NCIS: ニューオーリンズ (S5E18)

見えないスパイ / In Plain Sight

パットンが事故で歩けなくなった時に支えてくれた元シールズの友人ニックが、パットンの目の前で銃撃されて死亡する事件が起きる。呆然とするパットンを心配する一同。しかしパットンはカウンセリングもまともに受けずに捜査に没頭し、犯人を挙げようとする。心配しながらも、止めても無駄だと悟ったプライドはパットンの協力を仰ぐことに。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)

久々のパットン活躍エピソードでした。

キングは前回主任捜査官を解任されたけど、復職したようです。上の立場になったから自由に動けると言ってたけど、もともと自由奔放だったような…(部下のトンプソンが気の毒)。

シーズン序盤の頃は「お役所仕事とデスクワークに嫌気がさしたキングが上と揉めるとかして早々に戻ってくる」的な展開を想像してたけど、「立場を利用して自由に動く」という離れ業でなんだかんだNOLAチームの捜査に関わるとは、違う意味で彼らしいというか。まあキングが正式に戻るとハンナさんどうするの?ってことになるし、正直今の体制は個人的には収まりがあまり良くないんだけど、そろそろ慣れないといけないかもしれません。

 

殺されたパットンの友人ニックは、アフガンで負傷し片脚を失った元シールズ隊員。帰還後は「勇気ある戦士(Battle Briade)」という負傷兵からなる組織の一員として分析官の仕事をしていました。

ニックが通っていたCrane Rehab Centerは、住所の通りの場所に実在。

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実際にはコンドミニアムなようですが。窓も大きくて素敵だなぁ。

場所はMid-City、ボウリング場兼ライブハウスという不思議な施設、Rock'n'Bowlのすぐそばです。

 

ここで療法士として働いていたジュリアとこっそり付き合っていたようですね。

ニックの義足からメモリーカードが見つかり、これを通じてニックの仕事上の機密情報が流出していたことからニックにスパイ疑惑がかかります。しかし実際にはCrane Rehab Centerに通う他の「勇気ある戦士」のメンバーの身体や車椅子などにもカードが仕込まれており、ジュリアが怪しいということに。しかしジュリアの自宅を訪ねると、すでに殺されていました。

 

ジュリアの自宅(3122 Hurst St)は、例によって通りは実在、番地は架空でした。
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ただ、夜のシーンで解りにくかったけど、ロケ地とHurst Stのストリートビュー写真とで住宅の雰囲気がとても似ていたので撮影もこの近辺だったのかもしれません。

ジュリアはニックとの交際をネタに脅されて義足や車椅子などに細工をしたようでした。

流出した膨大な情報から犯人を割り出すため、同じくカードを仕込まれていた「勇気ある戦士」のメンバーたちに協力を求めますが、自分の怪我を受け入れられない警官のシムズは拒否。しかしパットンの説得で気が変わります。パットンいわく、「犯人は、誰の目にも留まっちゃいない(plain sightな)、弱者の障害者を利用した狡猾な奴」だそうで、シムズに「そんな奴らに弱い者と思われたままでいいのか」とうまくけしかけたのでした。これはパットンじゃなきゃ言えないセリフ。

一方でジュリアの自宅から高純度のペルー産コカインの痕跡が都合よく見つかりますが、シムズによると、最近台頭してきたバイカーによる麻薬組織「マローダーズ(Marauders、略奪者)」では、とのこと。なかなか逮捕できずにいたため内通者の存在が疑われており、シムズは彼らを追っていた時に事故に遭って半身不随になってしまったのです。

で、調べていくとメンバーの弟ザンダー・リードがバイク事故で怪我をしてCrane Rehab Centerに通っていた。この人、最初にラサールとグレゴリオが訪ねた時にリハビリ中で軽く会話を交わしていたのでした。グレゴリオが「パットン、あんたが正しかったわ。確かに(障害者を)目に留めてなかった」と言ってたけど、あの状況で記憶にない&注意を惹かないのはそういう問題じゃないような気も。

ちなみに撮影とは直接関係ないけど、リードの住所も通りは実在、番地は架空です。
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ただこのEvelina Stがあるのは、この後シムズが抜け駆けしてこっそり出かけたバイカーたちの溜まり場バーのすぐ近くなので、地味にリアリティがある。

というわけで、シムズは独自ルートで手に入れた情報からキングと沿岸警備隊にはリードと無関係なマローダーズの取引情報を渡し、自分はリードを逮捕すべくとあるバーへ向かいます。

ここはすぐわかりました。フレンチクオーターからは川向こうにあるOld Point Bar。
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ちなみにモルグのすぐ近くでもあります。

この辺りをロケ地巡りした時の記事はこちら。ただこの当時はOld Point Barはまだロケ地になっておらず写真も載せてないので、ここに何枚か貼っておきます。

外観はこんな感じ。

 

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実際には怖いバイカーたちではなく、近隣住民の溜まり場です。場所柄、旅行者はあまりいなさそう。

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一角にはステージがあって、夜はライブも。結成当初のPapa Grows Funkはここでよく演奏してたんだとか。

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Facebookページによると、バー自体は今はオープンしてるみたいだけど、ライブはまだやってないんだろうなぁ。早くこの写真のように賑わえる日が戻ってくるといいのだけど。

で、ドラマの方は結局パットンがリードの単独行動を怪しんでこっそり尾行、車椅子のシムズ1人で武装したバイカー集団が手に追えるわけもなく、パットンがうまく時間稼ぎをしている間にキングたちを応援に呼んで解決、でした。最後、シムズは怪我を受け入れて、パットンの参加する車椅子バスケの練習に顔を出していたけど、現実にそういう状況になったらそんな簡単に受け入れるのは難しいだろうと思います。パットンも、自分がそんな状況だった時にニックに助けられたからこそ今回なんとしてもスパイ疑惑を晴らして犯人を捕まえたかったんだろうし、シムズの力にもなりたかったんだろうな。