New Orleans, January 2019 #4
■ Winslow @ BMC (Jan 18)
ちょっと早めにFrenchmenをブラブラしているとOphelia（Tha Band）が聞こえてきて、全然知らないバンドだったんだけど何となく入ってそのまま1時間くらい聴いてました。早めの時間帯（17〜19時くらい）にこの界隈で演奏しているバンドの中にはまだあまり有名じゃない人も結構いるので、客寄せ目的もあるのか有名曲をカバーしていることが多いです。今回耳にしたのはビートルズのDon’t Let Me DownやディランのMake You Feel My Love、あとはご当地ソングでHey Pockey A-WayやFiyo on the Bayouなどなど。
このバンドがちょっと特徴的なのはフィドルの人がいたことかな。ルイジアナでフィドルといえばケイジャンの人が多いけど、彼らはちょっとカントリー寄りの普通のロックって感じです。編成が少し珍しいので正直カバーなどもやったもん勝ち感は否めませんが、路線的には嫌いじゃないし、ドラムが結構上手かったのでわりと楽しく聴けました。あとこれはごく個人的趣味ですが、服装ダサ目で統一感のない南部白人バンドがわりと好きなので（ってそれHISBじゃん！）、その辺もツボでした。ボーカルの人がワイシャツにネクタイ、スラックスと会社帰りのお父さん風情で、高校教師だと言ってたけど事実なのか冗談なのかは不明です。今後頭ひとつ出てくるかどうか解らないけど、またどこかで名前を見かけたらこっそり応援していこうと思います。
ジャズフェス期間は下手すると15分単位くらいでスケジュール立てて時間と体力と戦いながら行動する感じで、知らないバンドの演奏に惹かれてフラッとお店に入ってまったりとかできないので、こういう特に何もない時期に行くと気持ちと体力に余裕が持てて楽しいなぁとあらためて思いました。もちろんジャズフェスも最高に楽しいし行きたいんですけどね！
■ Mia Borders @ SideBar NOLA (Jan 18)
そして本日メインの時間が来たので初日以来のSideBar NOLAへ。Mia Bordersさんのソロライブ。NCISニューオーリンズ的には、S4E5の最後にキングのバーで演奏してた方です。
CDは何枚か持ってて昔から結構いいなーと思いながらも、生で観たのは去年ジャズフェスでGeorge Porterさんのステージのゲスト参加のみなので、実質初めてみたいなもんです。前日のThree Musesのバンド編成も気になったんだけどサムさんと被ったのでソロへ。私はギターはよく解らないので弾き語りライブって人によっては「ジャカジャカ弾いてるだけで飽きちゃうなー」ってことも割とあるんですが、彼女はめちゃくちゃ上手いしリズム感最高で、飽きるどころかすごい楽しかったです。
（姐さん、かっこいいです…）
しかもMCがめっちゃ可愛い＆面白い。わりとマイナー調の曲が多いし、写真の印象からもクールな雰囲気の方かと思ってたのに、オババカ全開の姪っ子ネタ（私もオババカなので色々と激しく共感）、コストコで見かけたイケメン店員を再び見つけるための涙ぐましい（？）努力話、歌詞にMotherfxxkerを連呼する歌を書いたら父親に「そんな汚い言葉使って…」と長い嘆きのメールをもらった話などなど、喋るしゃべる。このギャップはあれだ、初めてJohn Boutteさんを観た時にも感じたやつだ！（彼もなかなかの漫談おじさん）
そしてこのお店の客層なのか彼女のファン層なのか、それをニコニコ微笑ましく見守る感じの年配のお客さんが多くて、なんか近所で小さい頃から可愛がってたお嬢ちゃんの発表会でも聴きに集まってるような温かい雰囲気でした。隣の席は若い女の子でかなり熱心なファンぽかったけど（やっぱりガチファンオーラって出るのね）。唯一心残りといえばNCISでも演奏した大好きなMississippi Risingが聞けなかったことくらいだけど、次回のお楽しみってことで！ とにかく楽しくて素晴らしいライブだったので大満足です。
そうそう、少しMiaさんとお話させていただきましたが、彼女のバンドのギタリストさんは日本人の方なんですよね（新村さんといって、Dirty Dozenでもギター参加されてます）。"My guitarinst is from Hokkaido"と言ってらして、「おお、北海道ご存じなんだ！」とちょっと嬉しくなりました。次回はぜひバンドでも観たいなー。日本人のミュージシャンが現地でご活躍されてるのはやっぱりとても嬉しいです。
そういえば最初の方、15分くらいですがFacebookでライブ配信されてました。
めっちゃ素敵なんでどうぞ。
