Jazzfest 2019, May 1 #2

ニューオリンズ滞在最後の最後は、Little Gem SaloonでHoney Island Swamp Band。滞在中3度目と、もはや立派なストーカー(知ってた)。

 

しかしホントに、いくら好きとはいえこれだけ選択肢のあるジャズフェス期間中、たった1週間の滞在で3回もフルで観に行くって我ながらどうかしてるというか、ほんとに好きなんやなぁと(結果的に3回観た人は結構いるんだけど、ここまでがっつり観たのは彼らだけ)。でも一応、最後の夜なのでギリギリまで吟味してたというか、他に良さそうなイベントがあればさすがにそっちを優先しようとは思ってました。結果的に自分の中でHISBを超えるだけのものがなかっただけで。

 

しかしLyftでお店に着いたら閉まってる…え? いやでもバンドのFacebookでめっちゃ宣伝してたし、クリスさんも「特別ゲスト来るよ!」とポストをしていた。ていうか私、ギリギリにだけどネットで予約もした…と一瞬焦ったのですが、なんのことはない2階でライブでした。2階あったんだね。知らなかった! 食事は出さず、広いフロアにクラシックなバーカウンター、バルコニーもあってすごい素敵。ニューオリンズのライブバーはどこも個性や雰囲気があっていいですね。日本であんまりバーとか行かないから私が知らないだけかもですが。

開演前にフロアにいたクリスさんとアーロンおじさんに歓迎していただき(ありがたい…)、今日これが終わったら明日朝の飛行機で帰ると伝えたら、アーロンさんが他にもたくさんチョイスあるはずなのに、最後に僕たち観に来てくれてありがとうと。うん、まあそう思うよね…。私が彼の立場なら多分色々心配になる。でも本気で来たくて来てるんで! 好きすぎるんで! こっちこそありがとうなんで!

 

ちなみにこの日はCris Jacobs Bandがゲストとありましたが、2バンド構成で彼らがオープニングアクトでした。Cris JacobsといえばNeville Jacobsが結構良かったのでこれはこれで楽しみだったし実際悪くはなかったのですが、HISBへの熱量が大きすぎるためあまり印象に残らず…体力温存のため主に隅っこで座って観てました。ごめんなさい。

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(一応写真は撮った)

 

休憩時間はバルコニーに出てみたんですが、夜は涼しくて気持ち良くて最高です。CBDのビル群が見えて、あーこの景色ともしばらくお別れか。と。いやまあ普通のオフィス街なんですけどね。なんでこんなに好きなんでしょうね。

 

そして本命のHISBです。最初は多少控えめに2~3列目のクリスさん真正面あたりにいたんですが、最前列でバンドTシャツ着たガチファンぽいおじさんが途中で「こっちおいで!」と最前列を譲ってくださり(私の背が低いからなのか、よくあるんです。皆さんホントに優しい…)、最終的にはほぼかぶりつき。しかも今までのどのお店よりもステージが近いレイアウトだったので、演奏中クリスさんと何度か目が合って無駄に照れてしまいました(キモい)。CRさんもそうなんだけど、キーボード上手い人の手元って、ついつい見入ってしまいます。向こうも至近距離でガン見されてやりにくかったかも。そのくらい近くでした。

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(ホントに至近距離)

 

ガン見といえば、この日のサムさんはバンダナに白タンクトップと一段とダサいいでたち(しつこいけど褒めてます)、あまりの可愛さにキュンキュンしてうっとり見つめてしまいました。あー(惚)。とはいえ結局オーバーオール姿を見れなかったのは少し残念。その後のジャズフェスでは着てらしたので、やっぱりあれは正装なんですかね。

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(そして期待を裏切らない裸足。ああ可愛いかわいい)

 

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(アーロンおじさんも可愛いから貼っちゃうよ)

 

そして今回はクリスさんの予告通り、ゲストがたくさん飛び入りしました。Cris JacobsさんとBrad Walkerさんくらいしか判らんかったけど、とりあえず女性陣以外はほぼ全員髭で、相変わらずの髭圧。ていうか今思えばエディ・ロバーツさん出てたんじゃないかな。ゲスト多いのは楽しいんだけど、ただでさえ観るところの多いこのバンドでどこに注意を払えばいいのか悩ましいし、何より今回ポジション的にゲストが立つとサムさんが見えづらくなっちゃうことが多くてそれが少し寂しかったです。

