Jazzfest 2019, April 27 #2

この日の夜の部、まずはシリルさまから。

とりあえず、Cyril Neville & Swamp Funk名義で8時半からJazz Playhouse(ソネスタ1階にあるバー)でやるらしい…以上の情報がなく、でもシリルさまがBourbon St?? いや別にBourbonが悪いわけじゃないけど意外じゃないですか。先述の友人と夜の予定を話していた時も、「え、そのイベントって何なの? フリーライブとか?」と不思議そうな反応でした。いやー私もよく知らないんだわ、でもとりあえずシリルさま観たいから行くよ!と出かけてみました。その前に、汗臭いままシリルさまにお目にかかるのは畏れ多いということで、シャワーを浴びて着替えて出かけたのですが(10年前とやってることが変わらない…当然ですが直接お会いする予定など1ミリもなく、完全に気持ちの問題です)、準備に手間取り開演予定時刻少し過ぎに行ったらなんとお店の前で入場制限。これは…気合が足りなかったというか間違った方向に気合を入れてしまったというか。ていうか時間通りに始まるとか聞いてない。

 

まあ少し待ったら入れたんですが、当然シリルさま目当ての人もそれなりにいたんでしょうけど、いかんせんBourbon Stど真ん中のホテルのバーなので、知らずにふらっと入って軽く一杯飲んで出ていくみたいなお客さんも結構多い。つまり出入りが激しいからこそすぐに入れたわけで。しかもチャージも無料。ちょっと待って、シリルさまの無駄遣いすぎませんかこれ。

この翌日に知り合った長期滞在中の日本人の方の話によると、シリルさまは最近このお店でわりと頻繁に無料でライブをおやりなさられていらっしゃるらしいです。まあさすがに出演料まで無料ってわけじゃないでしょうけど、それにしたって、ねえ。バンドメンバーがご子息オマリくん(ドラム)はじめ若い世代の子たちが多いので、修行の一環というおつもりであらせられるのか。。

 

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(こんなオサレ空間でシリルさまのフリーライブとか、畏れ多いよ!!)

 

このライブの立ち位置(?)は、どうやらJazz Playhouseの土曜夜のレギュラーなようなので、おそらくですけど、ここのオーナーIrvin Mayfield氏への応援の意味でご出演賜られていらっしゃられるのだろうなーとは思います。メイフィールドさんは現在公金流用の件で裁判中の身。保釈はされてるらしくライブとかは行ってますが、色々風当たりも強いだろうし下世話な話だけど弁護士費用だってかかるのでしょう。彼は昔からNeville Brothersのライヴに飛び入りしたり(しかもシリルさまがステージ上でお名前ご紹介あそばされていらした)、ご自身のアルバムにシリルさまをゲストに呼んだりと結構交流があるようなので、Jazz Playhouseへの定期的なご出演は、力になるよ!という意思表明でもおありでいらっしゃられるのかもしれません。いや完全に妄想なんですけどね。

彼のニュースは定期的にAdvocateなどで取り上げられており、私も気になってるので一応追っているものの、メイフィールドさんが本当に公金流用を行なったのか、判決も出てないし正直全然解りません(ビジネスパートナーも一緒に起訴されている)。ただ、innocent until proven guiltyですからね。少なくとも結論が出るまでは公明正大にお接し賜っていらっしゃるのはさすがシリルさまだと思います(それだけに、有罪だった時のショックが大きいので、シリルさまのためにも無実であって欲しい気持ちは強いです)。

 

…と、ライブ会場にまつわる妄想だけでどんだけ引っ張るねんて感じですね。

ライブの話をすると、メンバーは前述のように若い人が中心。途中で一部メンバー交代があったのですが、後半はDaryl Johnsonさんご登場! わー!! 奥様いらっしゃらなくてちょっと残念だっただけに、これはかなり嬉しい。曲目はシリルさまのソロやVoice of Wetland Allstars、ミーターズあたりからとほぼ定番をベースに、途中でオマリくんボーカル曲が少し。この時はシリルさまはステージで動画をお撮りあそばされていらっしゃっておいでになって、親バカぶりがほほえましかったです(まあ去年はステージの隅で奥様とぶっちゅー♡でしたけど)。それにしてもオマリくん、父親のDNAなのか大変声がいい(張りがあって歌もうまい)。ドラムも結構いい。しかしいかんせんあんまり華がないというかキャラが地味目というかネヴィル感薄いというか、見た瞬間(私の)テンションを爆上げする「何か」が足りない…。まあこれは2世の宿命かもしれません。お父さんたちキャラ濃すぎるもんね…。アイヴァン(敬称略)やイアンくんはちょっと例外なんだろうな。なお、ダリルさんはこの「何か」を強烈に持ってらっしゃいます。だからこそ私のネヴィルセンサーも瞬時に反応したわけで。

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(暗くて見づらいけどダリルさん! ペリカンズ服着てた。素敵!)

 

無料のライブだし1時間くらいで終わるのかと思いきや休憩挟んで2セットしっかりやってくださり、終わったのは11時過ぎでした。なんと勿体ない、ありがたき幸せ…ではあったんですが、Bourbon Stど真ん中のバーで繁忙期の土曜の夜、人の出入りも多い中を長時間居座るのは(チップは多少多めに払ったものの)悪い気もして何となく落ち着かなかったので、次回は普通にお金払ってガッツリ観させていただきたいです。あとね、フルサービスのお店で次々と人が入って来るから途中で席が空いたといっても勝手に最前列に移るとかもできなかったので、それも少し残念でした。いやそれ普通か。