New Orleans, January 2019 #2

■ The Iguanas @ Circle Bar (Jan 16)

翌日は大好きなCircle Barへ。ライブはもちろん出演者や音楽ありきなんだけど、ここは去年初めて訪れてお店自体をものすごく気に入ってしまい、是非また来たいなぁと思ってました。Iguanasはそんなに詳しいガチファンて訳じゃないんだけど、ライブはすごい楽しくて、来るならこの日だな！ってことで。19時からと早い時間帯だったけどお客さんたくさん来てました。

で、お店は相変わらず最高でライブももちろん楽しかったんだけど、それとは関係なくちょっと面白いできごとがありました。

ニューオリンズのライブバーで出会う人たち（地元民とも限らないけど）ってお客さんも出演者も基本めちゃくちゃフレンドリーで、ライブを1人で観てると色んな人に声をかけられます（ナンパとかじゃなくて）。残念ながら多分いい人たちばかりではないので一応警戒しつつ接していますが、私が行くお店は基本的に音楽が好きでライブ目当てなが多いので、店内で仲良く話す分にはまあ大丈夫かなという感じです（ここはニューオリンズ音楽を追いかけて何度か行くうちに国内外に共通の知り合いや繋がりが出来てくることもあり、私なりに判断基準があるはあるんですが、長くなるし上手く説明もできないので割愛します。最近Twitterでヒッチハイクでアメリカ横断する日本人中学生が話題になってて色々思うことはあるんですけど）。

で、この日もお客さんの女性が声をかけてきて、休憩時間とか何となく話してました。バンドメンバーとも親しい常連さんぽく、パンクおばちゃんて感じの迫力ある女性だったんですが、私が日本から来たと言うとテンション高く「私、日本のロック大好き！」と。実は昔、出張先のマレーシアで会ったインドネシア人男性に同じことを言われ、誰が好きなの？と訊いたら「イツワマユミ」と斜め上な答えが返って来たことがあります。今回も半分ネタを期待しつつ純粋な興味もあって「誰が好きなの？」と訊いたら「ミシェル・ガン・エレファントとかギターウルフとか！ 彼らが90年代にアメリカでツアーした時、私のバンドも一緒に演ったのよ！ セイジもトオルも友達よ！ ミシェルは日本のチープ・トリックだと思うわ！」とテンション高く語る語る。えー！！ 疑う訳じゃなかったけど後でこっそり調べたら彼ら本当に90年代にアメリカツアーしてました。彼女は今は音楽活動はしてないけど、最近また戻りたいと思ってて…と言っており、ポートランドなんとかと名乗ってました（聞き取れんかった。多分ステージネーム？ ハリーとか蘭丸的な）。セイジやトオルに言えば解るはず！と言ってたけどそんな機会はきっと一生ないでしょう。なんかわちゃわちゃバタバタしてて最後ろくに挨拶もせずに別れちゃったけど、日本のミュージシャンを高く評価してもらえるのは嬉しいし、今思えば一緒に写真でも撮っておけばよかったな（今回はそういうことがすごく多かった…）。

ちなみにIguanasベースのRene Comanさんは他でもちょこちょこ演奏されてて、とても素敵なベーシストさんです。

（写真だと伝わりにくいかもしれないけど、とても素敵なお店です）

■ Les Getrex & the Roadmasters @ dba (Jan 16)

Iguanas終わってまだ9時過ぎだったので、第2部行くよ！ってことでFrenchmenへ。Walter “Wolfman” Washingtonさん観に行く予定だったんですが、行ったら別の人だった…ニューオリンズあるある。ちなみにウルフマンさんはNCISニューオーリンズのS2最終回に出てきて、キングがそのまま一緒にツアー行った人です。いいのか公務員。で、彼のバックバンドがRoadmastersなんですね。

Frenchmenなどで週次でレギュラーでライブやってると「たまには（サボっても）いいや」と思うのかうっかり違う仕事を入れちゃうのか、行くと主役が違ってたというのは何度かありました。Blue NileのKermit Ruffins & BBQ SwingersがCorey Henry & BBQ Swingersだったことも。まあコーリーさん好きなんでこれはこれで良かったんですが。で、今回はLes Getrexさん、ほとんど知らないんだけどIndian Red収録したCDだけ聴いてて、どうすっかなー、まあRoadmastersかっこいいし他に特に観たいのないしいいか、って感じで結局観てきました。結果的にはGetrexさんなかなかの盛り上げ上手だったし、有名曲も結構やってくれたので（Ooh Pooh Pah DooとかMardi Gras Mamboとか）普通に楽しかったです。キングはいなかったけど（当たり前だ）。

そういえば、途中でSaxのTom Fitzpatrickさんがステージから客席に向かって「今日の午後、クリスミューレをスーパーで見たよ！」と言うので「へ？？」と思って視線の先に目をやるとなんと、ガーランド・ポールさん！ おー！！ その後も気になって仕方がなくついつい10度見くらいしちゃったんだけど、いつの間にか姿を消してました。私がじろじろ見すぎて気持ち悪くて逃げたんだったらごめんなさい。いやその、sit inとかしてくれないかな～ってちょっと期待してたんだけどね…残念（でも後日ちょっとステージも拝見できました！）

ドラムといえばRoadmastersのドラマーはWayne Maureauさん。去年Joe Krown Trioでも叩いてらっしゃいました。でもあんまりお顔をよく覚えてなくて（ジャズフェスのステージちょっと遠かったし）、同一人物か確信持てず、休憩中にうっかりご本人に訊ねてしまいました。なんかめっちゃびっくりされてしまい少し申し訳ない気持ちになりましたが、気になることはその場で解消したくて…って相変わらずニューオリンズでは無駄な行動力を発揮する私。

（ウルフマンさん代役を意識してか、赤い帽子に赤いギターでした）