NCIS: ニューオーリンズ (S4E1)

街を守れ / Rogue Nation

海兵隊員の乗ったトラックが襲われ、警護していたトレーラーが奪われるという事件が起こる。トレーラーは乗り捨てられていたが、中身は空っぽだった。やがて荷台から採取された塵のようなものから中性子の成分が検出され、盗まれた物が放射性物質だったことが分かる。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)  

 

(過去エピソードを観直しているうちにS4が始まってしまいました。しばらくは並行して書いていくのでブログの時系列はおかしくなりますが、放送順に読みたい方がいらしたらCategoryごとにお読みください。)

 

プライドが停職中という事で、彼の席にセバスチャンが座っているのが新鮮でした。今後メインの勤務地はこちらになるんでしょうか。昔は事件解決したらバーに行ってたのに、今は報告書作成だなんてとパーシーがうんざりしてたけど、それって普通なんじゃ…。

グレゴリオはアパートを探しているようです。マリニー(Marigny)は予算オーバーと言うと、バイウォーター(Bywater)で探せば?と。MarignyはキングのバーやFrenchmen Streetなどもあるフレンチクオーターの隣接区域でオフィスからも徒歩圏内。中心部に近いので家賃も高めなのでしょう。Bywaterはその一つ向こうの地区ですが、ここもバーやレストランなど点在する良さげな住宅地でオフィスへは自転車通勤可、毎日は大変でも歩けなくはない距離です。S1E1でブロディがアパートを探していた時、キングがBywaterの住民を「あご髭と縁の太いメガネに固定ギアの自転車」と評していました。ニューオリンズではKatrina以降若い起業家などを誘致しており、そういう人たちが好んで住んでいるのでしょう。

 

そこへ事件発生と臨時ボスのボイド捜査官が登場。すっかりチームの嫌われ者ですが、個人的にはそんなに悪い人だと思えなかった彼女、ただここで「ロクな食べ物がない」と言ったのだけは許せません(笑)。フォーネル見習って食べ歩かんかい!と。事件はCrowder Boulvard付近で海兵隊員の乗ったトラックが襲撃され、護送していたトレーラーから何かが盗まれたようです。具体的な場所は特定できませんでしたが現場はinterstateということで、この通りは高速道路(I-10)と交差しているためその辺りで発生したと思われます。

 

一方、停職中のキングはバーの修復。あれだけ派手に破壊されたのに6週間でほぼ元に戻ってるとか、どこに寝泊まりしてるのとか、無給だろうにピアノまで買っちゃって生活大丈夫なのとか(保険金下りたのかな?)色々ツッコミどころはありますが、復職の条件である「個人改善計画」にサインする気はないよう。ハミルトン逮捕時に彼を殺したくなって自らのダークサイドに気づいてしまい、復帰できる自信がないんだとか。確かに暴走してたもんなぁ。様子を見にきたパットンも心配してました。パットンとキングの関係も小出しにされてますが、いつの間にかキングの良き相談相手になってますね。そして仕事に戻るパットンを送ろうとしたところ、愛車のタイヤがパンクされていた。ハミルトン失脚で職を失いキングを恨んでいる人たちから最近嫌がらせが多いようです。

 

事件の捜査はトレーラーの残留物の分析で、運んでいたのが放射性廃棄物と判明(警護してるとはいえ、公道で普通に配送するのか…)。ダーティーボムの材料になるためテロリストの犯行が疑われます。こうなるともはやFBIとDHSの管轄ということで、主導権がDCに渡るとチームに伝えるボイド。DHSのラモント捜査官が指揮を執ることになります。傍受したISISの通信によれば狙いはニューオリンズじゃないとのことですが、NOLAチームの捜査では手口から見て犯人は土地勘があり、ISISとも限らないんじゃないかと。しかしあっさり却下されたのでこっそり独自に捜査を始めます。