ポジションの話で今回は多分初めてクリスさんがとてもよく見える位置だったのでわりと観察してたんですが、多分ステージでワイン1本空けて更にビールだかを数杯飲んでて、演奏中もご機嫌にお客さんのセルフィーに応じ(それもどうなん)、それでも終始バリバリ弾いてるのでびっくりしました。しかもギターのリーヤンキーさんの弦が演奏中に切れちゃって、ああっ!と思ってたら咄嗟に自分が演奏してフォローしてて一瞬惚れそうになりました。クリスさんとは終演後にも少しお話して、フジロックで会えたらいいね!日本楽しみだよ!などと言ってました(後日談:この時は内心「ごめん、フジは多分行かない…」だったんですが、結局行ってしまった)。

…なんか全然音楽の話してませんけど、今回はゲスト多かったことでオリジナル以外の曲が少し多めでした。あともうすぐ新譜を出すということで、新曲も少し披露。何がすごいってアンコールの最後も未発表新曲だったのよね。最後ってわりとみんなが知ってる曲やるバンドが多いのに、すごい自信だな。HISB節全開のとてもいい曲でしたけどね! 新譜楽しみだなー。

 

HISBだけで2セット+アンコールだったのでCris Jacobs Bandも含めるとかなり長丁場、11時スタートだったので終わったら夜明け近く。そういえば混み合ってた会場もさすがに少しずつ人が減り、2セット目の途中くらいで少し視界が良くなったらまたしても友人を発見しました。どうやらRadiatorsのライブ終わって流れてきたんだとか。で、最後まで残っており、明けてジャズフェスでWidespread PanicとRevivalistsと、あと何か観に行くの楽しみ!とか言ってました。元気だな…。この人も現地では約束らしい約束はあまりしなかったのに結局何度かライブ会場でばったり会い、音楽の好みが被るとめっちゃ出会う説があらためて裏付けられました。最後に会えて嬉しいサプライズでした。また会いたいな。ニューオリンズの人じゃないので、自分の住んでるところ(わりと日本人も多い地域で私も何度か行ったことはある)にも遊びに来て!と言ってくれて嬉しかったんだけど、機会あるかなぁ。なんかまたニューオリンズで再会しそうな気もする。

 

ライブ終わって急いで戻って、シャワー浴びて慌てて支度したら、当初の予定を少しオーバーする時刻。余裕見てたから飛行機は充分間に合ったけど、前日にパッキング終えてなかったら危なかったかも。最後はバタバタで感傷に浸る余裕もなかったけど、今回の滞在は文字通りHISBに始まってHISBに終わり、とても幸せでした。やっぱり最後もHISBにして正解だったな!(後日談として、その後なんとLittle Gem Saloonは閉店してしまったので、そういう意味でも行ってよかったです。しかし残念だなー。このお店結構好きだったんだけどな。次もレストランになるっぽいけど。)

ストーンズ騒動がなければもう1〜2日滞在できたんだけど、フェスの最中に帰国するのもなかなか拷問なので、これはこれで良かったかな。

まあね、そりゃクリスミューレおじさんの不在は残念だし、その点物足りなさがないと言えば嘘になるけど、それでも何回ライブ観ても全然飽きないし観る度に萌えホルモンだだ漏れて幸せな気分になってもっと観たくなる。ただ他のバンドやツアーで不在のことも多く次回の滞在(いつか知らんけど)でライブを観れる保証はないので、やっぱり来年もまたジャズフェス行くかなぁ…となってます。他にもやっぱりこの時期しか観れないバンドもたくさんあるし。でも一方で、昼間にまったり街巡りして、夜にふらっとライブに行く閑散期の気楽な楽しさも捨てがたい。

 

ジャズフェス+閑散期と最低年に2回行けるのが理想ですよね。まあ他に休暇やお金を使う趣味もあまりないので、頑張れば多分できなくないのだけど。飽きる日って来るのだろうか…。

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(早くも彼らが恋しい…)