NCIS: ニューオーリンズ (S1E12)
The Abyss / 海底に眠る謎
海軍のハントリー将軍の娘アナ・ハントリーが乗船していた調査船から行方不明となり、NCISが捜査を開始。さらに調査船には同じ大学院生2人も乗船していたが、1人は射殺されており、もう1人は頭を強打して死亡していた。そんな中、アナのパソコンから意外な映像が見つかる……。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)
ボーリンさん! ボーリンさんっ!!
こんな嬉しいゲストがあるでしょうか。本家のキャラに頼ってるようじゃ…とか何とか言ってますけど、ボーリンさん出てくれるなら大歓迎。もうね、大好きなんですボーリンさん。めっちゃゴージャス美女にして超絶オトコマエ、サバサバした性格も低めの声もかっこよくて、セバスチャンじゃなくたってボンヤリしちゃいます。本家チームともいい感じだけど、NOLAチームとのケミストリー最高じゃないですか。
ボーリンさん(というかCGIS?)は、ブロディ加入前のNOLAチームと合同で潜入捜査をしていたのですね。今回はCGISの要請で捜査協力です。
調査船で大学院生2名の遺体が発見され、同乗していた同じく院生アナ・ハントリー(海軍将軍の娘)が行方不明とのこと。彼らの所属する研究機関はGulf Coast Oceanographic Instituteとありましたが、実在はしないようです。
オフィスでキングのカップを勝手に使ってコーヒー飲んじゃうボーリンさん。しかし味はお口に合わなかったよう。ブロディも「チコリが入ってて、私も慣れるのに時間がかかった」と。
ニューオリンズのコーヒーには、ローストしたチコリ(ハーブの一種)が混ざっているのです。といっても今はほとんどのカフェやスーパーで普通のコーヒーも手に入るし、エスプレッソ系のドリンクは多分どこでも普通のコーヒーを使用してると思います(ただし、Cafe du Mondeのカフェオレはチコリ入りのみ)。最近、日本でも輸入食材や自然食品のお店などでカフェインフリーをうたって「チコリコーヒー」が売られていたりしますが、あれは大抵100%ローストチコリなのに対し、ニューオリンズでは普通のコーヒーに混ぜています(配合は不明。お店や会社によるのかな)。独特の苦みが強くなります。
私見ですが、その昔、アメリカのコーヒーがおそろしく不味かった時代には、フランスの影響を受けたダークローストで、チコリの苦みがあるニューオリンズのコーヒーは美味しい部類だったのでしょう。ただその後スターバックスがエスプレッソを持ち込み、最近のサードウェーブ台頭なんかもあってアメリカのコーヒーのレベルがかなり底上げされてきたので、今やチコリコーヒーは不評みたいですね。
私自身は苦味の強いコーヒーが好きなのと、あとニューオリンズに行くたびに飲んできた思い入れもあってチコリ入りコーヒーは好きだし、行くたびに大量にお土産に買って帰ってますが、エスプレッソ的な苦味とは全然違うし、ぬるくなると急速に不味くなるので、不評なのも理解できます。でも温めたミルク(コーヒーフレッシュではなく)をたっぷり入れた、まさにCafe du Mondeスタイルで、熱いうちにいただくのは結構いけると思うんだけどなぁ。ちなみに日本のブルーボトルコーヒーでは、「ニューオリンズ」というチコリ入りアイスコーヒーが飲めるようですね。今度試してみなければ。
と、話が相当ズレましたが、調査船に付着していたペンキや目撃証言、そして冒頭でつかまったフリオの取り調べなどから、クライブという男が浮かぶ。彼を捕まえた場所はEmpire Marinaとありましたが、実在はしないようです。
もっとも、写真中央の後ろに写っている赤い屋根の建物、これはLake Pontchartrain Basin Foundationの灯台(中はミュージアムになっているらしい)なので、ロケ地はポンチャートレイン湖のほとりですね。湖の生態系や環境を調査・保護などしているNPOなようです。
クライブの疑いはすぐ晴れるのですが、パットンの見つけたビデオから疑惑はアナへ。行方不明になっているのは2人を殺して逃亡中だからでは、と。3人の指導教官に尋ねに行くとアナがお金に困っていたことも判る。アナの財務状況を調べていた時に住所がでてきましたが(8122 Argonne Blvd)、これもいつものパターンで番地は架空ですが通りは実在します。City Parkや先述のポンチャートレイン湖の近くですね。
そうこうするうちに、ついにモルグでセバスチャンとボーリンさんご対面! ボーリンさんのウィンクにボーッとなっちゃうセバスチャンのシーン、2人とも可愛すぎて何度観てもニヤニヤしちゃいます。この後のXファイルのやり取りもいいですね〜。
海上の事件現場がだいぶ特定できたので調査を進めると、古いスペイン銀貨が発見される。これが殺人の動機かもしれない。さらに父ハントリー将軍宛にはアナの携帯からメールも届いたことから、アナが犯人でまだ生きている説が濃厚になります。
しかしどうも納得いかないボーリンさん。スムージー?片手にキングと一緒に歩いていた通りはSt. Ann St、オフィスのすぐそばです。
その後ビットコインで取引する闇市場から銀貨の取引ルートを見つけ、アナと思われるアカウントに対して買い手を装い、Jackson Squareで待ち合わせる。Jackson Squareはフレンチクオーターの中心部、旅番組などでニューオリンズと言えば、ミシシッピ川とともにまずこの場所が映されることが多いです。
(数ヶ月前訪ねた時に撮った写真。ちょうどこの辺で皆さん張り込んでました。)
取引に現れたのはアナではなく指導教官。銀貨を巡って揉めた院生全員を殺害し、アナになりすましていたようです。無事遺体は引き上げられ、アナの息子は将軍が引き取ることになりました。
事件解決後、次回はバーボン飲みましょ、というボーリンさんに「それともサゼラック(Sazerac)は?」と返すキング。サゼラックとはニューオリンズ発祥のカクテルです。フレンチクオーターのバーなどでも飲めますが、アニスが入っているらしく、アニス苦手な私は飲んだことがありません。一度くらい試してみたい気もするのですが。。
ところでラサールはついに兄ケイドを見つけ、留置所から引き取ります。Southern Louisiana Memorialに入院させるとのことですが、この病院も実在しなさそう。しかし兄は何やら事情がると言って勝手に退院してしまい、病気と向き合わない兄の態度に悩むラサール。キングと話していたバルコニー、S1E10でアディと話していたのと同じ場所でしょうね。オフィスの建物にバルコニーはないと思ってましたが、よく見ると向かって右隣、オフィスとつながっているようです。
結局ケイドはラサールのアパートの入り口で待っており、とりあえず2人は和解します。兄の抱えている「事情」とやらも一緒に解決しようと(アパートの場所、特定できなかったけどフレンチクオーターのど真ん中っぽいですね。若手公務員のお給料で住めるんだろうか…)。このシーンで流れていた音楽はSteve EarleのEllis Unit One
彼自身はニューオリンズ出身ではありませんが、ニューオリンズが舞台のTremeというドラマで、地元のストリートミュージシャン役で好演してました。とても素敵なミュージシャンです。