葉をヒントにDCから戻ってきたルカに会いに行く。このお店はDesireというオイスターバーで、Bourbon Stど真ん中のRoyal Sonesta Hotelの1階にあります。店内は私の記憶と少し違うのでセットなのかとずっと思ってたんですが、どうやら2015年にちょっと改装したみたいですね（Desireのリンク参照）。しかしニューオリンズにはオイスターバー山ほどあるので、実際にはこんな観光地ど真ん中に地元民がそうそう食べに行かないんじゃないかな－とは思います。
2018年春に撮った外観写真。
で、エヴァもお店にいたんですが、まだエヴァを信じているルカは、キングの説得を無視してエヴァを逃がしてしまう。その後オフィスに連れて行かれてキングが手作りサンドイッチ作ってくれたのに食べないなんて罰当たりな…美味しそうだったのに。
一方、パヴレンコの遺体を調べるロレッタとセバスチャン。腕に蚊に刺された跡があり、そこから居場所を特定します。ニューオリンズから100マイルくらい離れた湿地帯らしい。De Soto National ForestかHomochitto National Forestあたりでしょうか。ここにブライ産業の持つ観測小屋があり、衛星写真を見ると熱反応があるので人がいるらしい。行ってみるとブライ産業の社長ジェナーが身を隠していたのですが、キングたちの目の前で倒れてしまいます。飲んだ水に毒が仕込まれていたらしい。幸いすぐ病院に運ばれ一命は取り留めます。
病院で、ブライ産業の警備担当ハックスリーたちからマンタ・レイについて話を聞く。国防総省の許可を得て非軍事利用のために開発を継続していたそうです。ロシアが乗っ取ろうとして、その事実を知る関係者をエヴァを利用して殺させているのか。
モルグではパヴレンコの歯のインプラントから盗聴器が見つかる。ロシアが敢えて遺体を回収せずに盗聴しているのならそれを逆手に取ろうと、キングはセバスチャンをDCに送る。またパットンの調べで、同様の盗聴器を、おそらく同じくインプラントに仕込まれてるらしき人物がニューオリンズに他にもいることが判明。キングたちが行ってみると、ロシアの外交機関で働くパウリナと、彼女を警護する男性が。このパウリナさん、キングと過去に因縁があるよう。パヴレンコについて話せと言っても、ニューオリンズには休暇で来てるのよとシラを切る。パウリナを拘束する訳にもいかずオフィスに戻るが、パットンがエヴァの携帯の位置の特定に成功、ブロディとビショップが向かいます。
向かった先はエヴァのアパートと言ってましたが、ここFrenchmen Streetのライブバー、Bamboula'sですね。
最近行ってませんがふらっと入ってご飯も食べれてわりと美味しかった記憶が。2階が居住スペースの設定でしたが、ここはFrenchmen Streetの中心地、毎日明け方までライブやってて（しかも屋外で大音量でブラスバンドとか）うるさくて到底寝られる場所じゃないし、おそらくセットでしょう。
ご近所のLouisiana Music Factoryもチラッと映ってました。
このビル、今はオレンジと青にペイントされててこんな感じ。
なお、このエリアはキングのバーから徒歩3～4分です。
エヴァのアパートに入ったロシア人を追って突入すると銃撃戦に、隠れていたパウリナさんを見つけてNOLAオフィスに連れて行き、キングが取り調べをします。
しかしパウリナさん、ブロディが"Look at that body language"と言ってましたが、キングへの言動が無駄にエロい。本家のシェパード局長が登場したばかりの頃の、ギブスへの態度を彷彿とさせます。なんなんですかねあれは。いやまあシェパードとギブスは実際何かあったらしいけど、キングは最近まで結婚してたしパウリナさんと何かあったとは思えない。私の基準ではあからさま過ぎて引くんですけど、キングもなんだかんだ満更でもなさげというか、あのくらい解りやすい方が男性的にはいいんでしょうか。いやー、勉強になるなぁ（棒）。
相変わらずキングの質問を（無駄に色気を振りまきつつ）のらりくらりとかわしてますが、そうこうする間にルカが脱走。脱走の事実をアビーに伝える気の毒な役目を、DC出張中のセバスチャンが負わされてしまいます。しかもセバスチャン、シュレーディンガーの猫とか火に油を注ぐ例を出して慰めて逆効果だし。可愛すぎるよこの2人。
脱走したルカはエヴァに会いに行ったと思われますが、GRUのスパイならパヴレンコと同じ歯医者でインプラントに発信機をつけられているはず、とのことで、パウリナさんから周波数を聞き出して場所を特定。案の定ルカとエヴァが待ち合わせてました。場所はCBSのサイトにもありますが、City Park内にあるNew Orleans Museum of Art （NOMA）ですね。City ParkはS1E11やS2E4などでもロケ地として使われています。公園にはスパニッシュモスなど生えており、いわゆるバイユーまで行かなくてもそれっぽい雰囲気は少し味わえます。
フレンチクオーターからはCanal Streetcar（Canal Stを走る赤い路面電車）1本で行けるし、美術館は確か水曜が入場無料なので、行かれた際にはちょっと足を延ばしてみるのもいいかと思います。
で、美術館で、エヴァもさすがにルカに対して罪悪感があるのか「今までしたこと、これからすること、ほんとにごめんなさい」と謝る。で、始まるお約束の銃撃戦。ああ、美術館が…ていうか、ニューオリンズがいくら銃犯罪が多いからって昼日中に公共の場所でここまでドンパチやることはないです…少なくとも私の知る限り。エヴァ（というか実際にはルカ）を狙っていたのはロシア政府ではなくブライ産業の警備担当ハックスリーでした。
で、ここから先がよく解らなかったんですが、要するにロシア政府はマンタ・レイを乗っ取ろうとしてた訳じゃなかったみたい。パヴレンコが勘違いして疑って、部下のエヴァに調べさせたのか。ところがパヴレンコが殺されたので真相を調べるためにニューオリンズに残っていたと。で、黒幕はブライ産業の社長ジェナーで、一連の殺人をハックスリーに命じていたのですね。疑いの目をそらすために敢えてキングたちの前で毒を飲んだようです。おそるべし。で、ベネズエラに逃亡しようとしたところを無事捕まえました。マンタ・レイをベネズエラに売ろうとしたのかな？それともやっぱりロシア？ 反逆罪（treason）と殺人で逮捕って言ってたから、外国なのは確かだろうけど。
で、パウリナさんは釈放されて（外交特権あるし、そもそも別に今回悪いことはしてないしな…）、エヴァも国防総省に身柄を移送されると。あとはギブスに任せる、悪いようにはしない的な雰囲気だったけど、彼女も別に直接法に触れることはしてないので（ルカの心は盗んだけど）、話だけ聞いて裏取って釈放なのかな。数か月かかると言ってました。
しかし本家とNOLAの仲良さは伝わったんですが、全体的にマクギー出番なさすぎでちょっと残念でした。あとこれはNCISシリーズ観ててよく感じるのですが、ロシア（というか旧ソ連？）って今でも結構脅威なんですかね。私の中では「（軍事的な意味では）終わった国」だったんだけど、一歩間違えれば冷戦再びみたいな展開も結構ありますし（今回もそんな感じだった）。LAもロシアネタはよく出てくるので、次は是非LAとのクロスオーバーも観てみたいです。まずはゲスト出演からでも！
