NCIS: ニューオーリンズ(S1E1)

Musician Heal Thyself / 新しい家族

ある日、ニューオーリンズの海から海軍の軍靴を履いた人間の片脚が揚がった。ドウェイン・“キング”・プライドほか、NCISニューオーリンズ支局の捜査官らは現場に駆けつけるが、有力な手がかりは見つからない。ほどなくして、脚の持ち主の遺体が発見されるが、プライドにとっては辛い事実が待っていた......。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)

 
S3まで観終えた状態で久しぶりにこのエピソード観て感じたのが、ブロディに元婚約者がいたとか、ハミルトンが市長選狙ってるとか、既に結構伏線張ってたんだなぁと。ハミルトンも証拠こそ掴まれなかったけど既になかなか黒かったし。

 

そしてパイロット版ほどではないですが、ご当地ネタが出てきています。
個人的にいちばん興味深かったのはブロディのアパート探し。各エリアに対するキングのコメントが面白かったです。Uptown(Prytania Street)は600ドルのベビーカーとオーガニック食、Bywaterはあご髭と縁の太いメガネに固定ギアの自転車、Lower Garden District(ここもUptownの一部ですが)は街有数のレストランから徒歩圏内。なるほど、何となくわかる。ちなみにこの3エリア、私の知る範囲では確かに女性1人でも比較的住みやすそうな住宅地だと思います。たぶん。
ちなみにこれだけ見るとセバスチャンはBywaterの住民かと思われそうですが、シーズン3ではUptown在住と思われる描写がありました(中の人Rob KerkovichもUptown在住です)。ラサールはこの時はFrench Quarter住まいですが、その後引っ越してますね。
結局ロレッタが大家をしている部屋に決まったものの、具体的な場所は不明です(マルディグラ・ルート沿いだけじゃ特定できない…)。ただ、「街が気に入った」という設定は嬉しい。

 

そしてギャングのDelta Crewと1-1-3(ざっと調べた限り両方とも実在しなさそう)の縄張りの境界線というSouth Galvez StreetはUptownを走る通りですが、キングたちが取り調べしてる最中にギャングによる発砲事件が起こった場所は、番組で流れていたニュースによればWest Bank(川挟んで向こう側)でした。随分離れてますね。あんまりこの番組でこういう矛盾はないんですが…私が何か勘違いしているかもしれません。

 

一方、タトゥーのインクの種類からセバスチャンがMagazine Street沿いのお店を特定しましたが、ここはこの通りに実在する”Tattoos by Dru"というお店なようです。店内も実際のお店でロケしてました。外観はこんな感じ。

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Magazine StreetもUptownを走る長~い通りで、通り沿いにはカフェやレストラン、雑貨屋や洋服屋などがたくさん並んでおり、フレンチクオーターとは一味違った雰囲気で楽しめるエリアです(今後もロケ地として色んな場所が登場します)。ただ、ほんとにめちゃくちゃ長い通りなので、徒歩だと到底回りきれません。

 

ちなみにこの時にセバスチャンが着ていたTシャツはDirty Coastというお店のもの(色違いがお店のサイトでまだ買えるみたい)。少しわかりづらいけどニューオリンズの地図柄です。Dirty Coastは、ニューオリンズにまつわる人や物などをモチーフにしたグッズを売っているお店で、地元愛溢れる彼はここのTシャツを頻繁に着ています。地元愛といえば、番組のサウンドトラックも地元ミュージシャンが結構演奏しているらしく(現地でお話したあるミュージシャンの方も演奏に何度か参加されたそう)、地元経済をこういう形でバックアップしてくれるのはとてもいいことだと思います。

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最後にパパ・パークス(カルヴィンの父)が演奏していたライブハウス…ここ、多分dbaだと思うんだけど、ステージのデコレーションが微妙に違うので、もしかしたら違うかもしれません。ちなみに最初キングが訪ねた時に演奏してたのは讃美歌のJust A Closer Walk With Thee、最後にキングが飛び入りして演奏してたのがProfessor LonghairのGo to the Mardi Grasでした。最初観た時は知らなかったんですが、ピアノはキング演じるスコット・バクラさんが本当に演奏してらっしゃったんですね(しかもミュージカル畑の方で、歌もうたえるとか!)。やはりニューオリンズが舞台の番組、是非とも音楽要素多めでお願いしたいので、こういう俳優さんを主演に抜擢とは、素敵すぎる人選です。