NCIS: ニューオーリンズ (S2E19)

Means to an End / 見えない敵

プライドの娘ローレルがランニング中に突然男に襲われ、男を突き飛ばしたところ死亡させてしまう。現場に駆けつけたプライドに、何日か前からバンに尾行されていたと話すローレル。しかし警察がそれを軽視していると感じたプライドは、現場付近で見つけたタイヤ痕の写真をセバスチャンに送り調べさせることに。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)

 

既に何度か触れていますがローレルはルイジアナ州立大学の学生なので、襲われた場所も大学のあるBaton Rougeなようでした。冒頭の街の空撮でもこのサインが映ってました。

f:id:crescentagency:20190109112027j:plain

担当もBaton Rouge警察でしたね。ニューオリンズから車で1時間くらいですが、大事な娘が襲われたとあってキングも当然駆けつけます。なぜかパーシー連れて。あれ、NCIS関係ないよね…?と思っていたら案の定、警察に「管轄外だろ」と釘を刺されます。しかし、ローレルが数日前から怪しいバンを見かけていたのにまともに取り合わなかった警察をキングが信用するわけもなく、NOLAチームで勝手に捜査してバンを特定したところ、なんとそのバンはオフィスにバーにモルグ、ロレッタのアパートまでも監視していたことが判り、結局NCIS案件になりました。ちなみにローレルを襲ったのはクリフトンというただの地元の変態男で、キングたちとの接点はなし。ローレルが抵抗した際に階段から落ちて亡くなったため、ローレルは自分が殺してしまったと動揺します。ローレルはどう考えても正当防衛だし1ミリも悪くないけど、それで気持ちが晴れるもんでもないですよね…。

 

キングはミリシアの犯行を疑いますが、なぜこのタイミングかが解らない。

そして緊急時対応局(CRFO)からハーディ捜査官が派遣されてくる。キングの元訓練生らしい。「緊急時」という名目ですが、要するにキングが私情で暴走しないようお目付け役です。しかしキング、セバスチャンとパットンの調べでバンの内部がMetairieにあるDevil's Detailing Garageというお店(実在はしないようです)で改造されていたと判り、1人で勝手に行ってしまいます。オーナーのトロイにクリフトンや改造バンの写真を見せてもシラを切るが、彼がミリシアのタトゥーを入れており、銃を出そうとしたので逮捕。そこにハーディたちが駆け付けたため、「キングが強引に襲っている」ようにも見える状況でした。早速やらかしたキング。しかも弁護士に「犯行時にトロイは別件で私と一緒にいた」と言われてしまう。ハーディは、キングの希望もあってトロイを泳がせるべく釈放しますが、NOLAチームを操作から外します。しかしキングが素直に従うはずもなく、こっそりトロイを尾行し、彼らが大量の武器を隠していた倉庫を発見します。場所は"Thousand block of Bienville"てことで、ここ。

f:id:crescentagency:20190109111722j:plain

端の方とはいえ一応フレンチクオーター内です。大勢の観光客が毎日訪れるエリアに、あの大量の武器を隠し持ってたとか怖すぎる。。キングの暴走が幸いして(?)早く見つかってよかったです。ハーディも怒るに怒れない感じでした。

 

その頃ロレッタは、パーシーがローレルに付き添い、かくまっている隠れ家へ。ここはパーシーが潜入捜査時代に2年暮らした家だそうで、「ストリートカーの終点から引き返す」と言ってたけどどの路線なんだろう。ロレッタは朝食の差し入れと、クリフトンの検視結果の報告書を持参。クリフトンは長期間アドレナリンを注射していたことが死因であり、ローレルは無関係だと伝えます。身の危険が去ったわけではないので安心はしきれないけど、とりあえずよかったよかった。

 

倉庫で採取した指紋やDNAがミリシア関係者のもので、また彼らの監視対象が6名いること(後にSEALs隊員と判明)、監視データがシリアに送られていたことが判った。そして武器はラッカー基地(アラバマ州にあるようです)から盗まれたものだったが、証拠不十分で不起訴になった容疑者の弁護士がトロイの弁護士と同一人物だった。弁護士を呼び出すも守秘義務を盾に何も話さないが、彼女はトロイの弁護をボランティアで引き受けて以降ミリシアの依頼を断れなくなってしまったと言います。

 

キングはゼッドのいる刑務所を訪ねます。ゼッド、S2E8で殺されたのかなと思ったけど生きてたのか。彼の房から携帯が見つかり、そこには2日前にピール伍長の遺体の写真が届いていた。ピール伍長はラサールとブロディがBelle Chasseで行方を捜していたのだが、ローレルの襲撃騒動で操作が中断していた。伍長は機密情報にアクセスでき、監視対象のSEALs隊員が制圧したシリアの傭兵長に関するデータもダウンロードされていた。アメリカ政府を敵視するミリシアとシリア傭兵たちが「敵の敵は友」とばかりに手を組んだのでした。そしてローレルの誘拐は、NOLAチームのピール伍長捜索を妨害するために仕組まれたと。

 

さらにSEALs隊員たちは、本日功績をたたえる式典が秘密で行われるらしく、ミリシアの標的はその式典だということに。場所はグレトナ(Gretna)の退役軍人会ビル(VFW Building)。ビル自体はグレトナに実在するようですが、ロケが行われた星条旗ペイントが印象的な建物は、同じルイジアナでもHarahanにあるVFW Buildingでした…が! ストリートビュー見たらペイントが消えて普通のビルになってる!

放送当時に調べた時にはこのツイートを見つけたんですけどね…期間限定だったのかな。全米のVFW関係の建物に星条旗のペイントをしているScott LaBoidoさんというアーティストの作品だったようです。

星条旗が「アメリカの勝利」を象徴するかのようなシーンだったのに。

 

トロイたちは最高警備(Supermax)刑務所への収監を逃れるために、すべてゼッドの指示でやったと自白、そこにはゼッドが移送されることに。それまで「恐れるものなどない」と不敵だったゼッドも動揺してたけど、どんだけ怖い所なんだろう…。

 

これで解決したかと思われるが、ゼッドの携帯は2日前に刑務所に持ち込まれたものであり、長期にわたる監視や襲撃計画を指示したとは思えない。隠れ家からキングのバーへ戻ったローレルとパーシーが「家族の友達(Friend of the family)」を名乗る例の女性弁護士に襲われるが、ローレルが反撃、パーシーが仕留める。ローレルもさすがキング仕込みなのか強くてかっこいいし、最後「(ローレルは)任せてって言ったでしょ?」と言ったパーシーも最高でした。

しかし彼女が首謀者ってことでいいんだよね。S2E1で言ってたミリシアの「マザー」ってこの人だったのかな。そしてなんで「家族の友達」?キングとは取り調べを受けた仲よってこと?? そしてこれで本当にミリシアとの確執は終わったのか。面白かったけどちょっと疑問の残るエピソードでした。