手始めに犯行に使われたバンがDecatur Stの防犯カメラに映ってるとのことで訪ねるパーシーとグレゴリオ。随分目立つ場所に堂々と泊めるなぁ。

f:id:crescentagency:20181203185608j:plain

というのもここはデリオンという金持ちの不良息子が住むアパートな設定ですが、実際はJax Breweryというフレンチクオーターど真ん中(Jackson Squareの斜向かい、Cafe du Mondeから数ブロック)のショッピングビルです。その名の通りかつてはビールの醸造所だったそう。そしてアパートの部屋はここの4階にあるRiverview Roomという結婚式など行うイベントスペースで撮影されてました。

 →追記。その後現地を訪問したら、なんと本当にコンドミニアムもあることが判明。もしかしたらイベントスペースではなくアパートの空き部屋で撮影されたかもしれません。詳しくはこちら

 

f:id:crescentagency:20181203190034j:plain

(アパートの壁にあった謎のアジア趣味の絵画)

しかしグレゴリオがデリオンに撃たれそうになったのをパーシーが反撃、デリオンは死んでしまい、話が聴けなくなってしまいました。

 

そして場面は変わりキングが。キングが…!

f:id:crescentagency:20181203190926j:plain

f:id:crescentagency:20181203190955j:plain

f:id:crescentagency:20181203191014j:plain

なんかすごいメンバーと共演してませんか(順にシリルさまことCyril Neville、George Porter Jr.、Jeffery "Jellybean" Alexaner、ギタリストは不明…)。停職中になにやってんだ。。

シリルさまがご登場されることは事前に存じ上げていましたが、まさかキングと共演とは。ちなみにこの撮影は、当時ポーターさんがFacebookに映像とともに投稿されています。お店はBourbon StにあるLafitte's Blacksmith Shopというバーだそう。そしてお店にロレッタと市長代理のザーラ・テイラーがやってきます。汚職市長の逮捕→黒人女性市長って、実際のニューオリンズみたいでびっくり。というのもKatrina当時市長だったRoy Neginは現在汚職で服役中、(その後Mitch Landrieuが市長を勤め)現在はアフリカ系女性LaToya Cantrellが市長なのです。撮影当時はまだLandrieu市長なはずなので、予言?が当たった感じでしょうか(ちなみに私の知る限りNegin氏は人は殺してないし、Landrieu氏も汚職していません。念のため…)。

テイラーは、ニューオリンズがテロの標的かもしれないということで、一市民のキングに市から捜査を依頼します。うまい手を使いました。ラサールの案かな。しかしキングはテイラーも昔から知ってるらしい。新旧市長と長い知り合いでシリルさまたちと地元てライブするとか、相変わらずの「こいつ何者やねん」感。

 

こうしてキングのバーでチームと合流するキング(って、このバー出入り自由なのね…)。NOPDのカール・エステス警部も味方のようです。キングに私人逮捕できるようにと私物の銃を渡したり、地味にいい人でした。

グレゴリオたちがこっそり持ち出したデリオンのノートパソコンをパットンが解析したところ、彼はDHSをハッキングしており核廃棄物の護送ルートを知っていた。DHSの捜査では放射性物質の痕跡はシュリーヴポート(Shreveport、ニューオリンズから車で4時間くらいのルイジアナ州の街)で消えているがこれはオトリなようです。じゃあ何処にあるの?ってことで候補に挙がったのが旧リバーゲイト(Rivergate)。かつてダウンタウンに地下トンネルを作って高速道路を走らせようとしたが地下水が溢れてしまい断念、現在はカジノの駐車場になっている場所とのことです。ちなみにこれは実話で、カジノは番組でも何度も出てきているHarrah’sのことです(nola.comの関連記事)。ニューオリンズは海抜マイナス2メートルくらいの街なので基本的に建物に地下はなく、お墓も遺体が流されないよう高い位置に棺を置く特殊な構造です。そして先述のBywater付近をLyftで走った時に、運転手さんに「この辺りは道路を舗装しても地盤沈下を起こしてすぐにデコボコになってしまう(だから揺れるけど我慢してね)」と言われたので、そんな街に地下トンネルを作ること自体かなり無謀だったのかも。

