麗蘭 Sweet Soul 磔磔

タイトルは麗蘭になってるけど、全体的にあんまり麗蘭関係ない話になっちゃったかも。

 

少し時間が経ってしまったけど、去年も行ってきました。年末恒例の磔磔。何回か行き損ねてるけど、もう15年くらいほぼ毎年行ってます。今回は関東から日帰りになるので迷ったんだけど、諸事情で来年以降行くのが難しくなりそうなのと、そもそもCHABOさんたちだって年齢的にいつまで続けられるかも解らないということもあり、いわゆる「推しは観れる時に観とけ」で行ってきました。

 

結果的に、ライブ自体は多少思うとこあれど満足でした。多少の「思うこと」というのは別にドラムとかじゃなくて、新曲が多いのは喜ばしいことだしすごいことだと思うけど、もっと「麗蘭」の曲を聴きたかったなぁという気持ちも残ったので。Neville Brothers(もう観れないけど)など一部の「伝統芸能」カテゴリの方を除き、毎回新しい曲を聴かせてくれる「現役感」は、私にとってもライブに通う大きなモチベーションになります。なんだけど…さすがに新曲多すぎやしませんか。たくさん聴いて欲しい!という思いは確かに受け取りましたが、もう少し曲を絞ってクオリティ上げて出して欲しかったかなーという気持ちはありました。まあある意味、同じチケット代で新曲たくさん聴かせてもらえるのはお得っちゃお得ですけど(そういうもんなのか)。そこは考え方の問題でしょう。たださ、ココナッツバターとかクッキーと紅茶とかマンボのボーイフレンドとかシャスターデイジーとかサザンマンとか、麗蘭て独特の世界観のいい曲いっぱいあるじゃん。そういうのも聴きたいじゃん。という気持ちも正直あったり。特に10月のライブもカバー中心だったことから、麗蘭のオリジナル聴きたいなぁという思いがひときわ強かったので、そこが心残りといえば心残りです。

 

でも、今回はまあライブ自体はいいんです。CHABOさんも公平さんも相変わらずかっこよくてお元気そうで、演奏は相変わらず素晴らしく、磔磔の音も相変わらず最高だった。ただ、お客さんのマナーがかなり残念でした…。

 

色々語弊があるのを承知で敢えて書くと、CHABOさん関係のライブで不快な思いをさせられたことは今までも少なからずあって、一時期ほど頻繁に行かなくなった理由の1つでもあります。ただこれは「私が勝手に不快だった」だけで、仮にその内容について第三者に説明したとしたら、「まあ、あなたがそう思うんなら距離を置く方がいいかもね」という感じのものでした。ただ今回は「それって明確なルール違反、マナー違反じゃないの?」ってことが結構あって、心底楽しめなかったというのが正直な印象です。

まず、床にドリンクや荷物などを置いて、一時的にその場を離れる自分や後から入ってくるお友達のための「場所取り」をしている人が多かった。気づかずに立っていると「そこ、取ってるんですけど!」と何度か怒ったように言われて反射的に「すみません」と移動したんだけど、あれは本当に私が悪かったのか。。もっとも、私が大抵1人でライブに行くから知らないだけで、「遅い整理番号のお友達のための場所取り」が暗黙であれ了解されてるならいいんです。あと、スタンディングのライブハウスで買い物やお手洗いなどで移動した場合、その場所は「放棄する」ものだと思ってたけど、実はそうじゃないというならそれもいいんです。ジャンルや会場などによってもローカルルールとかありそうだし、不愉快になるのはお門違いだったかもしれない。でも今まで文字通り何百回とライブに行ってそんなの言われたことなかったし、こういうことがOKなら何のための整理番号なのかなぁという気はします。

 

あともう1つ、行ったことある人はご存じだと思うけど、磔磔は、出演者の名前を書いた手描きの「看板」が有名です。過去に出演された錚々たる方々の看板が壁一面に張り巡らされる様子は圧巻で、あれは磔磔の「財産」といえるでしょう。麗蘭の看板も毎年新調されてステージに飾られるので、今年はどんな看板かな…というのも楽しみの1つです。ただこの看板というかライブハウス内部は写真撮影禁止で、スタッフもその旨を何度も呼びかけています。にもかかわらずこっそり撮っている人が多い。それだけならまだしも、その写真をご丁寧にタグまでつけてインスタやツイッターにアップしているのを後日結構見つけてしまって、「うわぁ…」となってしまいました。

ここでは撮影や録音録画自体の是非はひとまずおきます。個人的にはむしろ賛成だし、私も撮影が自由な所では結構撮ってて(後から見返すの楽しいし)、スマホで誰もが気軽に写真や動画を撮れる今の時代、やたらに禁止するのはナンセンスだし非現実的なので商用だけ禁じればいいのではと思ってます。ただそうはいっても現時点では撮影禁止で、あれだけ明確にスタッフが何度も注意してるのに平気で撮る神経が理解できない。磔磔はおそらく、あの看板や内装の価値を守る手段として撮影を禁じているんだから、そこに敬意は払えないんでしょうか…。まあそれでも記念に撮りたい気持ちは解らなくはないので、百歩譲って自分の記念のためだけにこっそり撮るならギリギリでアリ…かもとは思う(とはいえあれだけ繰り返しスタッフが呼びかける中でカメラを構えるメンタルの強さは私にはない)。ただ、それをいい歳したおじさんおばさんが嬉々としてタグまでつけてSNSに載せるのは痛々しくないですかと。いや年齢の問題じゃないんだけど、いわゆるバカッターとかマナーの悪いインスタグラマーとかで批判されるのって若い人が多い印象なので…麗蘭のライブのお客にそんな若い人ほぼ皆無ですからね。。それなりに人生経験積んでるだろうに、麗蘭のメンバーにも迷惑かけてしまうかもとか考えないのかな。

 

あとこれは私が直接被害に遭ったことじゃないけど、磔磔は楽屋が2階にあって、出演者はお客さんのいるフロアを通ってステージに行く構造なので、場所によっては文字通り触れる位置を歩いていくんですが、今回麗蘭が入場した時に、公平さんのシャツの首元をつかんだ人がいたみたいです。公平さん、「俺は猫じゃない」と冗談めかして言ってらしたけど、あれだけ混雑してると下手すれば結構危険だし、なにより首元つかむってめちゃくちゃ失礼だよなと。場所取りや写真でかなりうんざりしていたところに公平さんのこのMC聴いて、「ああもう来るのやめようかな…」と思ってしまいました。

 

会場の、というかファンの人たちの雰囲気にどうしても馴染めなくて(良い悪いじゃなくて、合う合わないです)ライブから足が遠のく、ということは過去にも何度かありました。それでもCHABOさんや麗蘭は大好きだから、ペースは落ちたり小さめの会場は避けたりしながらも通い続けてたんだけど…うーん、そろそろ限界なのかなぁ。今後は野音みたいにそこそこ規模あって席決まってて、ギリギリに行ってライブだけ観てサクッと帰れる公演だけにしようかな、とか本気で考え始めています。