New Orleans Travel Tips #6

買い物編(飲食品)

 

職場などでアメリカ出張のお土産というとチョコレートの詰め合わせ(しかも大抵が激甘い)みたいなものが多いんですが、ニューオリンズアメリカでも独特な食文化なので、ちょっと珍しい食品系お土産が手に入ります。基本的にどれも手頃な値段でスーパーや土産物店で買えるので、色々試しても楽しいかと思います。

 

▪️ 各種ミックス

土産物屋やスーパーには、ガンボやジャンバラヤ始め、地元料理のミックスが色々売られています。日本で最初から作るのは大変ですが、ミックスを使うとほぼ失敗なく十分美味しいものができるので重宝します。値段もスーパーだと大抵3~4ドル程度と安価で賞味期限もわりと長いので、多めに買ってニューオリンズ好きな友人知人へのお土産にしたりもします。

パッケージにはレシピ(という程のものでもない)が書かれていますが、最低限の材料と手順のみなので、レシピサイトを参考に適宜野菜(主にセロリ・玉ねぎ・ピーマンの「三位一体」と呼ばれる食材)などを足すと、ぐっと美味しくなります。一点注意が必要なのは、1パックでもかなり大量にできるので、場合によっては日本のお鍋では小さすぎることでしょうか。単身者や核家族が一度で食べきれる量じゃないので、複数回に分けて作るか、あとガンボなどは出来上がりを小分けにして冷凍保存も可能です。

 ミックスの例:

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▪️ コーヒー

最近でこそアメリカはコーヒー美味しくなりましたが、スタバなどいわゆるシアトル系コーヒー台頭前は大都市でも絶望的に不味かったです(昔話)。

そんな中で、ニューオリンズは旧フランス領だからか昔は「コーヒーの美味しい街」ポジションだったようですが、最近は周囲のレベルが上がったためか、特にそういうイメージはないかもしれません。なので敢えてコーヒーをお土産にすることもないのですが、一つだけ、チコリ入りコーヒーはニューオリンズ独特の飲み物です。

チコリコーヒーというと自然食品のお店などに売ってる、「妊婦さんも飲めるノンカフェインの薄〜いコーヒーもどき」なイメージですが、ニューオリンズのはチコリ「入り」コーヒー、ローストしたチコリの根がコーヒーに混ざっているので基本的な風味はコーヒーです。コーヒー豆が高価だった時代に代用として味の似ているチコリの根を混ぜていたのが始まりだそう。今は「coffee with chicory」とオーダーしない限り大抵のお店では普通のコーヒーが出てきますが、有名な観光地でもあるCafe du Mondeは今もチコリ入りコーヒー一択、ミルクと半々で作ったカフェオレが定番です。味は少し独特の苦味があって好き嫌いは分かれそうかな。個人的には「冷めたブラックはかなり残念な味だけど、熱いカフェオレは最高」って感じでしょうか。

このチコリ入りコーヒー、レギュラーコーヒーの粉と同じように缶や袋入りで売られており(最近はディカフェもある)、淹れ方も同じなので買って帰って楽しむこともできます。

チコリコーヒーの例:

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▪️ スパイス

タバスコ(ニューオリンズではないがルイジアナ州に本社がある)が有名ですが、他にも各種ホットソース、粉末状のケイジャンorクレオールスパイスミックスなど、色々売られています。基本的にどれも辛いです。スーパーの方が値段は安いけど、スパイス専門の土産物屋など(フレンチクオーターにある)ではクラッカーにつけて味見できるところもあるので欲しい物が決まらない場合はそちらもおすすめ。

私はあまり料理をしないので地元の人たちの使い方はよく知りませんが(とりあえず生牡蠣にホットソースは定番)、私は粉末状のスパイスを塩胡椒代わりによく使います(蒸したり炒めたりした肉・野菜にかける)。あと昔お土産物屋で教わったのですが、粉末をクリームチーズに練りこんでパンやクラッカーに乗せて食べるのもなかなか美味しくてお酒が進みます。(ちなみに実はスパイス系はたまにカルディとかにも売ってます…)

ホットソースの例:

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スパイスミックスの例(よい写真が見つからずマ●ーミックを載せてますが、地元ブランド以外は「なんちゃって」の可能性高いので、是非ローカルブランドのものを買いましょう):

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▪️ お酒(ビール)

ルイジアナ州には結構地ビール醸造所があるようで、意外と地元ブランドのビールが豊富です。最大手はAbitaで、どこのバーやレストランにも大抵何種類か置いてるし、スーパーにも瓶や缶入りでたくさん売られています(日本ではほぼ入手不可だけど、Shake Shackというハンバーガー店でAbitaのルートビアが飲める)。もちろんAbita以外にも色々あって、味の好みは人それぞれなのでバーやレストランでお気に入りを探すか、あとはラベルのデザインで「ジャケ買い」もありかも。マルディグラシーズンには限定デザインのものが出たりします。

ビール以外は特筆すべきお酒はないかな。もちろんバーに行けば何でも飲めるし、世界最古のカクテルといわれるSazeracや、Bourbon Stなどでよく売られている甘いけど強いので危険なカクテルHurricaneなども有名ですが、お土産に買って帰る物ではないですしね。あとJanis Joplinが愛したといわれるサザンカンフォートの産地でもありますが、これも日本で比較的簡単に手に入ります。

なお、お酒類を日本に買って帰る際は、免税範囲に気をつけてお持ち帰りください。

定番Abita Amber:

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パッケージも商品名も素敵なAbita Purple Haze:

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▪️ お菓子

プラリン(Praline)というキャラメルとビスケットの間みたいな甘〜いお菓子が名物で、お土産物屋には可愛くパッケージされて売られてます。ただ、ひとかけ食べるくらいなら美味しいんだけど、1枚全部は甘すぎて私には厳しい…。一度だけ職場にお土産で買って行ったことがあるけど微妙な反応でした。お土産物屋で試食置いてたりするので味見してから決めてもいいかもしれません。

プラリン:

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ベニエ(beignet。四角いドーナツ)もニューオリンズ名物ですが、これはミックスが売られてます。私は家で揚げ物しないので買ったことないですが、ニューオリンズベニエは確か綿花油で揚げるなど日本とは違うので、買って帰ってどの程度味や食感が再現できるかは不明です。

定番Cafe du Mondeのベニエミックス:

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あと季節によってはキングケーキ(King Cake)というマルディグラに食べられるケーキが売られてますが、これも色はドギツイ(紫・黄・緑の砂糖がかかっている)し中には私の苦手なマジパンが入ってるしで、話の種に一度食べれば充分でした。あまり日持ちはしないと思いますが、スライスが手に入れば持って帰ってみるのもいいかもしれません。あとミックスも確か売ってたかも。

キングケーキ:

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…とスイーツ系は全般的に私の中で不評ですが(美味しいものもあるけど、だいたいが甘すぎる)、甘くないおやつ系で私のお気に入りはZapp'sというブランドのポテトチップス。これもニューオリンズでは何処でも手に入るローカルブランドです。ポテトチップスは大好きだけど明らかに身体に悪いので普段なるべく食べないようにしてて、ただニューオリンズ行く時だけZapp’s解禁するので余計美味しい、てのもあるかもしれません。レギュラー以外にもケイジャンスパイスやバーベキューなどいくつかフレーバーがあり、パッケージも可愛いです。最近見ないけど、NCIS:ニューオーリンズで最初の頃にラサールがよく食べてましたね。

いちばんのお気に入り、Voodoo:

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