NCIS: ニューオーリンズ (S2E11)

Blue Christmas / クリスマスの願い

フェデラル・シティの海軍住宅に4人組の窃盗が入り、家にいたフリーマン中佐の妻シェリーが銃殺される。中佐と娘ソフィアは不在で、鍵は酸で溶かして開けられていた。盗まれた中佐のパソコンのGPSからパットンが位置を突き止め、プライドたちが駆けつけると、パソコンを持っていたのはウェイドの里子、ダニーだった。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)    

 

前シーズンのクリスマスエピ(S1E10)ではチーム内の描写は比較的あっさりしていましたが、実は毎年シークレットサンタによるプレゼント交換をかなり真剣にやっているようです。初体験のパーシーは、キングのサンタになることに。ちなみにこの時のセバスチャンはS2E3でも着ていたDirty Coastの視力検査Tシャツでしたね。

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事件のあったフェデラル・シティ(Federal City)は、フレンチクオーターの川向うのエリア。名前に「Federal(連邦政府の)」とあり、Belle Chasse(この番組でお馴染み、軍関係の施設が多いエリア)にも近く、また通報者ダリルが「憧れの住宅地」とも言っていたことから、そこそこ階級の高い軍関係者が住む住宅地なんでしょうか。周辺の住民の多くはFestival of Bonfireを観に行って出払ってたとのこと。字幕では「花火」となっていましたが、実際にはその名の通りbonfire(焚火、かがり火)なようです。もともとはケイジャンのクリスマスの伝統で、クリスマスイブの夜、ミシシッピ川沿いに高さ3メートルほどのBonfireが幾つも焚かれるのだとか。

ただ、エンディングがクリスマスイブだったので事件当日はイブじゃないですよね。前祝い的に12月中旬頃、ルイジアナ州内のLutcher Parkという所でFestivals of Bonfiresというお祭りがあるらしく、タイミング的にこっちかな?とも思ったのですが、Federal Cityから車で1時間くらいかかるので近所の人が出払うって感じじゃなさそうです(細かいことが気になるのが私の悪い癖)。

 

被害者宅は鍵穴を溶かして侵入されており、フリーマン中佐のパソコンが盗まれていた。中佐が情報セキュリティ関係の仕事をしていたことから、スパイの犯行も疑われます。盗まれたパソコンに埋め込まれたGPSを追跡すると、St. Calude Aveを移動中。

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NOPDも呼んで、キングたちは大急ぎで捕まえに行きます。Bywater地区あたりなので、オフィスからも車で数分足らずかな? パソコンを載せて移動する車を捕まえると、なんと運転手はダニーでした。前の晩、ロレッタに嘘ついてコソコソしてたけど何やってたんだダニー…。捕まえた場所、St. Claude AveからCenter Stへ接近中とのことで、その辺りを探してみましたが特定できず。Naval Support Activityの看板も見えたけど、どの辺なんだろう。

さて、ダニーは鞄なんて知らない、友達を車に乗せていたので彼らの誰かが忘れたんだろうとと言い訳をします。ダニーがスパイとは思えないけど、強盗殺人事件には関与してる可能性がある。そして合同捜査をしているNOPDのダイナ・クラークの話では、4人組強盗による同様の事件が近隣で続けて発生しており、シェリーを殺害した銃を質屋で買った人物の特徴がダニーと一致し、さらに鞄から指紋も出たことで、遂にダニーは逮捕されてしまいました。ところでキングを「キング」と呼んでるの実はラサールくらいじゃね?と思ってたんですが、クラークも「キング」と呼んでましたね(あと、ラストでパーシーもそう呼んでた。多分初めてでは)。

 

ダニーの通話記録から、事件の日に今回の事件の通報者ダリル宅の固定電話に電話していたことが判明。パトロールをしていたダリルから家の空き状況を聞いていたのか? ダリルを聴取したところ、どうやら息子アロンゾと話していたらしい。アロンゾの部屋の落書きに鍵を溶かした酸らしきものが使われていたことから、ブロディとパーシーは彼がいるという学校(Woodbridge Academyという看板が出てましたが、どうやら架空なようです)へ行くものの、取り逃がしてしまいました。

