NCIS: ニューオーリンズ (S5E17)

ある町の秘密 / Reckoning

小さな田舎町出身の海軍兵、デイナ・ウィルソンが行方不明となった。グレゴリオとラサールが現地に行ってみると、市長と警察署長を兼任する親切な世話役、チャーリー・コンロイが対応する。かつて叔母と暮らしていたウィルソンは、最近町には戻っていないと言う。ところが叔母の自宅を調べてみると、床下からウィルソンの遺体が見つかる。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)

 

ボーヴィス(Bovis)は当然ながら架空の街です。設定もミシシッピ州ということでご当地ネタ的にはメインストーリーであまり特筆することはないんだけど、一応あらすじとしては、ほぼ唯一の産業だったペットフードの工場が閉鎖されて瀕死状態だった南部の田舎町Bovisで、市長兼警察署長のコンロイはメキシコの麻薬カルテルと「悪魔の取引」をしてしまい、工場で覚醒剤の生産をすることに。おかげで町には活気が戻るが、町ぐるみで大きな秘密を抱えることになり、また中毒で生命を落とす人たちも出てきた。そして久しぶりに帰省した海軍兵のデイナは多分怪しんだか何か見つけたかしちゃったのでしょう、口封じにコンロイに殺されてしまいました。厄介者ピアースもコンロイが犯人だよね。なんで彼が殺されたのかはちょっと分かりづらかったけど。

そしてコンロイですが、捜査員に覚醒剤の存在がバレてしまったことで「用済み」となりカルテルに殺されてしまいました。怖い…。あんまり関係ないけどドラマ脳なのでブレイキング・バッドを思い出しました。

 

そしてサイドストーリーというかS5的にはメインストーリーかな? 久々のアポリオンネタ。

冒頭でキングがこっそり監視していたクロフォード、免許証には1288 Pauger Streetとあるけど、例のごとく通りは実在、番地は架空です。ロケ地も別の場所っぽいけどどうだろう。

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そしてある日突然、主任捜査官の職を解かれたキング。思い当たる節は色々ありそうなもんだけど、「ユニークな捜査手法」が評価されて勤務評定は良かったみたいですね。解職の理由も異動先も不明なまま最初ハンナさんに相談してたんですが、その後キングがお店に行くと、ジミーはハンナさんから既に事情を聞いて知っていたという。ハンナさんとジミーが仲いいの、不思議な組み合わせで面白いけどなんか好き。

で、お店を出たあと、さっきから自分を尾行していたという車に銃を向けたところ、なんとアイズラーだった…って、いや後ろ姿で判るよねあれ。まあいいや。

アイズラーはアポリオン制圧のためのタスクフォースに参加しており、表向きはFBIを辞めていた。キング突然の解職もここに参加してもらうためとのこと。S5E11で刑務所で遺体が見つからなかったウォーカーはやはり生きており、彼をこっそり逃したのがその時看守をしていたクロフォードだったのですね。キングとしてはもちろん父カシアスも殺されたしアポリオンは憎い。しかしタスクフォースの一部メンバーは胡散臭いし(NCISお約束の悪役CIA、「イリーガルなやり方は良くない」ってキングに言われちゃってるし)、安全のために家族やチームには極秘、当分連絡も取れないということで躊躇っています。何かを察したハンナさんからは「大切な人に嘘をつかない方がいいわよ」と、自らの経験に基づいた重い言葉も。

 

とはいえ身辺整理モードなキング、ジミーに対して店の共同経営者にしたいと伝えます。その時にお店で演奏してたのはShamarr Allen & The Underdawgs、曲はParty All Night。

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ニューオリンズ若年世代の代表選手の1人と言っていいんじゃないかな。このParty All Nightもだけど地元愛の強い曲が多く、Paul Sanchezとの共作アルバムBridging the Gapは個人的にかなりのお気に入りです。

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音楽活動だけでなく、True Orleansというブランドを展開したり(番組で身につけている帽子やシャツもそうですね。基本はアーティストグッズだけどこれが結構可愛い)、そして何よりこのコロナの最中に彼が始めたプロジェクトTrumpet Is My Weaponが素晴らしいです。ニューオリンズの若い子たちに、銃と引き換えにトランペットを渡す(しかもno questions asked)という試みで、そのためのクラウドファンディングは国内の様々なメディアで取り上げられるなど結構反響が大きく目標額も一瞬で到達してました(まだ受け付けてます)。今はトランペットに限らず楽器の寄付も受け付けたり、楽器と一緒に楽譜や教則本なども配ったりしてるみたいです。彼の行為は素直に尊敬するんですが、同時にそんなにたくさんの若い子たちが銃を持っているという現実も考えさせられてしまいます。

話がズレまくったけど、そんな個人的にも推してるShamarrをブッキングしてくれたジミー、良い共同経営者になりそう!

 

まあ結局はキングはタスクフォースには加入せず街に残ることになったんですが、アイズラーからは今後も何かあったら協力お願いねと。お見送りに行った空港はLakefront Airportですね(おそらく右下の建物がGoogleMapの写真と一致)。

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ルイ・アームストロング国際空港よりも市街地の近くにあるものの、とても小さい空港なのでここから発着する便に乗ったことはないです。一応民間機も飛んではいるみたいだけど。

しかしこのシーンのアイズラー、死亡フラグが立ったようにしか見えなかったんだけど、たまたま海外のファンサイト見てたら同じこと考えてる人が結構いた…やっぱそうだよね。実際どうだったのかは(現時点で最終話まで観てるので知ってるんだけど)一応ネタバレ防止ということで伏せておきます。