【蔵出し】Jazzfest 2010 - April 30 pt.1

【 本命の前にいろいろと… 】

ジャズフェス2日め。
起きてしばらくしたら、友人からAretha Franklinがなんと出演をドタキャンしたとの連絡をもらった。
2年連続です。。
私とて、そりゃNew Orleansローカルのミュージシャンを中心に…とはいうものの、Arethaは楽しみにしていたので残念でした。しかもキャンセルの理由がよくわかんなかったり、タイミングを同じくして脱税が見つかっちゃったりなど、正直イメージダウンは否めません。。

まあ仕方ありませんね。
もともとArethaの出演時間帯は他にも観たい人が何組かいて悩んでたので、そちらを楽しむことにしましょう。
(ちなみに、代わりを務めたのはEarth Wind & Fire…贅沢ですなぁ。私は観てませんが、素晴らしかったと聞いてます。)


というわけで。
お天気も曇りで過ごしやすかったし、徐々に勝手も解ってきたので前日よりは頑張って回りました。
早い時間は特にお目当てはなかったので、Gospel Tentへ。ここはとにかくすごい、と友人から勧められていたのです。いわゆるプロのシンガーやグループだけでなく地元の学校や教会のクワイヤなども出るんだけど、特に観たいものがない時にふらっと入ってもまず失敗はしないよ、と。
私が行った時は、ちょうどNew Orleans Spiritualettesという、女性だけのゴスペルグループのステージが始まるところでした。

これがねー。確かに、ホントすごかった!!

歌唱力とか、そういうのももちろん半端ないんだけど、客席の反応がまたすごいのです。
なんか、曲によってはノンクリスチャンの観光客の自分がその場に居ることに気まずさを感じるほどに。
「聖者の行進」なんかは普通に楽しく盛り上がってたんだけど。
途中で抜けてsubdudes観に行くつもりが、圧倒されてしまい結局最後まで残っちゃいました。


で、遅れて行ったsubdudesですが、こちらもすごく良かったです。コンピレーション盤で数曲持ってる程度でちゃんと聴いたことなかったけど、とっても素敵で心地いい。気に入っちゃいました。もっとちゃんと聴いてみたくなりました。
続けてはJohn Boutteをチラリと。しっとり美しい声でメロウなステージかと思いきや、意外に賑やかでびっくり。楽しかったけど。もともと人気もあるのでしょうが、地元が舞台の人気ドラマ「Treme」の主題歌を歌ってる影響もあってか、かなり大盛況でした。


でもJohn Boutteは途中で抜けて、次なるステージへ。
だってだって、次はAllen Toussaint
今回ToussaintはソロとJazzity Projectとで2回出演してたんだけど、どちらもタイムテーブルが(私にとって)あんまり良くなくて。
うぅ~ん、日本でも観てるし、また来てくれそうだし…ああでも! 彼を全く観ずに帰るなんてやっぱり私にはできない。ということで、前半しか観られなかったのですが、その代わり少し早めに行って待ちます。
ほどなくして、司会者の「もう説明は要りませんよね」という紹介でご登場!

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この写真、お気に入り♪


なんだろなー。最初の頃は私、Allen Toussaintって特別好きってこともなかったんですよね。ちょっと声が私には甘すぎるかな~とか。
でもライヴで聴いたらその声が思ったより太くて素敵で、その後も聴いてるうちにじわじわと好きになってきたのです。Ya-Ka-Mayでのフィーチャー曲でもすごい存在感で、あの若いノリ(?)も取り込んじゃっててすごいな~なんて思ってました。あと彼のピアノって、曲調に拘らずす~ごく「あったかい」気がするんですよね。そこもまた好き。
まだ曲とタイトルはあんまり一致しないんですが(歳取ると憶えられなくてダメねぇ)、この日も大所帯バンドの分厚いサウンドで、写真の笑顔も顔負けのゴキゲンナンバーを次々と繰り出してくれました。


そんな彼のステージ、す~ごい名残惜しくて後ろ髪も引かれたんだけど…
「大本命」が控えているのでごめんなさい、さようなら(涙)。
また日本に来てください。必ず行きますから。有給取ってでも。

 

2018年雑感:

アレサさんのドタキャン、行きのシャトルバスで聞いたと思い込んでたけど友人の連絡だったのか。

Allen Toussaintもその後も何度も日本に来てくださったけど、この大所帯バンドで途中までしか観ないとかもったいないよなー。まあ次が控えてたので仕方ないんだけど。

Subdudesは今もツアーはしているようですがなぜかニューオリンズでの公演はほとんどなく、観れてよかったと思います。また観たいなぁ。