【蔵出し】Jazzfest 2010 - May 1 pt.2

【 悩ましいけど…シリルさま 】

観たい人が山ほどいるジャズフェスですから、タイムテーブルが多少被るのは仕方ない。
そんなことは最初からわかっていました。
その中で、あーだこーだ迷うのもまた楽しみのひとつですし。

でも…でもね。
シリルさまとアーロンさまのステージを同じ時間にするのはどうしても納得がいきません。

私みたいなネヴィル大好きっ子(「子」じゃないけど…)はどうすりゃいいんだ。
しかもこの時間帯、本命クラスのGalacticにAllen Toussaintも被ってます。
ついでに言うなら、タイミング合えば是非観たいな~と思っていたSonny Landrethまで(涙)。
Galacticは日本で観たから諦めよう。Toussaintも、前の日に少しでも観れたから良しとしよう。シリルさまだって2日前に最前列で観たから……なんだけど。
やはり私は彼を裏切ることができませんでした。
アーロンさまごめんなさい、最後のBrothersであなたの美声をたっぷり聴かせてくださいね……と内心謝りつつ、結局Cyril Neville & Tribe 13をフルステージ観ました。
お前どんだけシリル好きなんだよ、ですね。。

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ああ…やっぱり何回観ても素敵♪♪♪

私は普段、ライヴって「演奏を聴きたい」って気持ちが強いから、あんまりきゃーきゃー騒いだり歌ったり踊ったり手拍子したりするわけでもなく、比較的おとなしく観てるんですが…でもシリルさまがステージから、一緒に歌えと言えば歌います。手を叩けと言えば叩きます。
だって、信者ですもの。

…あ、コワい??
まあ、それだけシリルさまが大好きで、一緒に歌ったり踊ったりせずにはいられないくらい楽しいライヴだということです。

フェスではTipitina'sより持ち時間が少なかったので、選曲としては少し間引いた感じ。曲順なんかは結構変えてた気がするけど。
そして実はメンバーも少し変わってました。チャールズ兄さんはアーロンさまのステージに出てたので不在。代わりにハープの人がいたかな。
オマリくんは出てました。やっぱり華がなくて残念なんだけど…こうして続けて観てるとやはりシリルさまのご子息ということで、親近感が湧いてしまいます。
オマリくんがんばれー。

と、少し変化はあったものの、Queen Gが歌うPiece of My Heartは変わらず演ってくれて嬉しかった!!
レゲエ調のこの曲は、(テント内とはいえ)屋外のフェスで聴くとますます気持ちよかったです。
ちなみにレゲエと言えばこの日のシリルさまのお召し物は全身緑(靴も遠目で確認したところギンギラ緑、笑)。
いわく、カリブなフィーリングを出したかったからなんだそうです。

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ガ、ガチャピンじゃないよ…。

 

いいんです、いいんです。シリルさまのお召し物は派手なら派手なほど嬉しいんです私。
ここまでくればいっそ帽子も緑にすれば…とか思ったんですが、さすがにそれは頭悪そうですね。
あと、これTipitina'sでも言ってたんですが、「(僕らの演奏を)気に入ってくれたら友達や家族を連れてまた来てね、気に入らなかったら…もういいよ!(笑)」てなことを、ちょっと悪戯っぽくMCするんですよね~。これがもう、とってもキュートなんです(萌)。
いやもう、友達だろうが家族だろうが引き連れて観に行きますから、頼むから日本に来てくださいっ!!!


きゃっ…♪


そしてライヴ終盤、何と言ってもこの日のハイライト。あの人が飛び入り…!!

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ハイライトとか言いながらシリルさまより写真が小さいのはきっと気のせいです。
27年間Neville Brothersでドラムを叩いてくれてる、僕の親友、
とシリルさまが紹介していたのが、なんだか嬉しかったですね~。

そしてWillieのドラムでAfricaを演ったんですが。
いや~~~。やっぱこの人のドラムすごいわ!!!
もちろん、Tribe 13のドラマーRicky Caeserくんだって、若いながら決して悪くない。
YouTubeとかチェックしてても、ここ数年シリルさまはソロではずっと彼と一緒にやってるみたいだし、見込まれているんでしょう。
でもな~。やっぱWillie Green、さすがです。もう、最初のアタックから迫力からしてあまりにも違いました。
さすがNeville Brothersの強力グルーヴを支える男。参りました。
リッキーくんがんばれー。


