Fuji Rock Festival 2019 #1
私にとってはニューオリンズよりも（精神的な意味で）遠いフジロック。毎年ニューオリンズ枠的なラインナップがあるので一応チェックはするものの、遠いし過酷そうだしキャンプとか無理だし、交通費と安くない（ていうか高い）チケット代とその他諸々の費用をかけて大変な思いするくらいならニューオリンズ行くよ…とずっと敬遠してました。しかし今回George Porter Jr. & Friends（トリオ＋アイヴァン（敬称略）、イアンくん、トニーホールさんという超絶豪華メンバー）、Matador! Soul Soundsに加えてCHABOさんと長澤くんが揃って2日目に出演、かつタイムテーブルも奇跡的にほどよく散らばるので全員観れる、さらに在米の友人も一時帰国して参加するということで、とうとう2日目だけ参加を決意しました。毎年行ってる人には笑われそうだけど、ヘタレでインドアな私にとっては半ば決死の覚悟です。オリジナルミーターズくらいの決め手がない限り行くことないと思ってたけど、まさかの合わせ技一本て感じでした。ここ数年は訃報が続き、ポーターさん最後の来日かもしれないと弱気になったのも大きかったかも。
で、いざ決行となったら台風が接近してるとか…。しかし自分でも不思議なんですが、あれだけ諸々ビビってたくせに台風はまあ何とかなるやろー、直撃はなさそうだし…とあまり気にしてなかった。確かに怪我もなく無事帰宅してこうして呑気に思い出を振り返ってるくらいなので実際何とかなったんですが、フジロック史上最大級の豪雨だったそうですね。
方針としては「要らん色気を出して寄り道とかせず体力温存、何より大本命の最後のポーターさんを少しでも元気な状態で楽しむべく、極力滞在時間を短くする」でした。修行かよ、て感じですが。なんにせよ「（最初に観る予定だった）長澤くんは余裕で間に合うだろうけどまあギリギリの時間」を逆算して越後湯沢に着いたらシャトルバス待ちが想像を超えた長蛇の列…まじか！ いきなり洗礼です。そして台風の気配どころか、晴れてて暑い…いや東京より全然マシだけど。帽子持ってきといてよかった。てかホントに台風？雨具とか要らなくね？状態です（山の天気舐めた発言）。結局1時間以上待たされ、長澤くん開始には間に合わないかなぁ…まあ少しでも観れたらいいかぁという雰囲気に。初日はもっと待たされたらしく、バスもスムーズに来なかったりで運営側も少し考えてくれやと思いましたが、私の読みの甘さもあったと思うのでとりあえずまあいいです。
で、ようやくシャトルに乗り込み約30分、会場に着いたら雨がパラパラと降ってました。さすがに山は天気が違うのね〜と呑気に構えて歩き始めたんですが…人が！多い！！ トイレや屋台が長蛇の列なだけでなく、普通の道もめっちゃ混んでる。そして会場に地図も案内板もない。なにこの「一見さんお断り」オーラ。地図が頭に入ってないと移動も一苦労です。しかも雨脚はどんどん強くなるし、印刷した地図も雨に濡れてほとんど役に立たない。自分が目指すべき場所に向かっているのかも時折怪しくなりました。この辺でもう長澤くんは諦めて、とりあえず無事たどり着くことに専念。
結局45分くらい歩いたのかな。最後の左巻きのゼンマイだけ辛うじて少し聴けました。ごめんね長澤くん。そういえばアラバキの時もバス待たされすぎて間に合わなかったよね…思い出した。いい加減学習しろよ私。
そのままField of Heavenステージに向かい、CHABOさんのステージには間があったので、遅めのお昼を食べようと並びながらクリスさんに連絡。フジロックに行くことは伝えており、会場着いたら連絡することになってたんだけど、めっちゃお腹空いたからとりあえずご飯食べるね！と。そしたらバックステージにいるよ！ ジョージに会いたいでしょ、後でおいで！とお返事が。まじですか！ ていうか彼はわりと終始「本命は僕よりジョージでしょ」的な感じだったんだけど（なんかこう書くとめんどくさい女子みたいだな）、うんまあそりゃあのアレだけど…貴方にも会えるのめっちゃ楽しみにしてたよ！ホントに！私がHISBアホみたいに好きなん知ってるよね！
お昼をいただいた後はchar & chabo。ようやくまともにライブが観れました。
きゃー、やっぱりカッコいいわこの2人。
ちなみに鍵盤はkyOnさんでした。kyOnさん、ポーターさん観たのかなぁ（ちなみに後でクリスさんにBo GumbosとDr. KyOnの話をしたらめっちゃウケてた）
なんか雨がどんどん強くなるんだけど、Charさん雨男らしいですね。まあその後もっと酷くなったのであんまり関係ないか。
Sam & DaveのHold Onから始まって、タイムリミットや散歩など、それぞれのオリジナルもいくつか演奏。石田長生さんに捧げる曲もありました。去年の麗蘭で「うーん…」てことが多少あったし、正直そこまで期待してないというか「ついで」な気分だったのですがカッコ良かったです。あーやっぱりCHABOさん好きだなぁ。10月のライブも俄然楽しみになりました。そういえばクリスさんには彼らが山岸さんの古い友達で、パパグロと共演したこともあるんだよと伝えたら「えー、話したかった！」と。だねー。私も話してるとこ壁にでもなって見てみたかったな…。
