New Orleans, January 2019 #9

この日は勝手にピアノナイトしてました。

 

■ Tom McDermott @ Starlight Lounge (Jan 22)

観たい観たいと思いながらまだ観れてなかったうちのお1人、マクダーモットさん。最初に知ったのはTremeでアニーちゃんと共演してたのを観た時で、一発で「素敵!!!」となったのですが、どうしてもニューオリンズ行っちゃうとドラマーさん優先になるので後回しになってました。すみません。。

別の記事で書く予定ですが、実は今回OffBeatのオフィスにお邪魔させていただき、その時にジョゼフさん(編集長の旦那さん)がマクダーモットさんを紹介してくれた、というできごとがありました。その時に「そうだ!この人まだちゃんと観てなかったよ!」と思って調べたらタイミング良く2日後にライブがあったのです。運命ですね。違うか。でもタイミング大事です。

 

場所はフレンチクオーター内のクラシックな雰囲気の小さなバー。存在すら知らなかったけど、いちばん騒がしいエリアからは少し外れているからか比較的静かで、お客さんも常連さんがメインな感じでした。何がいいって美味しいベルギービール置いてた! 半年近くあまりお酒を飲んでなかったのですっかり弱くてなってしまい、もうアルコール要らんけど甘いジュースやソーダ類も勘弁だしなぁって感じだったんですが、美味しく全部飲んでしまいました。多少でもお酒に詳しければ飽きないように色々注文できるんだろうけど、システムもよく分からないし(ていうか日本でもカクテルとかよう注文しない)、つい日本のライブハウスの感覚で「ドリンクは場所代」とばかりに最初に適当にビールかサイダーを頼んでしまうので、次の課題はお酒を美味しく飲めるよう注文する、ですかね。

 

で、お店入ったら既に演奏始まってたのと、途中で出て行かないといけなかったので入口近くの隅っこにひっそり座ってました。マクダーモットさんは常連さんらしきお客さんと喋ったり弾いたりしながらのまったりムード、誰かがスティービー・ワンダーの話したら「じゃ、これ弾こっか」とおもむろにMy Cherie Amour弾き始めたり(これがまたとても素敵だった)、ライブというより遊びに行ってピアノ弾いてもらってるみたいな感じでした。

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帽子が素敵

 

で。休憩時間にベルギービールおいしいな~としみじみしてたら(ニューオリンズのビールが不味いわけでは決してなくて、むしろ色んな地ビールとかあって楽しいし美味しいんだけど私の胃が疲れていたのです)、マクダーモットさんが私のところに歩いてきて「オゲンキデスカ?」と日本語でお声かけてきました。覚えてくれてたみたいです。紹介された時は一瞬だったしリアクションも薄かったのに。

なんでも4回ほど日本で演奏されたことがあるそうです(誰と一緒だったのか、訊いたけどお名前聞き取れなかった…)。知らなかった! 彼はあんまりソーシャルメディアとかでライブ宣伝するタイプの方じゃないのですが、今度来られる時はガツガツ宣伝して欲しい…絶対行きたい!

で、他にどんな日本語知ってるのか訊いたところ、

「アナタハトテモキレイデスネ!」

…誰が教えたんだ。。

 

お茶目で可愛い人でした。

ライブも、ニューオリンズのミュージシャンにありがちな「生で聴いたら思った以上にめっっちゃ良かった!ヤバい!」というやつで、本当は最後まで聴いていたかったんだけど、次の約束があったので後ろ髪引かれながら退出。ピアノソロでここまでハマる人も久しぶりだなー。次は絶対フルで観たい!(ついでに、あの温厚な魔法使いっぽい風貌が結構タイプだったりします。)

 

 

■ Jon Cleary @ Chickie Wah Wah (Jan 22)

続けてJon Clearyのソロライブ。彼はもう何度も観てるし、マクダーモットさんがすごく良かったのでそっち最後まで観てから行きたかったんだけど、ここで知人と会う約束をしており、こちらから場所をした手前遅れるわけにもいかず。しかも結局、その人と喋ったりしててあんまりがっつり聴く感じではなかったかな。途中で知人は予定があって帰ったので、1人になってからゆっくり聴いてたけど。

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セットリスト的にはオリジナルやニューオリンズのピアノ系スタンダード、キューバの曲などほぼ定番のソロライブです。それを至近距離で15ドルくらいで観れるんだから充分贅沢なんだけど…。うーん、なんだろう。今回のライブ、正直あんまりピンとこなかった。去年の来日の時はソロを観てなかったので、結構楽しみにしてたんだけどな。正直、今回はマクダーモットさんの方がずっと良かった(というか好みだった)です。

クリアリーさんは私がニューオリンズ音楽に興味を持つきっかけになったという意味で永久に特別な存在だし、彼の音楽も大好きだし、(次はどのドラマーさん雇うのかは常に興味の対象だし)、今後も日本に来れば確実に観に行くだろうけど、まあ、そういう時もあるよねー。

 

ただ、その後また別の友人に会ったのでこの話(=ピアノソロをはしごしたら、マクダーモットさんに断然軍配だった)をしたところ、I agreeと返されました。別に他人の評価や好みはどうでもいいんだけど、この人の音楽センスには結構シンパシーを感じているので、「あー、そうなんだ」と。もうちょっと色々つっこんで訊いてみたかったんだけど、結局すぐ違う話題になっちゃいました。