New Orleans Travel Tips #3

次はニューオリンズ観光の足として便利なバスやストリートカー、フェリーについて。

フレンチクオーター周辺だけなら徒歩でも回れますが、バスやストリートカー、フェリーを使うと行動範囲が一気に広まります。特にストリートカーはそれ自体が観光名物になっているので、是非一度は乗ってみてください。乗り方はガイドブックに出てると思いますが、バスもフェリーも同じNew Orleans Regional Transit AuthorityRTA)という団体が運営しているので基本的に同じです。

 

2019年1月時点で、バスとストリートカーはSingle(1回乗り)が1.25ドル、乗り継ぎをする場合は1.50ドル、フェリーは片道2ドル。前払いでお釣りが出ないので現金払いの際は小銭を用意しましょう。何回も乗る場合はJazzy Pass(一定期間中乗り放題)を購入すると割安&便利です。車内で運転手さんからも買えるし(ただし買ったことないけど多分現金のみで、お釣り出るか不明)、Walgreen(ドラッグストア)などでも買えます。最初に乗る時に入り口でパスを機械に通すと日付と時刻が刻印され、そこから1日券なら24時間、3日券から72時間…という感じで使えます。1日券が3ドルなので3回乗れば元取るし、小銭が不要なので便利です。昔はプリペイドカードとかもあったんですがいつの間にかなくなっていたので、その後は滞在日数に合わせてJazzy Passを購入していました。

 

…が!去年久しぶりにニューオリンズに行ったらRTAがGoMobileというアプリをリリースしてました。これは便利。そりゃそうよねー。いまどき観光都市で小銭用意してね、お釣り出ませんよって訳にはいかないよねー。

というわけで以下はアプリの基本的な操作の説明。

まずはダウンロードしてインストール(もちろん無料)、アカウント作成してクレジットカード情報を登録します。

 

 iOS

RTA GoMobile 2.0

RTA GoMobile 2.0

  • Transdev Services, Inc.
  • Navigation
  • Free

 Android

 

アプリを開くとこんな感じ。

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近くのバス停の位置到着情報(上記15番ルートは28分待ち! そしてこの待ち時間情報、結構適当…)やルート検索なども可能です(バスのルート検索はGoogleMapでもできますが)。お気に入りとか他にも細かな機能は色々ありますが割愛します。

一般的な旅行者にとってこのアプリの最大のメリットは、スマホ自体がチケットやパスになり、支払いがカード払いできることだと思います。

 

チケットやパスを買う時は、チケットアイコンのタブを開いて自分の買いたいプランを選択します。

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こんな感じ(↑)でかなり細かく分かれてますが、大抵はSingle-rideかJazzy Passでいいかと思います。ミシシッピ川を横断するフェリーは片道2ドルで、バスもフェリーも乗り放題のJazzy Passは対象期間が長くなるとだいぶ値段が上がります。1つのアプリで複数のチケットを同時に保有できるので、例えば「5日間滞在するけどフェリーは1往復しかしない」みたいな場合は普通の5 Day Jazzy Passを買っておいて、フェリー乗る時だけSingle-ride Ferry Onlyを追加で買えば、トータルの料金は安くなります。

 

さて、欲しいチケットを選んで清算(アプリに登録しているカードで決済)すると、そのチケットはアプリ内に登録されて、いつでも使えるようになります。使いたい時はUse Tickets(アプリのホーム画面、あるいはチケットアイコンをタップすると出てくる)をタップすると、購入済みの未使用チケットのリストが表示されます

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これは1日分のJazzy Pass購入し、使用中の図。複数チケットやパスを買うと、ここにリストが出てきます。

ここから希望のチケットを選んで確定させるとSingle-rideだと以下のような画面が出てきて30分のカウントダウンが始まります(フェリーは30分)。

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時間切れになる前に、バスの入り口やフェリー乗り場でQRコードをスキャンします。バスだとただ運転手さんに見せるだけの場合も(機械が壊れてたり、そもそも運転手さんがシステムよくわかってなかったり…)。しかしコードをスキャンしてもしなくてもカウントダウン終了後はそのチケットは使えなくなり、チケットを選択して30分以内に乗らないと無駄にしてしまうので気をつけてください。Jazzy Passも購入時ではなく確定時から使用期間がスタートするので、最初にバスなどに乗る直前に確定させると有効に使えると思います。

 

なお、チケットは同時に複数枚買えますが、1台のスマホで同行者の分のチケットも買えるのかは不明です(すいません、1人移動なもので…)。

それからフェリーについてはこのエントリーで少し説明しているので、興味ある方はよかったら参考にしてください。

 

Blue Bikes

バスは乗りこなせば便利だけど路線によってはかなり本数少ないし、あんまり時間通りにも来ないです。一方、ニューオリンズ中心部はほぼ平地なので小回りの利く自転車移動は結構便利。Blue Bikesという、主だったエリアをカバーしているバイクシェアサービスがあって、自転車移動がとても便利で楽しかったので紹介しておきます。

