Jazzfest 2019, April 27 #1

前日かなり夜更かししたので、お昼近くまでゆっくり寝てました(いつものパターン)。これで毎回フェスの早い時間のラインナップを見逃してるんですが、もともと体力ある方じゃないし、11時からガッツリ野外で観るのはいずれにしても辛い…。今年は比較的涼しかったとはいえ昼間は充分暑かったし。

というわけで午後に会場に着いて、まずはThe New Orleans Piano Professor。6名の脂の乗ったピアニストさんがそれぞれ6名のレジェンドをソロでトリビュートするという企画でした。まずは一番のお目当てTom McDermottさん! Jelly Roll Mortonトリビュートでした。ぼつぼつとMCしながらソロピアノ。かわいい。たまらん。萌える…。前回の魔法使いっぽい黒ロングコートも素敵だけど、夏の装いもキュート。この人のピアノは決して派手さはないんだけどしみじみ良くて、ニューオリンズピアニストの中でも最近一番のお気に入りです。別に「アナタハトテモキレイデスネ」って言われたからじゃないよ! 歌を歌うでもなし(聴いてみたい気はする)、ゴリゴリのリズム感を前面に出して来るわけでもないピアノソロ、正直よほどじゃないと私には飽きがちな系統なんですが、この人はまさに「よほど」なのでしょう。全然飽きないしもっと聴きたいです。まあこのお方も相当萌えホルモン溢れる系なので、それも関係してるかもしれませんが。

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(あーキュンキュンする!)

1人あたりの持ち時間は少なくて、続けてJohn GrosさんがDr. John(パパグロやFunk on Da Tableではオルガンも多いので全編ピアノは新鮮!)、David TorkanovskyさんがAllen Toussaint(多分初めてだけどすごく良かった。Blues Tentのあのお写真とご本人の声を流すのは反則だよ…涙)、Jon ClearyさんがProfessor Longhair(まあここは順当だよね。Tipitina’sはさすがですね。)ときて時間切れ。ギラギラの衣装で颯爽と現れるDavell Crawford氏の姿だけ確認して退出です。

 

続けてはJazz TentでLawrence Sieberth featuring Fareed Haqueを。と言いつつ正直よく知らないんですが、ドラムがDoug Beloteさんということで行ってみました。結局今回ダグさん観れたのはこの時だけだったなー。彼がレコーディングに参加したというLawrenceさんのArkipelagoというアルバムを以前、「これ車のダッシュボードに入ってたからあげる〜」とポイっとくださって(そんな気軽にくれちゃっていいの?!)、それを聴いてたのでどんな感じかは想像ついてたんですが、ライブの方が断然かっこよかったです。やはりこの人のドラムは素晴らしい。すごいカッコいい。悔しいけど。って何が悔しいのか謎だけど。

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(ダグさん髪伸びたなー。1年くらい切ってない説が濃厚) 

しかしこのライブも途中まで観て退席。ジャズフェスって色々観れるのは楽しいんだけど、大体がつまみ食いっぽくなっちゃうのが非常に残念。毎度のことですが、身体3つくらい欲しいです…体力的な意味でも。

 

次はLagniappe StageでTom McDermott & Evan Christopher。マクダーモットさん2ステージ目です。ストーカー! このお2人はアルバムも何枚か出してて共演も多い旧知の仲(多分)で、ステージも奥まった場所の小さめな所だからか、マクダーモットさんも先ほどよりリラックスした印象でした。Heavy Henryも聴けた! これはTreme観て初めて知って、うわーピアノめちゃかっこいい!となった曲。多分マクダーモットさんの曲の中で一番有名なんじゃないかな。知らんけど。

つまみ食いになりがちなフェスですがフルで堪能し、萌えホルモンもしっかり補充して参りました。

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(あーキュンキュンする! その2)

 

