NCIS: ニューオーリンズ （S2E24）

Sleeping with the Enemy / 別れの銃弾

街中の倉庫で爆発事故が起きた。現場の状況から使われた爆薬はHMXであることが分かる。爆発の数分前に、現場からトラックが走り去っていく映像が見つかり、ルッソはそのドライバーが国土安全保障省がマークしていたテロ組織のメンバーだと話す。一方、行方を捜していたジュディ・ブラウンが死亡したとの知らせが入り……。（スーパー！ドラマTVサイトより引用）    

ルッソがジュディに薬を飲ませた後、結局ブロディはルッソのアパートで一晩過ごしちゃった模様。ルッソのアパート、多分場所的にCBDあたりじゃないかと思うんですが正確な場所は解りそうで解らず。ルッソが遠隔操作で爆破を起こした倉庫は、空撮やロケ地で地味に頻出しているこの2本煙突の建物が少し写っていたので、近辺という設定でしょう。

その爆破に使われたのがS2E23で密輸が疑われたものと同じだったのでNCISが捜査をします。近くの防犯カメラに怪しいトラックが写っており（トラックが放置されてたTchoupitoulas Stは倉庫の比較的近くを走っています。無理矢理カタカナにするとチュピトゥラスかな）、その運転手を見たルッソが南アの要注意人物だと即答したので「なんで黙っとったんや」とキングお怒り。ブロディもアパートでコソコソ携帯で話してた辺りからルッソに違和感を持っており、彼が首謀者ではと疑い始め、潜入捜査を申し出る。

その頃にはロレッタが、前話で毒を飲まされたジュディの検視を終えており、溶けにくいカプセルだったので死亡推定時刻と犯行時刻は一致しないことが判明。ブロディと一緒に過ごしていたルッソのアリバイも不確かになりました。

ブロディとルッソが探し当てた南アの人たちは「リバーマン」というミシシッピ川の案内人を拉致し、川で爆薬を移送していると思われます。リバーマンなんて随分時代遅れな感じですが、以前観たドキュメンタリーによると、ミシシッピ川は氾濫が多いためその長さに比して橋の数がすごく少なくて、今も水路は大事な移動・輸送手段なんだそうです。

ルッソが指揮を執って彼らと爆薬の行方を追う展開になりますます怪しいんだけど、証拠がない。爆破現場の携帯電話の暗号を解読してルッソを押さえるために、ブロディがルッソに（物理的に）近づき携帯電話のデータをこっそり盗む。犯罪捜査ものあるあるのシーンです。

ご当地ネタ以外はある程度すっ飛ばすと、爆薬と犯人を乗せた船はCrescent City Connectionの下で爆破する算段とわかり、キングとパーシーが乗り込んで止めようとします。並行してルッソの携帯電話データから彼が黒幕と確定するが、気づいたルッソがブロディを襲います。セバスチャンから託されたペン型スタンガンが少し活躍するけど2人で格闘になり、ルッソは携帯電話から船の爆弾を起爆させようとします。しかし叔父がリバーマンだったから操縦はだいたいオッケー！なキングの命知らずな無茶と、パーシー渾身の爆弾解除でギリギリのところで阻止。この辺は展開わかっててもハラハラしました。リアルタイムで観てた時はあんまり感じなかったけど、今振り返るとキングって相当無茶するよね…。

ルッソは自分の能力を認めてくれない政府に目にもの見せてくれる的な、要するにカルテルからお金欲しかったのか的な、よくわからない「自称・愛国心」からくる動機で一連の事件を起こしたようですが、うん、その理屈1ミリも理解できなかった！ サイコパス！ 脳みそ無駄遣い！って感じでした。

そうそう、CGISのスワンソン捜査官はこれが初登場かな。ボーリンさんファンの私としてはものすごく寂しいですが、ダイアン・ニールさんの新しい道も応援したいと思っています。

諸々の事後調査のため休暇を余儀なくされるNOLAチーム。ブロディはフロリダでゆっくりしたいと、バーでの打ち上げにも顔を出さずさっさと旅立ってしまいます。

パーシーは、自分を危険な任務（爆弾解除）から遠ざけようとしたラサールに腹を立ててますが、ラサールが「君を守りたかった」と寝ぼけたことを言ってパーシーを抱きしめる謎展開。ちょっと待て。ATFで長らく潜入捜査をやり、男勝りで一匹狼なパーシーにそのセリフと態度は逆効果でしょうよ。そのくらい色恋沙汰に疎い私でも解るのに、本当にモテ男なのか。。この2人に恋愛要素を盛り込みたい製作陣の意図が透けて見えますが、唐突すぎ津市強引だし、ちょっとなぁ…というのが正直な感想です。

そしてキングはWalter "Wolfman" Wahington & The Roadmastersのキーボードがしばらく不在だからって、代わりに一緒にツアーしてくるよ！とお気楽。

おー！ Wayne Moreauさんも写ってる！

ちなみに、私が数か月前にニューオリンズでRoadmastersを観た時には普通にキーボードの人いました。キングじゃなかったです（当たり前だ）。

しかし、「ブロディ降板ありき」のエピソードで、最後は色々大活躍もしてたけど、なんかスッキリしなかったなー。ルッソの動機も結局いまひとつ解らなかった。

ただまあ、ブロディは悪くないと思うし調査されてもやましい点はないだろうけど、私が彼女でもあんな奴に騙されて一瞬でも惚れてしまい、うっかり一夜まで共にしちゃったら恥ずかしさと悔しさと不甲斐なさできっと辞めたくなると思うので、ドラマとしての良し悪しは別として、ある意味共感できる？終わり方でした。

ゾーイさんの降板は当時のショーランナーのセクハラ等が理由と聞いてますが（彼は今は解雇されてます）、ブロディ殉職じゃなかったのがせめてもの救いなので、またいつかゲストとして戻ってきて欲しいです。