NCIS: ニューオーリンズ (S4E6)

許容損害 / Acceptable Loss

アパートで首つり死体が発見された。「窒息プレイ」中の事故のように偽装されていたが、NCISチームは殺人事件と見て捜査を進める。やがて犯行直前まで被害者と一緒にいたクロエという女が捜査線上に浮上。クロエは他にも3人の男性を殺した疑いがあり、早速クロエを取り調べるが……。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)    

 

サム・シーガー兵曹、自宅アパートで殺されていましたが、引っ越したばかりとはいえ生活感なかったですね。場所は軍の記録では427 Hernandez St, Arabiとありましたが、例によってストリート名は実在、番地は架空でした。撮影場所もHernandez Stをストリートビューを見る限り全然雰囲気が違うので、別の場所でしょう(今回はロケ地特定がめちゃくちゃ難しくて、ほとんど判らなかった…残念)。

ニューオリンズとは関係ないけど、セバスチャンが話していた「ハッチェンスの死」とは、オーストラリアのロックバンドINXS(インエクセス )のボーカリストマイケル・ハッチェンスのことです。シドニーのホテルで、サム同様裸で首を吊った状態で発見されたのですが、こちらは自殺みたいです。セバスチャン結構音楽ネタ盛り込んでくるなー。

 

サムはネットで「窒息プレイ」のお相手を見つけていたようだが、その相手は現場でもネット上でも綺麗に痕跡を消している。パットンたちが苦心して見つけ出したのがクロエ・マイルズという女性で、滞在先はWindsor Court Hotelの503号室。このホテルは実在します。フレンチクオーターの近くにあり、一度ランチをしたことがありますがとても素敵な所でした。

 

一方でラサールはアラバマからやってきた父親に呼び出され、いい加減に家の事業を継げと迫られます。アラバマで家業を継がせたい父親とうまく行ってない話はS1からちょくちょく出てましたが、ついにお父さんご本人の登場。ここもどこのレストランか判らずじまいですが、ラサール、スーツ以外でジャケットなんて持ってたのか。デート用?

 

クロエは取り調べを受けるもシラを切り、また現場で検出されたDNAも一致しなかったため釈放されますが、他にも彼女とネットを通じて出会った男性が3人、不審死を遂げているようです。3人の共通点は国の機密情報にアクセスできることだけれど、サムは電気技師のため機密とは無関係。しかしサムが兄のように慕い、「近親者」として登録していたノーラン・ウィリス少佐が機密任務に従事しているので、クロエはノーランをおびき寄せるためにサムを殺したのかもしれない。

ニューオリンズに訪れたノーランはクロエや他の被害者を知りませんでしたが、サムの追悼式に参加するとのこと。父親と食事に行っていてクロエと面識のないラサールがノーランになりすまして出席することになりました。追悼式の場所はNapoleon House。ナポレオンの逃亡先として用意された当時の市長宅(現在はレストラン)で、S2E6(ハミルトンの対立候補が自滅した、レッドドレスランのエピ)の事件現場でもありました。案の定クロエはラサール扮するノーランに、「サムの友人」と騙って接近。見え見えじゃね?て感じのクサい芝居の挙句にラサールは薬を盛られて拉致されてしまいました。いやこれラサールは解ってて芝居に乗ったけど、仮にノーランが何も知らずに相手してたら乗ったんかな。。ちなみに拉致現場は追悼式場のすぐ近く、この辺りです。

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クロエは、空軍パイロットだった父親がパラグアイのバーで喧嘩して死亡したことになっているが、実際はCIAの「カオス作戦」に関わって亡くなったことを調べ上げていた。関わった人物を明らかにすべく機密にアクセスできる人間に次々と接触し、彼らが口を割らないため殺していたのでした。ラサール扮するノーランも、監禁場所でシステムにログインするよう命じられるが本人じゃないのでパスワードが解らない。偽物とバレると殺されてしまうので、パットンの機転とキングの説得で遠隔でノーランのアカウントにログインさせますが、欲しい情報をダウンロードしたクロエはラサールに薬を打って逃走します。キングたちが駆けつけた時には心停止状態のラサールでしたが無事蘇生、奪った情報をクロエが公にする直前にキングたちが阻止してクロエは逮捕されました。最後は電源を切るという物理手段、ギブスを思い出したのはきっと私だけじゃないはず。

ラサールは4分間も心停止していたようですが、病院で手当を受けて意外と元気そう。そういうもんなのかな…。ちなみにSouthern Louisiana Hospitalという名の病院は存在しないようです。無害なネタバレを少しすると、同じ名前の病院がS3で2回くらい出てきますがロケ地は別の場所でした。ラサールは病院を出たその足で再び父親と食事に行き(元気だな)、自分はなんと言われようと会社を継ぐ気はないと宣言します。これ、キングに「父と向き合え」と言われて腹を括ってのことなんだけど、キングの「お前が言うな感」は否めない…まあ親との確執はNCISのお家芸ってことで。

 

それにしてもクロエが3年間かけた入念な調査に全米各地での連続殺人、手間暇もだけど相当お金かかりそうだし、滞在先も結構高級なWindsor Court。しかも証拠を綺麗に隠滅したり偽装したりするだけのスキルもあり、それなりの教育を受けたのかなと思われる。幼い頃に両親を亡くしてるんだけど、資産とかあったんですかね。だとすれば誰かしら彼女を気にかける人物も身近にいただろうに、止めてあげて欲しかったなと思います。そして特殊な性癖を持っていると、軍では出世に響くのか…(ていうか多分そんなこと職場の人に明かさないような気が)。