New Orleans, January 2019 #5

この日は夜遅くにサスペクツのワンマンライブを控えていたので、ゆっくり起きてペース抑えぎみで行動。

 

Backstreet Cultural Museum

ニューオリンズのアフリカンアメリカン文化の保存と永続を目的とした、トレメ地区にあるミュージアム。ちょっと濃いめのドキュメンタリーなどでたまに紹介されたりしてずっと気になってたんですが、今回ようやく行くことができました。

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(看板。閉館間際に撮影したので室内に取り込まれてますが)

 

ミュージアム」といっても普通の一軒家で、玄関ポーチでは謎のおじさん複数名が座り込んでだべっていて、めっちゃトレメっぽい(偏見)。

中で入場料(10ドル)を払うと受付の女性ドミニクさんが簡単な説明とともに、「質問あればなんでも訊いてね!」と。たまたま同じ時間に来ていた男性がかなりのマルディグラインディアンマニアで、いろいろ突っ込んだ質問をされていたので私もちゃっかり横で聞かせていただきました(でも6~7割しか理解できなかった)。日本にもコアなニューオリンズ好きの諸先輩がいらっしゃいますが、この男性に限らずアメリカも流石にお膝元だけあってすごい方がたくさんいらっしゃいます。

展示はMardi Gras IndiansやBaby Dolls、Skull Bones関連の衣装や写真などなど、それ以外にも現地の有名ミュージシャンの昔の写真や、特にAllen Toussaintは祭壇みたいなのまであってちょっと笑っちゃいました。内部は写真撮影OKですが、一応ソーシャルメディアへは投稿控えてと注意書きにあったので、ここでも掲載は控えます(でもTrip Advisorには写真がたくさん載っているのでご興味ある方は以下をどうぞ)。

www.tripadvisor.jp

 

雑然とした雰囲気と独特の匂いで、それだけでもテンション上がるんですが、特にマルディグラインディアンのスーツの展示は圧巻です。説明文は時間内に読みきれないため写真を撮って後でじっくり読むことにして、滞在時間のほとんどを使ってスーツをひたすら眺めてました。ジャズフェスでも1~2は着展示されてますが、あまりじっくり見る時間もないし、こんなにまじまじ見るの初めてかも。スーツは完成まで門外不出というのは聞いたことがありましたが、製作中もデザインはすべてChiefの頭の中にあって、彼以外誰も完成図を知らないんですってね(ドミニクさん談)。この複雑な模様と構造をどうやって脳内だけで組み立てるんだろう…。

ちなみにFi Yi Yi、Yellow Pochahontasなどダウンタウンのインディアン関連の展示がメインでした。例えばシリルさまのおじ様Big Chief Jollyなど、アップタウンのインディアンの展示は特になかったです。私の中ではマルディグラインディアンは基本一括りで両者の違いなどよく解らないんですが…。今回新しく仕入れた知識もたくさんあった反面、まだまだ知らないことがたくさんあるのも判明しました。奥が深いです。

新たな知識といえば、前から気になっていた傘や白ハンカチの意味について訊いてみたところ、「パレードの見栄えを良くするためで、特に深い意味はない」とのこと。そうだったのね…!

インディアン展示以外にも、狭いながらめちゃくちゃ濃くて楽しすぎて、結局閉館まで居ました。まだまだ見足りないので、次も絶対行かなきゃと思ってます。そしてお土産にTシャツを購入。大きめのサイズしかなかったんだけど、正面にミュージアムのロゴ、背中にトレメの地図とか欲しすぎて、ゆったりめに着ればいいか…と。過去にもそうやって結局外には着て行けず夏用パジャマになったTシャツが多数ありますが、まあいいです。私の落としたお金がミュージアム運営の足しになるなら(殺し文句)。

 

ところでわりと長時間滞在したんですが、ポーチでだべってた謎のおじさん達は私が帰る時にも相変わらずビール片手にだべり続けており、解散する気配もゼロでした。いいなぁ、トレメっぽくて(偏見)。

 

■ The Budz @ VASO (Jan 19)

サスペクツのライブはMaple Leafで11時スタートだったので、閉館後はフレンチクオーターでお土産買ったりして、夕方以降はFrenchmenで時間つぶし。土曜の夕方だけあって全体的に混雑してましたが、何となくご機嫌な感じの音が聞こえてきたので初めてVASOに入ってみました。ネヴィル系定番曲を結構やってくれたのと座れたのとでしばらく滞在。正直、特別良かった!って訳でもないのですが、この印象はお店のせいもあるように思います。YelpだったかGoogleだったかレビューがわりと散々なんですが、確かにお店も全体的に汚いし(ニューオリンズ自体お世辞にも綺麗とはいえない街ですが、このお店はなんていうか「手入れの行き届いていない感」が強かった)ウェブサイトも放置で出演バンドもわからないし(入り口のボードも見づらい場所にあり、Live Wire Appにも全然出てこない)あんまりいい感じは受けなかったです。Frenchmenの入り口でLouisiana Music Factory近辺と音楽好き的には結構いいロケーションなのに勿体ないなぁ。

 

■ Marc Stone @ 30/90 (Jan 19)

続けてFrenchmenブラブラしてると、とてもいい感じのドラムが聞こえてきたのでふらっと入ってみました。なんとなんとガーランド・ポールさんじゃないの! 納得だわー。そりゃいい筈だわー。

ガーランドさんはHoney Island Swamp Bandのドラマーで、(キャラは薄いながらも)とても好きなんですが、個人で全然SNSやってらっしゃらないので他の活動が全然把握できずにいたのです。なので余計に嬉しい。それにしても3日前にはdbaで客席で偶然お見かけしたし、更には前回ニューオリンズ行った時もTipitina’sのパパグロ再結成ライブでお見かけしてるんですよね。行動パターンが似てるのか。それにしたってすごい確率。もう運命と言っていいよね! 知らんけど。しかも3日前はフロアにいらしたので10度見くらいしたとはいえ一応遠慮はあったけど、今日はステージだから心置きなくガン見できる! 写真も撮れる!!

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(HISBではいつも背後なので、こんなにしっかり写真撮れるの初めてで嬉しい)

しばらく観て、ちょっと早いかなと思いつつもサスペクツは絶対最初から良い場所でがっつり観たかったので途中で抜けてMaple Leafへ向かいました。