そしてRivergateでは起爆装置を作っていた痕跡が発見される。やはり標的はニューオリンズで、既に爆弾はできているはずなので時間がない。もうプロトコルとか管轄とか言ってる場合じゃないよ!ってことでオフィスに乗り込みキング無双開始。なんか割とみんなあっさり言うこと聞くんでちょっと拍子抜けでしたが。

デリオンと過激な核廃絶団体との繋がりが見つかり、爆弾が花火で起爆することも判明、犯人は花火でダーティボムを爆発させてニューオリンズを核物質の雲で覆い、核の恐怖を知らしめるのが目的なようです。過激派怖いよ…。

そしてその日はニューオリンズ市政300年記念(tricentennial)の花火があるとのことでキングとラサールが秘密裏に会場へ急行。花火の客席は貿易センタービル(World Trade Center)の前あたりに設置されてました(それこそ先述カジノの目と鼻の先)。で、お約束の激しい銃撃戦の後、無事犯人たちを制圧。ちなみにニューオリンズは2018年に市政300周年を迎えており、関連展示やイベントなど色々催されています。本エピの初放送時は2017年秋、花火もkickoffと言っていたので前夜祭的な感じでしょうか。

 

さて、家探し中のグレゴリオですが、デリオンのアパートをパーシーとルームシェアすることにしたようです。事故物件をルームシェアとはいえフレンチクオーターの一等地の高級アパート…羨ましい。ていうか事故物件の高級アパートってディノッゾと同パターンなのはいいんですかね。パーシーにはラサールのことなんか忘れて楽しみましょう!と言ってましたが、個人的にもこの2人の進展はかなりどうでもいいので、むしろグレゴリオ姉さんとの今後が楽しみです。しかしグレゴリオ、チームに馴染むとツンデレキャラじゃなくなる…と心配してたけど相変わらず最高ですね。今回はニューオリンズをNOLAと言ったラモントに”New Orleans. Don’t say NOLA. It matters.”と言ってたのが素敵だった。これは以前元カノにも言ってましたよね。実際現地でNOLAと呼ぶ人に会ったことはありません(nola.comなど、書き言葉では普通に使われますが)。実は私も過去にマクギーがNOLA と言ってて少しイラッとしたのですが、少しは地元民の感覚に近づいたのでしょうか(嬉)。次回クロスオーバーがあったらグレゴリオさんに是非またビシッと言ってもらいたいです。

 

そしてキングもサインをして復職が決まりました。と言っても自分の中で問題が解決できたわけじゃなさそう。いつか向き合うことになる、とボイドには見抜かれていましたね。彼女とは訓練生時代からの仲らしく、当時からキングは規則ガン無視だったようです。ボイドはチームのメンバーの能力もそれを育てたキングもきちんと評価してたし、少しお堅いだけで悪い人じゃないと思います。キングが自由すぎなだけで…。

 

フィナーレはバーの再オープン。なんとJimmy BuffetにSonny Landrethの出演!

f:id:crescentagency:20181203211002j:image

演奏曲はJimmy BuffetのI Will Play For Gumbo。

I Will Play for Gumbo

I Will Play for Gumbo

  • ジミー・バフェット
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 シリルさまとランドレスさんの出演を知った時はお2人でCongo Squareとかやるのかな〜でもあの曲はアーロンさまがボーカルだし…とか思ってたんですが見事に外れました。

バーにはテイラー市長始めチームのメンバーも集まりますが、キングはバーの入り口で、ハミルトン失脚で仕事を失ったという男性に殴られてしまいます。この設定は今シーズンまだ色々出てくるのでしょう。

しかしそれはいいんだけど、これだけの大物呼ぶんならちゃんとカバーチャージ取ってください…で、ちゃんとギャラ払ってね……。