NCIS: ニューオーリンズ (S4E2)

熱烈なファン / #1 Fan

プライドが休暇を取ってローレルと釣り旅行に出かけようとしていた矢先、オフィスにマーサ・ロバーツという女性が現れる。親しげに話しかけてくるマーサだが、プライドは心当たりがない。彼女は行方不明中のリンジー・カークのことで話があると言うが、休暇中のプライドはセバスチャンに対応を任せようとする。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)  

 

ニューオリンズでは希少な(?)ワーカホリックなキングが珍しく休暇でローレルと釣りへ。ギブスの方が仕事人間なイメージだけど、キングは副業までしてるからなー。リンジー・カーク兵曹の失踪事件について電話で報告するグレゴリオが「なんでまだオフィスにいるの?」と訊いたのに対し、「いやいや、今ちょうどTwin Spanを渡って…」と嘘をつくキング。Twin Span(I-10 Twin Span Bridge)とはニューオリンズとスライデル(Slidell)を結ぶ、ポンチャートレイン湖にかかる橋で、その名の通り2本の橋が平行に並んでいます。メキシコ湾へ海釣りに行くとのことで、確かにオフィスを出発してこの橋を渡るとたどり着けます。しかし「St. Annのサックスの音が聞こえてるわよ」とグレゴリオがあっさり嘘を見破りました。St. Annとはオフィスのある通りの名前。オフィスのシーンでよく流れてるあの気だるい感じの音楽、ずっとBGMだと思ってたんだけど、ストリートミュージシャンて設定だったんですね。

 

キングがようやくオフィスを出ようとしたところへ、マーサ・ロバーツという様子のおかしい女性訪問者が。めっちゃ距離詰めて接してくるけどキングは「誰やねん」という感じ。で、リンジー・カークはルイジアナで10年間連続殺人を行なっている「ミスター孤独(Mr. Lonesome)」の被害者だと興奮ぎみに主張します。しかし、話はセバスチャンが聞くから…となだめると「もういい!」と怒って帰ってしまいました。

 

一方でリンジーの家を調べるラサールとグレゴリオ。リンジーの家はここ。

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実はオフィスのすぐ側です。周辺の様子から多分Marigny地区だと予想できたので、ドアの番地と近辺のストリート名を適当に組み合わせてストリートビューを調べていたらヒットしました。我ながらキモいというか、無駄にスキルを上げてます(しかしBelle Chasse勤務でわざわざMarignyに住むかなぁ)。家はもぬけの殻だが、軍用ブーツの靴跡や血痕などがあり、誘拐が疑われます。血痕拭き取ってるのに靴跡残すのか…まあいいや。

 

そしてキングは船着場からローレルに電話。メキシコ湾との設定だけど、ロケ地はポンチャートレイン湖です。

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背景に見えるのはLake Pontchartrain Basin Foundation灯台。ボーリンさん初登場回のS1E12でもここが使われてました。しかしボートの準備をしていたら、マーサにスタンガンで気絶させられ、薬を盛られて拉致監禁。ちなみに監禁場所はPearl Riverという街のスワンプに点在する小屋のどこか、ということでした。Pearl RiverはS1E3でも少し出てきましたが、Honey Island Swampという素敵な名前のスワンプのすぐ近くなんですよね。

マーサはキングの熱狂的ファンでした。過去のニュースなどを全部ファイリングしており、ローレルのことも知っている。彼女へは「仕事が入った」とキングになりすましてメールしておいたようです。その後ラサールへもメールしてるけど、キングを知り尽くしてるゆえ疑われない文面で送れたんですかね。このマーサ、例のMr. Lonesome事件を独自で調べ続けており、被害女性たちは皆家族がおらず、消えても気づかれないような人たちばかりだ(リンジーも幼い頃里親を転々としており家族がいない)、解決に力を貸せとキングに迫る。迫るなんてもんじゃないか。この辺はとにかく女優さんの演技が凄かったんですが、突然キレたり逃げようとしたキングの頭を斧で殴ったり、こわいよ。。キングも復職したばかりなのに散々な目に遭ってるなぁ。

 

その頃ラサールとグレゴリオは、リンジーが失踪前に何度も電話していたという里子たちの支援団体(Helpline NOLA)へ。

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ここも、すぐ近くに行ったことあるメキシコ料理店(Juans Flying Burrito)の看板が見えたので比較的すぐ見つかりました。Google MapではToya Wright Hairという美容院になってましたが既に閉店しているようです。ちなみにS1E1に出てきたTattoo's by DruというTattoo Parlorのすぐ向かいです。Helplineで働く人の話では、リンジーは最近ストーカーに遭っておりプレゼントが届いていた、それだけじゃ警察には届けられないのでHelplineに相談していたそう。

ちょうどその頃キングも、マーサの調査記録から、被害者たちが共通して古美術の本や熱帯の花、日時計などを持っていることに気がつく。Mr. Lonesomeが崇拝者を装って贈ったのだと主張するマーサがまたもキングになりすましてラサールに連絡、チームが調べたところ、West Bank(ミシシッピの川向こう)の閉店した園芸店を特定し向かいます。そこで密室に監禁されて酸欠で亡くなった女性の遺体が発見されました。しかしロレッタが検視したところ女性はリンジーではなく、しかも数週間前に亡くなっている。多分リンジーも同じ目に遭わされており、このままじゃ命が危ないだろうということに。この辺りでようやくキングが行方不明なのが判明し、マーサによる監禁現場を素早く特定して駆けつけます。怒り心頭なチームからマーサをかばうキングに「頭やらちゃった?」というグレゴリオに笑いました。

 

結局その後もマーサの協力を得て被害者たちを調べたところ、全員が地元の電話相談サービスに電話していました。そして彼女たち全員に対応していたのが、Helpline NOLAでラサールたちが話を聞いたブライアン・デイヴィスだった。彼の家に突入して連行します。この家、免許証の住所では118 Terpsichoreでしたが、例のごとく通りはUptownに実在しますが番地は架空。でも彼の家、実際にUptownぽかったな。

当然のごとく口を割らないのですが、「不条理で攻める(Time for the irrational)」と奇襲に出るキング。マーサに取り調べをさせます。すごいですねこの「毒を以て毒を制する」感。結局デイヴィスは策略通りリンジーの居場所を自白、無事救出されました。

 

マーサは治療を受けることをキングと約束。12歳で精神病院に入れられ、誰からも気にかけてもらえなかった自分と被害者を重ね合わせてしまい、事件に執着していたのですね。そしてキングも「何事も打ち込みすぎは良くない」と(ようやく!)気がつき、あらためてローレルとの休暇へ。ベイトフィッシュやらハミルトンやら散々のめり込んで暴走してきたけど、これで少しは学習するかな…いや、しない気がするなぁ。

今回はパーシーがお休み、ロレッタも出番少なめでしたが、セバスチャンがWest Bankの園芸店にキングの救出、デイヴィスの家の突入など現場にがっつり出てたのがよかったです。と言ってもまだなんか慣れないんだけど、セバスチャンファンとしては活躍のフィールドが広がってくれて嬉しい限り。