と、まあ、今回の滞在ではアホみたいにシリルさま観まくったので、ここまできたら彼らのライヴCDも記念に買わないわけにはいかんでしょう!ということで注文に行ったのですが、最終日に出来上がってなくて…。
後日申込書に書いた住所に送る、送料も要らないよ、と言われたので、
「私、日本に住んでるんですけど」と言うと、ちょっと思案(この「間」が不安…)して「ノープロブレム!」。
…だいじょぶかな~(笑)。
送料取ってくれていいから、確実に送って欲しいんだけどな~。。
ま、忘れた頃に届くことを祈ってましょう。

シリルさまを観終えた後はミッション終了!とばかりにぼけ~と過ごしました。
ぶらぶらしてたら友人のご主人にバッタリお会いして(あの会場でバッタリってすごい)、そのまま着いて行ったらTrombone Shortyくんとも再会。
彼は私のことを憶えててくれたようで、あの人懐っこい笑顔でニコニコと握手を求めながら、「楽しんでる~?」と声をかけてくれました。
あー。やっぱええ子や~。

もうね、この子惚れますって。応援したくなりますって。
Tremeの街で、周りの大人たちに愛されながら育ったと聞いてるのですが、あの笑顔を見てると納得できます。


そんなShoryくんご一行にしばしくっついてGospel TentやMarcus Millerなんかも少し観たんだけど、
最後はJeff Beckを少しだけ観に行きました。

何の自慢にもならないけど、私はJeff Beckをまったく知りません。
強いて言うなら、タルちゃん観てみたいというオヤジ的願望で、YouTubeでちょっと動画をチェックしたことがある程度。代表曲(あるの?そりゃあるよね??)すら知らない。
なので今回も最初は観るつもりなかったんだけど、ジャズフェスが近づくにつれ、こういう機会でもなきゃ一生観ることないだろな~、これでハマったら儲けもん?だな~…などとと思ったので、少し覗いてみることにしたのです。

まずはなんたって、話には聴いていたけどその風貌の若々しさにビックリ。
そりゃ人間ですから、物理的な老化は近くで観ればあるんでしょうけど、客席から見た時のあの雰囲気というか佇まいというか…。若い、よりもむしろ「少年」ぽさすら感じます。
あのバケモノ的でストイックな感じ(褒めてます)は、ちょっとCHABOさんみたい。
さすが、かっこいいおじさんです。

そして肝心の演奏、私はギターのことはまるでわかんないのですが、とても表現力が豊かな人だな~という印象でした。
なんて言うか、音が綺麗だった。
面白いと思えなければ途中で帰るつもりだったけど、結局アンコールまで観てました。

…でも、せっかく興味持ったはいいけど、こういう時にキャリアの長い人は難しいんだよね。どこから手をつけていいのか全然わからん。

あー、こういう時に私の音楽の好みを知り尽くした上で、オススメやハマり順を提案してくれるカウンセラーみたいな人、いないかな~(超・他力本願)。


で、フェス終了後、この日の夜だけはホテルでおとなしく過ごしました。
Jon Cleary & AMG公演があったから、迷ったんだけど…翌日も出かけることが決まってたし、さすがにちょっと疲れ気味でもあったので。
体力的な疲れだけでなく、ろくな会話してないとはいえ、毎日英語を使わなくちゃいけないというストレスも馬鹿にならないかもしれない。
ホテルでのんびり、ゴロゴロしながら買ったCD聴いたりしてました。


そして早いものでいよいよジャズフェス最終日。
だらだら書いてて言うのも変だけど、でもあっという間だったな~。。
 
2018年雑感:

めちゃくちゃ迷った末シリルさま、って、やってること何も変わってない。。ここには書いてないけど、確かアーロンさまもGospel Tentでホントに一瞬だけ観てその後シリルさま観にBlues Tentに急行したんだよな…ネヴィルを被せてくるこのタイムテーブルは今も解せません。

ちなみにCDは後日、結構早くにちゃんと日本の自宅に届きました。

あと思ったのがJeff Beckのレコメンド、今ならAIがやってくれるサービスとかありそうですよね。隔世の感がすごい…。