【蔵出し】Jazzfest 2010 - April 28 pt.2

【 Nevilles!! Nevilles!!! 】

Jon Clearyのピアノソロは断念したのですが、友人の旦那さまが、それならちょっとLouisiana Music Factory行く?とのこと。
Louisiana Music Factory。おそらく説明不要でしょうが、French Quarter近くにある、New OrleansやLouisiana音楽ファンには夢のようなCDショップです。もともと滞在中に何度か行ってお買い物するつもりだったので二つ返事でOK、ご夫婦にくっついて行きました。

お店までてくてくと歩いて(New Orleans中心部の見所は、ほとんど歩いて回れます)中に入ると…なんと入り口すぐのレジ付近に、タイダイのシャツにお髭・帽子の、見覚えのある素敵な男性が…


…あ…あ……チャールズ兄さんだっっ!!

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そうです、泣く子も黙る、あのCharles Nevilleです。
入り口付近に立ち尽くす私の興奮具合にただならぬものを感じたのでしょう、こちらに気がつき私と目が合ったCharlesは、驚きと感動で間抜け面100%の私に向かって、このキュートな笑顔でにっこり微笑みかけてくださいます。
あまり冷静でいられないながらも…う~ん、正直細かいことはよく憶えてないのですが、にじり寄って「大ファンですっ!」みたいな熱烈アピールをしました。しっかり握手もしていただきました。チャールズ兄さん、Thank you!と言って優しく微笑んでくださいました。
私の感動っぷりが尋常じゃなかったようで、周囲のお客さんが「カメラ持ってないの? 写真撮ってあげるわよ」と笑いながら声をかけてくださる。
そして撮影をお願いしたのが上の写真です。

で。
お写真撮っていただいて、感動と興奮で頭がふわふわしている中、再び店内を見渡すと…


…あ~…あ~っ……シリルさまっっ!!

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なんと、シリルさままでいらっしゃるではないですか!
しかも普通にファンらしき方々と談笑してます。
「あ、ど、どうしよう…シリル…シリル……あ~…」とうわごとのように呟いていた私に対し、友人が「行って声かけておいでよ~。写真撮ってあげるよ」と背中を押してくださる。きゃー。
でも確かに、こんなの一生に一度のチャンスかもしれません。
意を決して歩み寄り、声をかけました。
こっちもあんまり憶えてないんだけど、私の熱烈ファンアピールぶりにシリルさまがじゃっかん半笑いで引いてらしたような気がしてなりません。
でもにこやかに「ありがとう。じゃあ写真撮りましょうか。」な感じで一緒にカメラに納まっていただいたのが上の写真。

この頃には店員さんも異様な興奮ぶりのジャパニーズの存在に気づいていたようで、こっちを見ながら大笑い。
「大丈夫? 泣いてない?」と声をかけられる始末。
ああ、お恥ずかしい。。まあ、確かに泣きそうでしたけどね。


実はこの日LMFのインストアイヴェントで、Aaronを除くNeville BrothersのメンバーのMeets&Greetsがある、という情報は知っていて、気にはなっていたんです。新作(といっても過去の未発表ライヴ音源)のCDにサインしてくださるとのことで。
でもこのお店すごく狭くって、人気ミュージシャンのインストアライヴだと外まで人が溢れちゃうくらいなんですね。
ましてNevillesのご来店とあらば凄いことになるのでは…相当待たされた挙げ句、握手できればいい方なのでは…と思ってあまり行く気はなかったんです。日本で著名な人のサイン会とかって、下手すると本人はその場にいるのにサイン済みのCDや本をレジで渡されるとかもあるので。Nevillesクラスならその可能性もあるかなぁ、とか。
私たちがLMFに到着したのはMeets&Greetsはとっくに終わってる時間だったので、実際の混み具合などはわからずじまいですが、おそらくArtie兄さんは疲れてすぐに帰宅されて、お2人はしばらく残ってらしたのだと思います。
そこへ運良くお店に立ち寄ったおかげでお目にかかれたと。

はい。
もちろんその新作も即お買い上げ、ジャケットにお2人からしっかりサインをいただきました♪

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金の文字がチャールズ兄さん、黒がシリルさまです。
ちなみにシリルさまはサインを書いてくださった後、返しかけたジャケットを「あ、ちょっと待って」と引っ込めて、なぜか書き足してくれたのが「To Yumi」

 

…Yumiって誰やねん(笑)。

いや、お気持ちとサービス精神はものすごく嬉しかったんですけどね。
かといって見ず知らずのYumiさんのまま日本に持ち帰るのはしのびないので、「すみませんが…私Yumiじゃないんです」と、自分の名前をお伝えいたしました。

シリルさま、「Oh! Sorry!」と慌てて名前を消して書き直してくださいました。(2018年注:黒い塗り潰し部分にYumiとあったのをご自分で塗り潰して、右側(紫で私が塗り潰した箇所)に私の本名を書き直してくださいました)

おっちゃめー♪

しかもですね。
シリルさまは最近ソロのベスト盤を発売したんですが、そのリリース記念ライヴを翌日Tipitina's French Quarterというライヴハウスで行うとのこと。よかったら是非来てね。と、言ってくださいました。

 

ご本人に直接そんなこと言われて、行かないなんて選択肢などございません。

 

というわけで、翌日夜の予定はその場で決定。
ジャズフェス期間中の夜は毎晩あちこちでいろんなライヴが行われていて、私もいくつかリストアップしてはどれにしよ~、と悩んでいたんですけどね。
とりあえずジャズフェス初日の夜は、シリルさまの一言で即決であります。

あ~シアワセ。。

その後しばらくLMFでお買い物した後、友人のご主人はお仕事のためホテルに戻り、友人と私は遅めの夕食をとった後、ホテルへ帰りました。
御飯を食べながら友人いわく、「よかったね~。でもあんなに喜んでくれたら、CharlesもCyrilもきっと嬉しかったと思うよ~。」だそう。
…あはははは。

ミーハーは死ぬまで治りそうにありません。
でもいいの、幸せだから。


明日は遂にフェスの始まりです。

 

2018年雑感:

LMF、当時はまだChartres Stにあったんですよね。懐かしいなー。

この日のできごとは今でも本当に大切な思い出です。店員さんに爆笑されたのはすっかり忘れてたけど…恥ずかし。チャールズ兄さんのことを色々思い出してちょっと涙が出そうになりました。

そして当時から既に「アーティ兄さん、チャールズ兄さん、シリルさま」呼びだったのね。

しかしホントに、Yumiって誰やねん…。