NCIS: ニューオーリンズ (S1E16)

My Brother’s Keeper / 兄と弟

マギー・バリンジャー兵曹が車にはねられて殺される。彼女の里子であるダニーとCJの兄弟をNCISに呼び話を聞いていると、ソーシャルワーカーのセントクロイが来て、兄弟を別々の施設へ連れていってしまう。一方ラサールは家にいる兄ケイドが躁状態ではないかと心配し、グループセラピーの見に行くが、そこで旧友と再会し……。(スーパー!ドラマTVサイトより引用) 

 

ストーリー中では一切触れられてなかったけど、今回のタイトルはNeville Brothersのアルバムから取ったんだろうと勝手に想像というか期待?しております。

Brother's Keeper

Brother's Keeper

 

 

そしてラサールのお兄さんなかなかイケメンだな〜と思ってしまうの私だけでしょうか。Clayne Crawfordさん、本当にアラバマのご出身だそうですね。しかし双極性障害って、ご本人はもちろん周囲もとても大変そうだなぁ。。

 

そんな兄ケイドが弟のクローゼット片付けてあげてましたが、先週のマルディグラシャツが。ていうかラサール、唯一持ってる色物シャツがこれですか(笑)。

f:id:crescentagency:20180902150854j:plain

 

さて今回の事件、現場は橋のたもとにある建物前でした。大きな橋が2本並んでいたのでCrescent City Connection(空撮シーンなどでよく映されている大きな橋)じゃないかなーと思うのですが、Google Mapで見てもそれらしき建物がなく、また雰囲気も多少違う気もして結局不明です(今回は全体的にロケ地特定が難しくてほとんどできなかった…残念)。

車に轢かれて亡くなったマギー・バリンジャー兵曹、状況から見て事故ではなく轢き逃げらしい。彼女は独身で、ダニーとCJの兄弟を里子として育てていたので2人を探して話を訊いていたのですが、ソーシャルワーカーのセントクロイが現れて規則だと言って2人を引き離してしまう。

 

翌日、キングたちがマギーの財務状況や職場での様子などを調べていると、事件現場の分析をしていたセバスチャンから呼び出しが。久しぶりのご当地Tシャツ!

f:id:crescentagency:20180902153835j:plain

Tipitina'sという、Uptownにある老舗ライブハウスのTシャツです。ライブハウスの物販では色違いや柄違いのTシャツが色々売られていますが、この柄が定番商品なようで、日本でもニューオリンズ系のライブに行くとこれを着ている人をちらほら見かけます(かくいう私も持っている、違う色だけど)。

セバスチャンから犯人の車の種類や色などある程度特定できた旨報告を受けたキングは、その後ロレッタのところへ。キングが訪ねてくるまでダニーと話をしていたロレッタ、彼は実親のことで苦労したり少年院に入れられたりと色々あったけど根はいい子だと伝えます。そしてマギーも貧しい生まれながら腐らず真面目に生きており、2人を引き取って育てていた。彼女のためにも2人が離れ離れにならないようにしてやってくれと頼みますが、キングは「制度には敵わない」と珍しく弱気でした。

 

そして2人を引き離したセントクロイですが、詐欺の前科があり、現在もCFP(Community Foster Partnership、里親組合)という団体で補助金を集めては私服を肥やし、子供達にはろくにお金を使ってなかった。そのことでマギーたち里親が彼を告発しようとしていたことからセントクロイが疑われる。しかしキングたちがオフィスを訪れ事情聴取したところ、突然窓から飛び降り自殺。後ろ暗いことは相当していたようですが、マギー殺害に関してはアリバイも出てきました。

 

その後マギーの身体から防御創が見つかったことでDVが疑われる。正式に付き合ってはいないけど、デートをしていたお相手はダニーが働くサンドイッチ店の店主だそう。サンドイッチ店はMid CityにあるCK's Hot Shoppeでした。Yelpによると実際にはフィリピン料理店らしいですね。店主は犯行を否定するが、ダニーが「デリバリーで小銭を稼ぎたい」と乗ってきた車が、マギーを轢いた車であることが判明。さらにダニーの施設のロッカーからは麻薬売人が使うスタンプも出てくるなど、ダニーに疑いがかかり始めます。ここでRoss Pが3度目の登場。ラサールの依頼を受けてダニーの仲間を調べることに。Ross P、S1E11のおとり捜査でDEAに捕まって刑務所にいたんですね。なんか憎めないキャラだよなー。

 

一方ラボではヘッドライトの破片からタイヤのゴムの成分が見つかり、Mid Cityのタイヤリサイクル店(Reworked Rubber Corp、実在はしないようですが)に行き当たる。ここで働いていたのが、蒸発していたダニーとCJの実の父親ブル・コスティガンで、ダニーが乗っていた車の持ち主でした。突然現れた父親にダニーは上手いこと言いくるめられ、ドラッグ売買の片棒を担がされていたのでした。利用されているのはわかっていたけど父親だし信じたかった。それにせめてマギーに現金を渡したかったと。それを阻止しようとしたマギーがブルに殺されてしまったようです。ブルは幼いCJを利用して、モービル(Mobile、長距離バスのこと?)で麻薬を州外に持ち出す計画です。ダニーの協力を得てブルを捕まえるNOLAチーム。このシーンはAmtrackやGreyhoundなど長距離の列車やバスなども発着するUnion Passenger Terminalでした。父に一瞬情が移りかけたダニーですが、CJの怯えた表情で目が覚めたのか、最終的に父の逮捕に協力してくれました。ダニー、ええ子や…。

 

マギーはブルに親権放棄をさせ、ダニーとCJと養子縁組するつもりだったのですね。あと2週間で18歳だから、そうしたらCJの後見人になって2人でどうにか生きて行くと言うダニーに対し、2人を自宅に引き取ることを申し出るロレッタ。最初は反抗的でやさぐれ気味だったダニーですが、マギーやロレッタが本気で気にかけてくれていたことを知って最後は心を開いていました。よかったよかった。

それにしてもBONESサローヤン博士やMajor Crimesのレイダー警部などもそうですが、独身女性がティーンエイジャーを養子として引き取るって珍しい話じゃないのかな。18歳で施設から放り出されて結局犯罪に手を染めてしまう子達も少なくないだろうし、(そりゃ本来は社会でなんとか解決すべき課題なんだろうけど)ある程度大きくなってからでも、新たに「家族」としてサポートしてくれる人がいるのは大切なことだよなぁと思います。とはいえ引き取る側にとっては小さい子と違った大変さがあるだろうし、単純に経済的な余裕だったりそれ相応の覚悟だったり、簡単にできることじゃないだけに頭が下がります。

 

ところでラサールですが、お兄さんの通うセラピー施設でサヴァンナという昔の同級生と再会。お互いいい雰囲気になりますが、お兄さんの躁状態が進行してそれどころじゃなくなり、今後どうなることやらという感じでした。