続けてJazz & Heritage Stageへ。Caesar Brothers Funk Boxです。こちらはシリルさまご姻族シーザー兄弟を中心に結成されたインディアン系ファンクバンド。彼らのアルバムにシリルさまもご参加あそばされなさっていらっしゃるし、去年のジャズフェスでも彼らのステージにご登場賜られたので、今年も期待をしつつ開演前に最前列を陣取りました。ただこの日、シリルさまは夜にライブをお控えられてあらせられたので、もしかしてご登場はないかな…とも思ってました。そして去年は最前列にいらした奥様の姿もお見えでなかったのであまり期待はせずに待っていたところ、昨日一緒に過ごした友人を発見。声をかけたら「今ちょうどバックステージにDavid MontanaとMonk Boudreauxがいるから紹介するよ!」と。まじですか! というわけで前日に続き再びJazz & Heritage Stageのバックステージへ。きゃー。(この時点でシリルさまのお名前が出なかったので、ご出演はないと判断。なので最前列からはあっさり離脱。)

なんか、ここのバックステージはインディアンの皆さんの溜まり場っぽくなってるみたいです。そこへなぜ友人が連日普通に出入りできるのかはよく解らないんだけどまあいいや。モンタナさんとは彼の紫のスーツをバックに写真を撮っていただきました。モンクさんも実は生で拝見するのは初めてでしたが、いきなりこんな近くで一対一でお声をかけていただいた上にお写真まで!と感激しきりでした。穏やかなオーラをまとった、素敵なお方でした。

ちなみに友人に前夜dbaで別れた後のことを訊いたところ、「昨日はすっかり遅くなっちゃって、おかげで今日は10時まで寝てたよ!」と。ちょっと待て。私はもう少し早く帰って昼まで寝てたんだけど…。ニューオリンズ行くたびに思うんですが、欧米の方々のあの謎の体力、一体何なんですかね。。人種なのか食べ物なのか環境なのか何なのか。

 

その後、友人と再び客席に戻って途中からライブ。シリルさまのご出演がなかったとはいえ、かなり好みのどストライクなインディアンファンク。キーボードのノーマン・シーザーくんはさすがシリルさまとも長く一緒にやってるだけあって(かどうか知らんけど)歌も演奏も素晴らしいし、マルディグラインディアンのみならず途中からアフリカのドラマーやダンサーも出てきてめちゃくちゃ楽しかったです。やっぱりニューオリンズ来たからにはこういうの観たい。シーザー兄弟も決して七光りじゃなく良いバンドだと思うので、もっとネヴィルの名前と人脈を利用してでも日本で知名度上げていって欲しいです。

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(左がノーマンくん! このステージで見るインディアンはひときわテンションが上がります)

 

終演後、友人はAl Greenを観るらしく、その後の夜のプランも全然違うっぽかったのでここでお別れしました。

 

で、最後。この日のトリはFais Do-Do StageでSteve Earle & Dukes。Fais Do-Do Stageって私の知る限りケイジャン・ザディコ以外観たことないので、最初Cubes(タイムテーブル)見たときは「え、スディーブアールってあのスディーブアール??」だったんですが、オフィシャルサイト調べたらやっぱりあのスディーブアールでした。ケイジャンアルバムでも出したのかと調べたけどそういう訳でもなく。ライブも別にルイジアナ音楽を意識してるとか全然なく通常運転で、普通にCopperhead Roadとか演ってました。強いて言うならちょっとカントリー路線強めかな?って感じです。欲を言えばせっかくニューオリンズ公演なんだし、This City聴きたかったなぁ。

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(Fais Do-Doは前の方で踊るお客さんを眺めつつまったり楽しむイメージなんですが、この日はかつてない激混み)

 

ところですごいどうでもいいんですが、途中でステージ袖にいる音響担当の人がセバスチャン(というかロブ・カーコビッチさん)に激似なことに気づいてしまい、気になって気になって仕方ありませんでした…。セバスチャン結構音楽好きだし、キングに紹介されてアルバイトとかあり得るよなぁ…などと一瞬わりと本気で考えてしまい、完全にドラマと現実がごっちゃになっておりました。いやだって、めちゃくちゃ似てません?? ロブさんのインスタでも特に触れられてなかったので、やはり他人の空似なのでしょう。ニューオリンズ、髭率高いしね…。

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(セバスチャン…?!)

 

なんか最後はセバスチャンに持って行かれた感もありますが、2日目終了。フェスはあと1日。3日しか参加しないとあっという間だなぁ。。