NCIS: ニューオーリンズ (S5E9)
二重生活 / Risk Assessment
海軍に出入りする保険会社の男ジェイコブ・ベルが絞殺死体で見つかる。月の半分は出張で家をあける以外、完璧なジェイコブだったが、実は出張はすべてウソで、月の半分は別の家庭を持ち、別の仕事をしていた。皆ジェイコブの死にショックを受けるが、彼が経営する会社に隠れ部屋が見つかり、何冊ものパスポートや銃が隠されていた……。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)
被害者ジェイコブは冒頭で殺された時にカーラジオを聞いていましたが、102.9FM、どうやら実在するみたいです。KMEZというメテリー~ケナー地区(ルイ・アームストロング国際空港の近く)あたりのR&B専門局なよう。というわけで、ジェイコブ・モリー夫妻の家のロケ地は解らなかったけど、このあたりの住宅地という設定でしょうか。
このジェイコブ、ミシシッピ州にはアマンダという別の妻との間の家庭もあり、そっちの家のオフィスには偽パスポートやら武器やら隠されていたうえ、自爆装置でそれらが燃えてしまいます(ギリギリでPCだけ持ち出したセバスチャングッジョブすぎる!)。
どうやらジェイコブはロシアのスパイで、アメリカで長らく潜入生活をしていたとのこと。ジェイコブの体内から検出されたアトロピンには、ロシアのノビチョクという毒物の解毒効果があること、またジェイコブの表向き生活の出張先でCIAの監視対象人物が次々と亡くなっていることから、彼は暗殺部隊だったのではと推測されます。長期の潜入生活となると家族も怪しいので、2人の妻モリーとアマンダをポリグラフにかけました。結果はアマンダがパス、モリーが微妙という感じだったけど、モリーに食って掛かる姿を見たハンナさんは違和感を抱きました。
パットンがジェイコブのPCを調べたところ、ニューオリンズで何か危険な任務を控えていたようで、そのパートナーらしき人物を捕まえるためにチームはオーデュボン公園(Audubon Park)で張り込みます。ここはアップタウンにある大きな公園で、S5E7で爆弾が仕掛けられていた動物園(Audubon Zoo)はこの公園内にあります。
この時に公園で演奏していたギタリストの男性はDave Hammer。名物ストリートミュージシャン(と言うには語弊があるレベルのキャリアの持ち主ですが)であるDoreen Ketchensのバンドでも演奏していた(している?)ようなので、知らないうちにどこかで見ていたかもしれない。トランペットの女性はクレジットがなく私も見たことがないので残念ながら不明です。
張り込みしていると現れたのは変装したアマンダで、そこにモリーまでやって来ます。ラサールたちがが追いかけるも、2人はアマンダの息子チャーリーの運転する車で逃げてしまいました。
逃げた場所はちょうどこの辺。
通りを挟んだすぐ向こう側が、S5E7でBarrone Universityのロケ地にもなったTulane Universityです。ちなみにこの辺までは、フレンチクオーター近辺からSt. Charles Streetcarという緑のストリートカーに乗って一本で行くことができます。
一時は車の行方を見失うも、監視を続けていると途中でGPSがトレメの諸ピングモールでオンになりました。場所はここ。住所もそのままです。
モールというほどの規模でもなく、なんか郊外のロードサイドにありそうなお店群ですね。別に郊外でもなくて、NOLAチームのオフィスから歩いても30分かからない距離ですが。
チームが駆け付けると外にはモリーの子供(リアとサム)がいて、お店の中はノビチョクで汚染されており、モリーが殺されチャーリーが撃たれてました。ここ、さらっと流れたけどチャーリーとか助けたハンナさんとか毒は大丈夫だったのかな。
チャーリーいわく、アマンダとジェイコブは実の両親ではなく、チャーリーをスパイというか殺し屋にするべく教育していたハンドラー。そしてジェイコブを殺したのはスパイ訓練から逃げたかったチャーリーで、これが初めての殺人だったそう。モリーはジェイコブが任務中に本当に恋に落ちて結婚したそうですが(いいの?)、娘のリアはスパイの訓練を受け始めていたそうです。モリーを殺したのはアマンダで、それを止めようとしたチャーリーが撃たれたのでした。
アマンダは、モーテルで保護していたリアを連れ去り、彼女と共にジェイコブと遂行するはずだった任務のために姿を消しました。CIAの監視対象者から、暗殺のターゲットとしてナタリアという大学院生が浮かびます。彼女はシリアの空爆でロシアに不利な証言をするためニューオリンズに来ているのでした。
彼女がいるはずのレストランに急行するNOLAチーム。レストランの店内は特定できなかったけど、この辺(Bourbon St)が移ったので、おそらくフレンチクオーターのそこそこハイエンドなレストラン(少なくともそういう設定)でしょう。
Bouron St.がこんなに人少ないの珍しい。多分早朝とかにロケしたんだろうな。
レストランでアマンダを拘束、それでも任務を遂行しようとするリアをキングが説得して(相変わらず美味しいところは持って行く)無事解決でした。
チャーリーはFBIから新しい身分を与えられ、リアとサムをサポートすることになりそうです。
こういう「一見ごく普通の家庭っぽく見えて実はスパイ養成してる 」って、アメリカで本当にあるんだろうか。殺し屋じゃないけど、LAのカレンだってそんな感じだったしなぁ。チャーリーもひょっとすると最初は里親を転々としてるところをジェイコブたちに拾われたのかもしれないし、一歩間違えただけ(しかも本人の意思の及ばない所)でかなり運命が変わってしまうのだなぁと思いました。まあ、ドラマなんだけど。
サイドストーリーとしては、ジミーが10年前の詐欺の容疑で今更逮捕されてしまいました。身柄を拘束されていたのはここ、NOPD(ニューオリンズ市警)。
フレンチクオーター内、よくロケ地に登場するルイジアナ州最高裁のすぐ隣です。S4E15でアイズラーが身柄拘束された時に、キングが引き取りにきたのもこの場所でした。今回もキングが「俺はこの街じゃちょっとした大物なんだぞ」とすぐに保釈させます。相変わらずの職権濫用…と言いたいとこだけど、そもそも詐欺罪の時効って10年以上なのかな?(ちなみに日本の公訴時効は7年)
ジミーは、キングには迷惑かけられないから街を出ると言いますが、逃げてもいいけど何も解決しないぞと。なんかこの感じ、ブロディの時にもあったなぁ。
結局ジミーは街に残ることを決めて、キングと一緒に検事局に出頭しました。「兄弟だし」とちゃっかりスーツを借りちゃうとことか、可愛い。このまま更生してニューオリンズで新しい人生を楽しく生きて欲しいな。
検事局として映っていたのはなぜか市庁舎ロケ地に使われているGallier Hallでした。
今まで検事局は、このすぐ隣の別の連邦政府の建物という設定だったんですけどね。
まあいいや。
ジミーとキング、お互い複雑な思いもあるのかもしれないけど、なんだかどんどんいいコンビになってきて今後も楽しみです。ハンナさんも最高だしトンプソンも憎めないし、今シーズンの新キャラは今のところ「大当たり」ですね。