【蔵出し】Jazzfest 2010 - April 29 pt.3

【 シリル祭りはまだ続く 】

30分押しくらいで開演。
日本なら誰かがぶつくさ言い始めたり、ごめんなさいのアナウンスが流れたりしそうな遅延ぷりだけど、そんな気配は微塵もなければお客さんも平然としてる。
海外のライヴハウスなんて初めてだしよくわかんないけど…遅れるのはお約束なんですかね~。
ま、私も大して気にしない方なのでいいんですが。
そういえばお客さんはだいぶ増えて会場はいい感じで埋まってました。ひと安心です。


…とまあ、しばらく待たされましたがいよいよ現れたシリルさま! Tribe13! そしてチャールズ兄さん!
なかなかの大所帯バンドです。
ステージ斜め後方にコンガがあったので、「ええっ、主役があんな奥?」と不安だったんだけど、この日のシリルさまはコンガは叩かず、ステージ中央でヴォーカル担当。あ、でもタンバリンは結構叩いてました。
これがね~。タンバリンなんだけどちょっとパンデイロっぽい叩き方とかしててめちゃくちゃカッコ良かったんだわ~(うっとり)。

そして先ほどのオレンジTシャツではなく鮮やかなブルーのシャツにお召し変えてました。
(つまり開演10分前にはまだ着替えてすらいなかったわけだ…笑)

 

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ちなみに写真には映ってないけど、靴も青系ビーズやスパンコールでキラっキラのゴテゴテでちょっとビックリ(笑)。
でもシリルさまが派手な衣装を着ているとうれしくなる私です。

あ、あとね。
絶対勘違いじゃないと思うんだけど、チャールズ兄さんがステージから私を見つけてくれて(なんたって最前列ど真ん中ですから)、指差して「にっ!」と笑ってくれたんですよ。「お、また居るよコイツ!」みたいな感じで。
いや、仮に勘違いでも幻でも病気でもこの際いいです。嬉しかったから。


LMFでの遭遇事件(「事件」呼ばわり)の時にシリルさまいわく、この日のライヴは"release party"とのことでしたが、特にそういうMCやらあるわけでもなく、ご~く普通に進行しました。
ちなみに一曲目はなんとTalkin' bout New Orleans! わー!

新旧織り交ぜなセットリストでしたが、それでも最新作Brand New Bluesからの曲が多かったかな。Tribe 13名義でのHealing Danceからの曲は少なかったかも。
(Jolly Man聴きたかったけど、やらなくてちょい残念。)
それにしても、60歳過ぎてなお素晴らしい新作を出してくれて、そこからの曲をがんがんライヴでやってくださる。すごいことじゃないですか。嬉しいことじゃないですか。
往年の名曲だけでは終わらない、シリルさまのこの「現役感」が大好きなんです。
CHABOさんとかもそうなんだけどね。


そして今宵のスペシャルゲスト、開演前から私のハートを掴んで離さないチャールズ兄さん。

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私は管楽器奏者にときめくことは滅多にないんですが、彼がサックスを演奏している姿ってす~ごく色っぽいと思います。
Nevilleの来日公演で初めて生・チャールズ兄さんを観た時にすっかり惚れちゃって、「ああ、年齢の許容範囲の上限がまた更新された…」と思ったオッサン好きの私なのでした。
若い頃の女性関係は相当だったようですが、まあ単純にモテすぎちゃってた面もあるんじゃないかな~、なんて思ってます。だって色気があって魅力的だもの。ハンサムだし。


そしてTribe 13。全体的に若いメンバーが多いかな。打楽器隊多いです。シリルさま含めると5人? うはうはですよもう。
若いわりとイケメンドラマーのRicky Ceaserくんもいい感じ。ジャンベの人がちょっとDr. Johnに似てました(笑)。
そして後方のコンガを叩いていたのがOmari Neville。私の聞き取りが間違ってなければシリルさまのご子息だそうで(私ジュニア世代疎いんです。誰かNeville家系図をめぐんでください)。
しかーしこのオマリくん、申し訳ないんだがどうにも華がない…。
ちょっとねえ…残念だよ。

でもって忘れちゃいけない、なかなかの存在感を放っていたのがシリルさまの隣にいた女性コーラス。
JanisのPiece of My Heartをレゲエアレンジにして、彼女がリードヴォーカル取ったんだけど、これがめちゃめちゃカッコ良くて!
サビの部分のシリルさまとのハモりがまたたまんなくて!!
すてき~と思ってたんですが、数日後になんと、彼女がQueen GことGaynielle Nevilleと判明。
そうです、シリルさまの奥方です。

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ええええっ!
てか、若くないですか? この写真じゃわかりづらいか。
いや、若妻なのはいいんですよ。シリルさま素敵だし。
でも…オマリくん(充分に青年)のママってことでしょ?! 見えないよ!!

実はね、シリルさまがメンバー紹介なさった時、彼女に対して身内っぽい雰囲気はあったんだけど情けないことによく聞き取れなかったんですよ。
「息子の嫁」かも…とか思ってました。「息子の母」かい!(笑)

いやいや、いやはや。

本来ならジェラシーのひとつも感じたいとこですが(アホか)、何の先入観もなしに「カッコいい!」と思えた女性をシリルさまが伴侶として選ばれていたことが、単純に嬉しかったです。
しかし、声聴いて気づけよ自分という思いもあり。
Cry, Cry, Cry (for New Orleans)で奥様いい声だわ~って思ってたのになぁ。

まあいいや。

そんなこんなで、あんまりライヴ自体のことを書いてない気もせんではないですが…
Indians Got That Fireの時はピンクのお化けのようなBig Chiefも登場したりして、全体的に愉快で賑やかです~ごい楽しいライヴでした。
チャールズ兄さんのカウベル叩きながらの素敵スマイルもたくさん観れたし!
シリルさまの力強い歌声をかつてないほどにがっつり・どっぷりと堪能できたのも、とてもとても幸せでした。
でも何より、Galacticとのライヴが大人しめで、「ああもう、お年を召されたのかしら…」と心配していたのが全然そんなことなくて、歌って踊って叩いての、元気で熱いライヴを見せてくださったのが本当にうれしかった。
まだまだ充分現役。やっぱりシリルさまはこうでなくちゃ!
齢を重ねて枯れた、渋~いシリルさまを見せてくれるのはもう少し先でいいかな。
本当に、素晴らしくて楽しいライヴでした。ああもう、大好きです。
愛してます。あ、言っちゃった! きゃー♪(病気なんです許してください)

最後にもうひとつ嬉しい話。
終演後、ステージ横でまたもチャールズ兄さんに遭遇してしまった私。
がっちりと握手していただきました~♪
チャールズ兄さん最高だぁ!!!

 

2018年雑感:

チャールズ兄さん、ものすごいレジェンドなのに本当に気さくでチャーミングで素敵な方でした。もともと大好きだったけど、この2日間で一気に大ファンになっちゃいました。 

今思えば、小さな会場の最前列でお2人をがっつり観ることができたなんて、めちゃくちゃ贅沢な経験だったなぁ。