【蔵出し】Jazzfest 2010 - April 28 pt.1

New Orleansの音楽が好きなら、一度は訪れたいNew Orleans Jazz & Heritage Festival、通称(?)ジャズフェス。
本当は昨年行くはずだったのが、出発がちょうど新型インフルエンザ騒動のピークと重なり、ものすごく悩んだ末に泣く泣くキャンセル。今年はそのリベンジでした。
今思えば去年行ってもどうってことなかったんだろうけど…まあ、それって結果論だし、何より今年、本当に楽しい経験ができたので良しとします。

いろんな方から「ジャズフェス羨ましい!」とのお声をいただき、日本人の美徳としては「いえいえ、それほどでも…」とか答えるべきなのかもしれませんが、今回ばかりは遠慮なく「うりゃうりゃ、うらやまし~だろ!」と言わせていただきます(笑)。
いや~、だってホントに楽しかったんだもん。


* * *
【 Trombone Shorty , Grandpa Elliott etc. 】

さて。
フェス2週目の2日前の夜更けに到着、その日はホテルに着いたらすぐに寝て、翌日から行動開始。
現地で落ち合う予定だった友人とまずはのんびりランチして、散策がてら目指したのがFrenchmen Street。
ここ数年、音楽シーン的にかなり熱いエリアだそう。d.b.a.やBlue Nile、Snug Harborなど、私でも名前は知ってる有名クラブが集中するストリートです。
私たちの目的地はこの通り沿いの、とあるカフェ。
そこで日本の音楽系フリーペーパーがTrombone Shortyの取材をするということで、同行させてくれるとのこと。

実は友人がShortyくんの取材に通訳を兼ねて立ち会うことになってたんですね。
彼女とは数年前にひょんなことで知り合い、日本でもお会いしていたのですが、今回本当にいろいろとお世話になりました。

Trombone Shortyのプロフィールについては詳しく書きませんが、Tremeの音楽一家に育ち、今New Orleansで最も注目されてる新人の1人です。先日のGalacticの新作(Ya-Ka-May)でもフィーチャー曲がありますよね。
今年はフジロックの出演も決まったこともあり、日本メディアから初の取材だったそうです。

友人と私が少し早めにカフェに着いて待っていると、日本のメディアの方がやって来ました。で、彼を連れてきたのがなんと、Buffalo Recordsの社長・ダグさん。
出発前からBuffaloのブログでダグさんのNOLA滞在記は時々チェックしてたのですが、まさかお会いするとは。
恥ずかしながら私、一昨年のJon Clearyの来日時に、「絶対にJonを呼んでください! そのために私が出来ることなら何でもしますから!!」とダグさんにかなり熱く直談判した過去があります(笑)。もうそんなこと忘れてくれたと思ってたら、しっかり憶えてらしたようで…。
私を見つけて「あ、お久しぶりです」だって。きゃー恥ずかし。

そしてほどなくShortyくんとバンドの男の子がご登場。
友人に紹介されると、ちょ~フレンドリーな笑顔で挨拶してくれました。癒されます。サングラスもかけてないし、写真のクールなイメージとはかなり違う。
取材の間は隅っこで待ってるつもりが、同じテーブルに呼んでくれたので、インタビュー一所懸命傍聴しました。
受け答えからも人柄の誠実さが感じられます。ええ子や~。

取材が終わる頃には、既に次のインタビュアー(現地のメディアの人)が待ってるくらいに多忙で売れっ子なShortyくん。
あわただしい取材の合間、挨拶以外に個人的な会話はほとんどなかったんですが、最近どこかで憶えたばかりらしい「カワイイ」をご機嫌に連発しては(ええお世辞だってことくらい解ってますとも。でもあんなカワイイ子に言われたら悪い気しません)、2度もハグしてくれました。ええ子や~。
ちなみにShotyくんは現在24歳。すっかり保護者目線の私です。
年齢的にも、長澤くんみたいなもんですかね(笑)。

…しかしダグさんが英語しゃべってるの初めてちゃんと聞いたかも。アメリカ人なのに(笑)。


その後友人と私が目指したのはダウンタウンの公園(名前忘れた)。
Marcia Ballのフリーライヴを観つつ、友人のご主人と合流することになってました。
で、French Quarterのある通りを突っ切って公園に向かってたところ…なんとなんと、Grandpa Elliottに遭遇!

Grandpa Elliott。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、Playing For ChangeというプロジェクトにNew Orleansから参加しているストリートミュージシャンです。今年のジャズフェスにも出演していました(私が行く前だったので観られなかったんだけど)。
Playing For Changeとは、マルチメディアで世界中の有名無名なミュージシャンをつないで、音楽の力で平和をもたらすことを目指したプロジェクト。Keb' Mo'が大和証券のCMでOne Loveを歌ってるの、ご覧になったことないですか? あれもPlaying For Changeのひとつなんです。CDやDVDも出てますが、YouTubeにも動画が上がってます。

Grandpaも参加しているStand By Me:

youtu.be

私はこのプロジェクトを初期の頃からたまたま知っててずっとチェックしていて、しかも「こんな素敵なのがありますよ~」とこの友人にも紹介していたんですね。
そんな状況でのGrandpa遭遇です。いやもう、かなり感動&興奮でした。
思わず友人と一緒に声をかけて写真撮ったり話したり。
日本から来た、と言ったら、「SUKIYAKI」をハープで演奏してくれました。

…すごいや。さすが「聖地」だわ。

Grandpaと別れた後もじゃっかん興奮しながら公園にたどり着くと、すでにものすごい人。
じっくりライヴ鑑賞、という感じでもなかったので、ステージ楽しんだり出店でお買い物したりとのんびり過ごして、友人のご主人と合流しました。
Marcia Ballのステージをじっくり楽しむのは、またの機会に…かな。

本当はこの後友人ご夫妻とJon Clearyのピアノソロを観に行く予定だったのですが、Jonのスケジュール変更(こちらではよくあることらしい、笑)のため断念。3時間待てば観れないこともなかったんだけど、さすがに…ね(笑)。
でも結果的に、そのスケジュール変更が幸いしてしまった…というのか。

続きます。

 

2018年雑感:

いやなんか、楽しそうだな自分。ショーティくん当時まだ24歳だったのかー。今となっては彼に「カワイイ」と言ってもらえたなんて結構な自慢ですよね…あ、ご本人絶対意味わかってなかったんですけどね。

グランパも最近お姿見かけないけど、元気なのかなぁ。そしてダグラスさんはその後ハワイに移住してしまい、ニューオリンズ関連の来日公演が減ってしまったのが残念です。

ちなみにMarcia Ballを観たの公園はLafayette Squareで、Wednesday at the Squareというイベントだったのでしょう。今なら解る!

そして予定変更になったJon Clearyのライブ会場は、Hotel MonteleoneのCarousel Barだったはず。

なお、この時お世話になった友人ご夫妻とは今も交流が続いており、昨年も(ニューオリンズではないけど)再会できました。