ちなみに直前にジェシーさん逮捕の事件がありましたが、Charさんからは特に言及なし。それでいい、というかそれがいいと思います。もういい大人なんだし、親とはいえ「お騒がせしました」云々言う義理はないし、そういうのあったら嫌だなぁと思ってたので。
ライブしばらく観た後でバックステージに入れていただきました。結局帰るまでほぼずっとここにいたのでフジロックまで何しに来てんという感じもあったんですが、とにかく雨がひどかったので濡れずに済んでありがたかったです。バックステージには一時帰国中の友人もいて、マタドール開演まで一緒に話してました。
そして何が嬉しかったって、クリスさんがお土産にHoney Island Swamp Bandの新しいCDをくださった！ 夏のヨーロッパツアー限定販売の特別盤で今後（これに数曲追加してアルバム出すので）発売予定はなく「コレクターズアイテムだよ！」とのこと。きゃあぁあ。今までのアルバムはクリスさん未参加だけど、今回は曲作りからがっつり参加してて、（そして残念なんだけど）ギターはクリスミューレおじさんではなくリーヤンキーさん。つまり現体制のHISBということで、このCDをデモ盤的に関係者の方にも配っていました。思ったより捌けちゃって持参分が足りなくなりそうだったので「私の分はいいから宣伝に使って」と申し出たんですが、「いいの、1枚は君のために持ってきたんだから取っときなさい」とクリスさん。うわああん、優しい…（涙）。そして嬉しい。ええ人や。ありがたく頂戴しました。そしてありがたく聴かせていただいてます。ああやっぱり大好き。好きすぎる。
マタドールはサウンドチェックまでステージ袖で見させてもらったんですが、雨が少しましになったのでライブは一旦外に出て客席から観ました。
サウンドチェック中のクリスさん。Dirty CoastのサッチモTシャツ！ 前日はTipitina’sだったし、さりげなくニューオリンズもの着てくれるの嬉しいですね。
バックステージに入れてもらえるのは私のような一般人には超・非日常なので楽しいしワクワクするしでありがたいのですが、やっぱりライブは正面から観た方が楽しめる気がするし、何より初めてのバンドだったのでちゃんと観たかったというのもありました。結局途中から雨ひどくなってずぶ濡れてしまったけど、それはそれで無駄にテンション上がる感じもあって楽しかったです。
彼らの音楽はもちろん一応予習はしてて、かっこいいなとは思ってたんですが、断然ライブの方がいいですね。女性ボーカル2名もパンチがあって素晴らしいのですが、途中で楽器隊4名だけでインストがしばし展開されて、それがすごかった。みんなめちゃくちゃ上手いんだもん（ってもうちょっと語彙力ないのか）。初来日なので彼らを生で観るの初めてな人たちが圧倒的に多かったと思うんですが、周りの人たちもすごい盛り上がってました。楽しかったもんねー。
全然時間足りなくてアンコールの声も結構出てたんだけど、残念ながら本編のみ。フェスじゃ仕方ないですが。私の後ろにいた男性がChris! Come baaaaack!ってめっちゃ叫んでました。クリスさん愛されてるな。ちなみにこの前の夜遅くにもう少し狭い場所でもライブ演ってたそうですが、そっちも相当盛り上がったんじゃないかなぁ。
ちなみにベースはオリジナルのKevin Scottさんではなく新加入のNate Edgarさん。ニューヨーク在住らしいですが、なんとNth Powerのベーシストさんとのことで過去に知らずに観てました。当然ですがニューオリンズにもしょっちゅう行ってるみたいです。私に対して「君のことどこかで見た気がするよ〜。こないだTipitina’sの2階にいたでしょ〜」と満面の笑みで言われたんですがなぜ2階。ていうかTipitina’sはここ1年以上行ってないので多分人違い…もしや私がTipitina’sのTシャツ着てたから適当に言ったのか。確かに何処かで会ってた可能性は否めませんが。他にも随所でエンジェルぶりが垣間見られ、”sweet”って彼のためにある言葉かな？って感じの人でした。ニューヨークって野心ギラギラな人が多いイメージだったのに。Nth Powerは正直、ニッキちゃんのバンドなのに彼女のえげつない（褒めてます）超絶ファンクドラムが生かされてないよなぁって印象だったんですが、せっかくなのでこれを機にちゃんと聴き直してみようかな。なんにせよネイトさん超かわいいし素朴ないい人で（もちろんめっちゃカッコいいベーシストなのは言うまでもなく！）大好きになってしまったので、彼とニッキちゃんを観に行くだけでもNth Powerのライブに足を運ぶ価値はあります。
長いな。続きます。