アロンゾは少年院を出たり入ったりの問題児で、ダニーと背格好も似ているため質屋で銃を買ったのは彼かもしれない。キングは、ダニーの起訴を待って欲しいとクラークに頼むが、彼女はかつてダニーの父親に相棒を殺されかけていたんですね。なお、ダニーの父親はS1E16で逮捕されています。

 

ダニーが身柄を拘束されているOrleans Parish Prisonを訪ねるロレッタとキング。ここはニューオリンズ市内に実在するのですが、ロケは違う場所で行われたようです。

逮捕直後は「弁護士をつけるまで何も話させない」とキングとの会話すら止めたロレッタですが、それはダニーの無実を信じているものの、彼が真実を話す気になるまで守りたかったから。「(養子縁組は)前科のある少年を更生させるプロジェクトなんだろ」といじけるダニーに対し、「一緒に人生を送りたかったからよ」と答えるロレッタ。ダニーみたいな子にはひたすら信じて愛情を示してあげる必要があるのは私でも解りますが、ロレッタの言葉の温かさに涙が出そうになります。 不器用ながら彼女を元気づけようとするセバスチャンや、絶対的な信頼を寄せているキングもいいですね。

そして、遂に重い口を開いたダニー。幼馴染で助け合ってきたアロンゾは、昔からよく行ってた隠れ家にいるかもしれない。Claiborne AveとForstall Stの角にある赤い扉の廃教会だそうですが、この通りが実際に交差するあたりに教会は見当たりませんでした。ただ、S Claibourne AveにはChurch of Annunciationという赤い扉の教会があるので、そこがモデルなのかな?とも思ってみたり。

キングたちがそこに行くと、銃を持って動転しているソフィア(被害者シェリーの継子)と瀕死のアロンゾが。アロンゾがソフィアに銃を向け、もみ合いになって発砲してしまったと言います。今回の事件はアロンゾが中心になってご近所に侵入するイタズラがエスカレートし、ソフィアの家にも侵入したが、留守のはずのシェリーが家にいて顔を見られたからアロンゾが射殺してしまったとのこと。でもアロンゾが怖くて黙っていた。4人組の他の子たちも同じように供述しています。しかし、無事釈放されたダニーの話では、アロンゾは犯行時刻はダニーと一緒にいた(ちょうど、冒頭でロレッタに嘘ついてた時ですね)。

結局、犯人はソフィアでした。お父さんを奪った継母が憎くて殺したのでした。そしてアロンゾは口封じのために撃った。他の子たちも(アロンゾじゃなく)ソフィアが怖くて嘘の供述をしてたと。クリミナルマインドとかに出てきそうな犯人でした。しかし前の学校でも同級生を脅して問題になって、再婚の式でもシェリーにグラス投げつけたりしてるのに、お父さん早く気づけよって感じです…。

 

さて、キングへのプレゼントに頭を悩ませていたパーシー、最初はEmeril Lagasseの料理教室を企画したのですが、2008年のガンボコンテスト(Gumbo Cook-off)で事件があったとかで、あんまりいい案じゃないわよとブロディに指摘されてしまいます(もうこの時点で全然シークレットじゃない。セバスチャンがバラしたのか?)。Emeril Lagasseはケイジャンクレオール料理のシェフで、市内でEmerilsというレストランを経営しており、TV番組も持っていたりと全米規模で有名人なようです。ガンボコンテストは…調べたんですが、なんかニューオリンズではいろんな所でそれっぽいことをやってるみたいです。

で、結局相当悩んだ結果、「心をこめるのが大事」と、"Have Yourself a Merry Little Christmas”を歌う。途中からキングもピアノで参加。パーシーさん、ていうかShalita Grantさんめちゃ歌うまい!! どうやらジュリアード卒でブロードウェイにも出てらしたんですね。ドラマでももっと歌ってくれればいいのに!!

そして歌をバックに、それぞれのクリスマスが映されます。ロレッタはダニー・CJと家でお祝い、ブロディも何だかんだママにメッセージを送り、ラサールは兄ケイドからAlabama Tideのヘルメットが贈られてくる。キングは毎年恒例ローレルと、Commander's Palaceのいつもの席でクリスマスディナー。しかしCommander's Palace、よく名前出てくるなぁ。宣伝料とか取ってるんかな。。