NCIS: ニューオーリンズ （S2E17）
Radio Silence / かなわぬ夢
元海軍のDJケイラが立ち上げたチャリティ団体のためラジオで寄付を募っていると、彼女の海軍時代の上官であり友人のグラント大佐が電話で寄付すると告げ、その電話中に銃殺される。プライドがケイラの話を聞きに行くと、ケイラ宛に電話が入る。ケイラが電話に出ると「次は君だ」と言われ……。（スーパー！ドラマTVサイトより引用）
ケイラがDJをしているWNQY（Hot NOLA）というラジオ曲は実在しません。最初に観た時はWWOZがモデルかな～と何となく思ってたんですが、よく考えたらキングのキャビネットにWWOZのステッカーが貼られておりドラマの世界でも実在する設定なので、別の局でしょうね。グラント大佐の自宅があるBelle ChasseにKMEZというラジオ局があるようだけど、どうなんだろう。
パーシーは前話（S2E16）の事務処理ということでお休み。潜入捜査終えてがっつり復帰してくれると思ったんですが、ちょっと残念です。
ケイラはラジオ番組で自分の立ち上げたNPOに寄付を募っており、グラント大佐が自宅から寄付依頼の電話をしている最中に何者かに撃たれて亡くなる（ラジオの生放送中の殺人事件って、本家でもあったような…）。強盗かと思われましたが、後の検視によると大佐は銃で撃たれた後に殴られていたことから強盗は偽装で、最初から大佐を狙った犯行と判明します。
そして事件後、ラジオ局に男性からケイラに対して「次はお前だ、気をつけろ」と警告電話が入る。以前、生死に関わる問題だからケイラに会わせろと局を訪ねてきた怪しい男（ブランドン・ピアース）が疑わしい。
グラントとケイラは共にイラクに派遣された戦友とのこと。グラント大佐はNPOに20万ドルを寄付していたが、会計はNPOのタイソン・リードが担当しており、ケイラはそんな大金だったとは知らなかったらしい。フロリダのペンサコーラに住む大佐の妻レイチェルが戻ってきて言うには、父の遺産をそのまま寄付したんだとか（父が嫌な奴だからそんなお金を使いたくなかったと）。そしてケイラとパットンは旧友だったみたいです。
パットンがピアースの携帯から居場所を突き止めます。Broad （North Broad St）とDumaine Stの角ということで、確かにブロディの言うようにトレメ地区内なんですが、ストリートビュー見たら番組の映像とは全然違う景色でした。ケイラの家にも近く、彼女の身が危ないとキングたちが駆けつけ、ナイフで抵抗するピアースを拘束します。
ピアースは、ケイラは共にイラクに派遣された友人で、Sonic Boom作戦に関わっていたと主張するが、どうも妄想っぽい。彼が犯人かと思いきや、現場にあった凶器の指紋が一致せず、Sonic Boom作戦も実在したことが判明。あらためて話を聞くと、ピアースはこの作戦の突入部隊で、その際にラジオを通じて暗号を送っていたのがケイラとグラントだった。ピアースは緊張を強いられる任務でケイラの声を聴くのが癒しだったそうです。
まあだからって除隊後ケイラの住むニューオリンズに移住してストーカーするのはどうかと思いますが、そのおかげ（？）で、緑の車でケイラとグラントを付け回す別のストーカーを見つける。それでケイラに警告してたんですね。キングがラジオ局を訪ねて聞いたところ、ケイラとグラントは頻繁に一緒にいたが、あくまで「ただの友達」だと。そして今度はケイラのオフィスが爆破されます。狙いはケイラのPCだったと思われますが、パットンも修復できないレベルで破壊されてしまいました。
一方NPOのお金の動きを調べたところ、預金がすべて引き出されていたことが判明。さらに会計担当のタイソンは行方不明です。彼が横領したのか。ケイラが共犯の可能性もありますが、パットンは強く否定します。どうやら昔（一応？）付き合っていて、彼女にかなり夢中だったみたいです。
しかし大佐とケイラのメールのやり取りも見つかり、2人が（行動はおこしてないから厳密には違うと主張してたけど）長い間不倫していたことが判ります。パットンが夢中だった頃から彼女は大佐が好きだったようで、傷心してました。大佐は近々正式に離婚して、ケイラと新たな人生を踏み出そうとしていたとのこと。
タイソンのカードの使用履歴から、彼がBridgeview Motelに潜入していることが判ります。モーテルにはケイラたちをストーキングしていた緑の車も停まっており、キングたちが部屋に突入しますが彼は遺体で発見されました。
Bridgeview Motel、なんてことのない安モーテルなんですが、なぜかYouTubeに2分以上かけて紹介している動画が。
そして更に謎なのが、動画にはMetarie地区とあるんですが、ストリートビューで探すと全然違う場所（Westwego）にあります。
どっちもニューオリンズ近郊なんだけど、ミシシッピ川挟んで反対側です。うーん、なんなんだろ。
タイソンは偽名を使ってNPOのお金を横領していました。自殺のようにも見えますが、摂取していた薬物からその線は否定。また、大佐の殺害現場の銃に残っていた指紋が彼のものと一致しますが、あまりに完全な指紋のため逆に不自然だとセバスチャンは主張します。で、ここ少し判りづらかったんですが、タイソンの首にキスマークがあり、そこから犯人を特定しました（DNA？ 頻繁に連絡していた人から？）。
犯人はグラントの妻レイチェル。タイソンの指紋を銃に付着させて殺人の罪を着せようとしたようです。グラントの葬儀の場での逮捕でしたが、場所はUptown地区にあるSt. Mary's Assumption Churchでした。
しかし、グラント大佐が殺された時にレイチェルのアリバイをまず確かめなかったんだろうか。ペンサコーラなら車で簡単に行き来できるし、Major Crimesのプロベンザじゃないけど妻を疑うのって原則なんじゃないかなー。初動捜査さえミスらなければタイソンは死なずに済んだような…。
サイドストーリーは、突然帰省して大学を辞めたいと言い出したローレルと、困惑するキングの話。ローレルはピアノの才能には恵まれて大学（Baton Rougeにあるようなので、ルイジアナ州立大学ですね）でも音楽を専攻しているけど、本当に好きかどうか解らなくなってしまったと。キングも押し付けてしまったのではないかと悩みます。結局、本セメスターは全うして、それでも辞めたければその時にまた話し合おうということになりました。
最後にキングとローレルが一緒に歌ってたのはQueenとDavid Bowieの共作、Under Pressure。ニューオリンズと全然関係ないけど、クイーンファンとしては無視できない。
この動画、上手いこと合成されてるけど、実際にお2人がライブでこれを一緒に歌ったことはないと聞いた記憶があります（曖昧です）。ちょうど番組の初放送の少し前にDavid Bowieが亡くなったのでこの曲が選ばれたのかもしれませんが、ストーリーにもすごく合ってましたよね。
しかしスコット・バクラさん、既にピアノは何度か演奏されてますが初披露の歌もお上手！ 今後は番組内でもっと歌って欲しいですね。