料金システムは、完全従量課金(Pay-as you-go)か月額制(Monthly、1日1時間を超えると従量課金になる)です。2019年1月時点で、料金は以下の通り。

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大学生はちょっと割安なプランがありますね。学校のメールアドレス、日本の大学のものが有効なのかはわかりませんが。どのくらい使うかにもよるけど私は月額制を選択。1か月の料金を払って10日弱しか使ってないけど、がっつり使ったので余裕で元を取りました。

 

使い方は日本と基本的に同じだと思います。

まずはSocial Bicyclesというアプリをダウンロードしてアカウント登録。

iOS

Social Bicycles

Social Bicycles

  • Social Bicycles Inc.
  • Travel
  • Free

 Android

いろんな地域のバイクシェアサビースをカバーしているアプリのようですが、ニューオリンズで使うときはBlueBikesを選んでください。電話番号認証があるので、アメリカ到着後にsimを入れ替えてからの方がいいかも(日本の番号で認証可能かは未確認です)。

諸々完了すると、地図上に空き自転車がプロットされ、最寄りの駐輪場(Hub)までのルートと距離が出てきたり、20分までは自転車の仮押さえもできたりします。

 

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お目当ての空き自転車を見つけたら、まずはタイヤの空気を確認して、サドルの高さ調節します。そしてパネルにIDと暗証番号を入力(これが慣れるまで地味にやりにくい。結構力が要ります)。認証されるとU字型のロック(U-Bar)が外せるので、これを外して指定の場所に差し込み、移動開始。とても簡単です。なお、U-Barを外した瞬間に乗車時間がカウントされ始めるので、サドル調節などは先にやっておきましょう。万が一タイヤがパンクしているなど不具合を見つけたら、パネルの「REPAIR」ボタンを押してそのまま置いておけば、スタッフが修理に来てくれるようです。なお、パネルには太陽電池と搭載されていて、暗くなると走行時に自動でライトが付きます。

乗り終えたら、最寄りの駐輪場でU-Barを使ってロックすれば、移動時間は勝手に清算してくれます。定額プランの場合は1日60分まで乗り放題で、その日の残り時間が表示されます。60分を超えて使った場合は超過時間と料金も表示されます。これらの記録はもちろんアプリでも随時確認できます。

私の知る限り日本のシェアバイクは決められた駐輪場でしか乗り降りできませんが、Blue Bikesは彼らが直接管理しているHub(地図上では青で表示)以外の駐輪場にも自由に停めていいみたいです(地図上では緑で表示)(公式Hubまで自転車を戻すとクレジットがもらえるキャンペーン?とかもやっているので、原則は公式Hubに停めるのを推奨してるのかもしれません)。

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(公式Hubはこんな感じで青々しく結構目立つのですぐわかる)

時々ほぼ放置自転車状態で電柱などにロックされてる自転車もあり、景観損ねるし地元民は迷惑かもなぁ…ってこともあるんですが、一方で思わぬ所に停まっててラッキー!とその自転車を拾って移動することもあり、ユーザーとしては有難いことも。フレンチクオーター周辺は、1〜2分も歩けば何処かしらに自転車が停まってるので、ちょっと歩き疲れたからコレ乗って移動しよ、みたいにも使ってました。

なお、自転車は降りてロックするとアプリ上で「空き」と認識され他の人が自由に使えるようになりますが、例えばちょっとお店に寄るので自転車降りるけど、買い物が住んだら引き続き使いたい…などという場合には、パネルの「HOLD」ボタンを押してからU-Barでロックすると、最大60分間はそのバイクを確保でき、他の人に使われる心配がありません。確保してる間は利用時間にカウントされないので、60分以内なら食事でも買い物でもゆっくりできます(パネル上ではカウントされてるように見えますが、後でちゃんと清算されてました)。あと、指定エリア外で自転車を停めたい時も必ず「HOLD」を押してからロックしてください。でないとエリア外で降りたとみなされ、そのバイクは再度使えなくなる上、罰金も取られてしまいます。と言っても指定エリアはニューオリンズの主だった所はカバーしているので、普通に観光する分にはあまり心配しなくていいかと思います。

 

その他、細かいことはBlue BikesサイトのQ&Aなどにかなり丁寧に書かれている(英語も比較的易しい)ので是非参照してください。

それ以外で個人的に乗ってて気をつけた方がいいかなと思ったのは、大きな道路には自転車用道路があるとはいえ線を引いてるだけで結構車が接近するのと、右側通行なので日本と勝手が違う点です。混雑時のCanal Streetとかは歩いた方が早いかもしれません。あと、綺麗に舗装されてない道がものすごく多いので地面の凹凸にハンドル取られて時々ヒヤッとする&初日はお尻が筋肉痛になった、あと油断してると気付かずに治安があまりよろしくないエリアに迷い込みやすいかも、とも思いました。まあその場合も自転車なら逃げ足も速いんですが。いずれにしてもライトがつくとはいえ、暗くなってきたらフレンチクオーター以外では使わない方がいいかなと思います(Hubも場所によっては人気があまりなかったりするし)。