NCIS: ニューオーリンズ (S2E8)

Confluence / ターゲット

武器商人ヒューゴ・ガルザの裁判で、検察側の証人となるため証人保護プログラムに入っていたドン・ランバートが、裁判前に車ごと爆破される。その後ドンの車が爆発した現場にいた車が事故を起こすが、ドライバーは姿を消し、車の中からはドンの他にもう1人、ガルザの罪を立証できるマズローの写真が見つかる。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)   

 

ヒューゴ・ガルザの裁判が行われようとした場所は、S1E14で銃撃事件があったルイジアナ最高裁判所です。屋内のシーンはロケかセットか不明ですが…。久しぶりにイッゾ検事(Karen Izzo)が出てきて、キングに「あんた(ミリシアに)狙われてんだから気をつけなさいよ」と忠告しており「あ~そんなことあったなぁ」と思い出してました(もちろんフラグです)。

 

証人としてガルザの元会計士ドン・ランバートが出廷予定でしたが、ドンは証人保護プログラム下での生活に「もう限界!」と逃げ出して朝っぱらからバーへ。キングに電話して突然ポエムを詠みながら車に乗り込んだ途端に車が爆発。

爆破現場はこの辺。

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ラサールが防犯カメラ映像を提供してもらったお店は当時はUnion Station Pub & Grillというバーだったようですが、ここは既に閉店しているようです。で、現在はSouth Market Pub & Grillらしい。あんま変わってないですね。

なお、キングが電話しながら立ち上った煙を眺めるシーンがありますが、ここが現場なら裁判所からあんな風に煙は見えないし、そもそも方向が完全に逆です(と、嫌なツッコミ)。

 

しかしなー。被害者のこと悪く言いたくないけど、しじゅうポエムってるおじさんてどうなんですかね。電話で話してる最中に突然ポエム詠みだしたり、家のあちこちに付箋でポエム貼られたりって…うーん。まあ奥様はそういうところが好きだったようです。

 

犯人はドンの車の近くで遠隔操作で起爆、防犯カメラ映像に映っていた怪しい車は事故を起こして堤防で乗り捨てられてました。車の主は亡くなったはずのフランク・ジャミソンという老人で、犯人はこの人になりすましていたようです。車に残った蜂の死骸から街の北側にある修道院が特定できる。蜂をクリスとメリーと名付けちゃうセバスチャン可愛い。クリス死んじゃったけど。

ラサールとブロディがこの修道院(場所は不明。気になる…)に行くと、なんとドンの妻ヴィヴィアンがフランクを待っていた。彼女は、(証人保護プログラムのため過去の繋がり全てを断たなきゃいけなかったんだけど)この修道院で行われる断酒会だけは10年通っていてどうしても切れなかった。最近は少し早めに来て、そこに最近入ってきたフランクに依頼されて相談を受けていたと。もちろんフランクは、ヴィヴィアンがドンの妻と知っていて近づいてきたのでしょう。

ところで私は昔から本当に不思議なんですが、ニューオリンズは基本お酒に緩い街なんだけど、一方で10年とか20年とかお酒一滴も飲んでませんみたいな人が結構います。そういう人たちはおそらく過去に問題を抱えてたのだろうし、それを克服するための長年の努力は尊敬するのですが、全体的にお酒に関して両極端だよなぁという印象は拭えません。日本では依存症の問題がそこまで表面化していないから私が知らないだけで、そういう人たちも結構いるのかもしれませんが。。

それはさておきヴィヴィアンの協力でフランクの居場所を突き止め、行った先はメタリーにあるLaurel Garden Apartments。フランクを見つけたものの堤防での事故が原因で亡くなっており、身元を調べてもガルザとの接点が出てこない。またセバスチャンが車の爆破に使われた薬品を分析したら、ミリシアの使っていたものと判明します。フランクを名乗る男とミリシアの接点も見つかり、どうやら狙いはキングではということに。

 

一方キングは、ドンの代わりに唯一証言可能なテキサスで服役中のマズローという男に、減刑を条件に証言を依頼する。マズローは裁判所への移送にキングを指名、自分の服役はキングのせいだと恨んでいたようで、キングに謝罪させる嫌な奴っぷりです。キングとパーシーがマズローを車に乗せてニューオリンズに戻ろうとする道のりで、警官に扮した男たちに銃撃される。トランクに相当ガソリン積み込んでたのでてっきり車が爆発するのかと思いきや、無事でした。携帯の電波が妨害されており、ラサールたちの警告は届かず応援も頼めなかったものの、S2E1で逃亡したミリシアのNo.2、ゼッドが再登場したことで自分が標的と気づいたキング、パーシーとマズローを先に逃して無事ゼッドを捕まえます。

 

こうしてキングたちは無事ニューオリンズに戻れたのですが、なんでミリシアと無関係なガルザの裁判がらみでキングが狙われたのか? そもそもドンが生きていればマズローは証言することはないのに??と疑問が残ります。ここがタイトル「Confluence(合流)」のキモになるんですが、服役中のマズローとフランク・ジャミソンになりすましていた男は一時期同じ刑務所に服役していた。ドンを殺せば、何としてもガルザを有罪にしたいキングはマズローに証人を依頼する。そのため刑務所からの引き取りにキングを指名し、自分のシャツに発信機を付けてゼッドたちに追跡させてキングを狙い、マズローは脱走するという算段だった。キングに恨みを持つ者同士が「合流」して手を組んだというわけです。要するに悪そな奴はだいたい友達、ってとこでしょうか。このドラマのタイトル、S1後半まであまり意識したことなかったんですが、いつも凝ってるというか、最後まで観て「なるほど!」となる物が多いですね。

結局マズローは脱走やキング殺害計画を見逃してもらう代わりにガルザの裁判で証言し、彼を有罪に持ち込むことができました。

 

キングとの銃撃戦で一命を取り留めて入院中のゼッド、キングは事情聴取する気満々ですが、病室にミリシアのメンバーと思われる何者かが侵入し、ハッキリ描写してないもののゼッドに警告…いや殺害したのか?というエンディング。ゼッド自身も来訪者は予想していたようです。キングの身はまだ安全じゃなさそうですが、ここは相変わらずホレイショばりに「来るなら来い。望むところだ。」という感じでした。

 

サイドストーリーとしては、S2Eの最後にパーシーが様子を見に行ってた幼馴染のマリオン、その後も偵察していたようですが、それをDEAが気づいて訝られていた。キングはパーシーに説明を求めるものの、個人的な打ち明け話なんてしたくないと拒みます(まあ気持ちは分からんでもない。私も上司にこんなん言われたら面倒過ぎる…)。しかし必ずガルザを有罪にする、というドンの妻との約束を命懸けで守ったキングに心動かされたパーシーも、マリオンを救うために潜入捜査に正式にアサインして欲しいとキングに申し出ます。ATF時代は一匹狼だったパーシーが、時に面倒なくらい人間関係の濃いNOLAチームに入って色々変わってきたようです。今後彼女のキャラクターストーリーとして何かしら進展ありそうですね。