Zydefunk @ Blue Mood, Oct. 24

Live Magicから3日後、Zydefunkの単独公演行ってきました。本当は2日間行きたかったんだけど、仕事の都合で2日目のみ。それすら大遅刻で開演を30~45分ほど回ってしまいました…涙。

まあ、ブッキングしてくださった方に文句を言うとかじゃないんですが、場所がねぇ。一応東京ど真ん中の築地で、こぎれいなオフィスビルの1階と良さげな立地なんだけど、どこの駅からも遠くて解りづらい。ついでに家からも職場からも相当遠い…。しかもド平日の公演とあって、正直私もパスしようかなー(ていうか現実問題行けるの?最後まで観て帰れるの?)と、ギリギリまでチケット取らずにおりました。で、ようやく直前にeplusでチケット買ったら整理番号なんと1桁。…ええっ?! Live Magicの会場やライブハウスで直販もしてたとはいえ、1桁って。大丈夫?? つい先日も、日本の某往年の大スターが客入りの悪さから「契約上の理由」とライブをドタキャンする騒動があり、まあそれはないにしてもガラガラだったら申し訳ないしもう来てくれなくなっちゃうかもしれないし何より悲しませたくない! 「これは遅刻だろうが何だろうがとりあえず行かなきゃ!!」と俄然使命感にかられてしまいました。あと単純にCharlieさんに「水曜日に行きます!」と言った以上約束を守りたいというのも。向こうはどうせ覚えてないだろうけど、しょーもないとこ義理堅いんです。有限不実行がいちばん嫌いなの。

 

で、そんな不安がよぎりつつも遅れて会場に入ったら、小さいお店ですが9割は埋まっており、盛り上がっていたので一安心でした。

で、結論から言ってもう、めちゃくちゃ楽しかった!!! 前半セットはあまり観れていないですが、後半はニューオリンズルイジアナもの連発で、チャーリーおじさんのキャラ好きすぎるしタズくん超かわいいし、Live Magicのステージももちろん良かったけど、単独公演観ると観ないとじゃ全然印象違ってただろうなーってくらい良かった。というわけで、少し迷ったけどほんと行ってよかったです。久しぶりにニューオリンズのライブバーに行った時のあの気持ちを思い出させてくれました。チャーリーさんありがとう。あなた最高だよ(Live Magicの感想とのテンションが違いすぎる)。

 

とはいえここまできてようやく気付いたんですが(遅い?)、どうやら今回の一連のZydefunkライブ、特に単独公演は圧倒的にTazくん目当ての方が多いんですね。ニューオリンズ好きの方々もあくまで目玉はJon Clearyて感じであまり話題にしてないし、実際単独公演までいらした方も少なかったんじゃないかな。それは別にいいんですが(まあ、「もったいないー!」って気持ちはあるけど)、なんか「Tazくんをブレイクに先んじてこんな小さな会場で観れたこと」をしきりに有難がる人たちの会話が結構聞こえてきて、そういうもんなのかなぁと。確かにTazくんは若き天才ギタリストで将来も楽しみなんだろうけど、「今ここで観れたことの価値」って本来ずっと先にしか判らないものだし、何よりその「価値」なんて客観的なものに過ぎなくて、別に将来彼がブレイクしようとしまいと今の彼の演奏が素晴らしくて観てて聴いてて楽しい気分になれるなら、そっちの方が大事じゃないかと思うんですけどね。

まあ何でもいいんですけどね。

 

とは言うものの、ギターのことはよく解らない私でさえも、彼は華のあるギタリストだなぁと感じました。それにまだやっと声変わりしたばかりですって感じの声で歌う歌も素敵だし、やっぱり若いってその時しか持てない最強の武器だなと。Facebookには「(東京滞在中に)ディズニーランド絶対行く!」とか書いているのがあまりに可愛らしく、もはや親戚の子を見守るおばちゃん状態。無事行けたのかな。日本楽しんでくれてたらいいなぁ。

なんか彼を見ていると、路線は違うけど出てきたばかりの頃のDerek Trucksもこんな感じだったのかな〜と思わされます。よく知らんけど、あどけなさも残る若い天才ギタリストという点で。つまりTazくんも将来は年上の嫁もらってクマおじさん化するのかな。ショーティくん路線で、イケてる青年の未来の方が想像つくけど。

 

でもTazくんも確かに素晴らしいけど、やっぱり私はニューオリンズ推しのCharlieおじさん推し。今日は黒い帽子だったので可愛いハーフアップは見れなかったけど(っておじさんのハーフアップに何を期待してるんだ私は)、これはこれでお似合いでした。そしてベースの弦が絡みそうな絶妙な長さの髪、見ててハラハラするし本人も気になるのか時々かき上げてて、なんで切らへんのやと思うんだけどやっぱり美学なんですかね〜。クリスミューレおじさん程ではないけど時々ブンブンしてたしな。そこはかとないメタルおじさん臭がたまらなく素敵です。何より今更言うまでもないけどベースめっちゃカッコいい。5弦ベースは絵的にも萌えるし。基本ドラマー好きですけど、ベーシストさんも捨てがたいですね。

 

ライブ後半は、ドラムのジャマールさんもニューオリンズの人ということで、ネヴィル兄弟やミーターズなどの曲をやるよ…とVoo Doo、Metersメドレー、Blackbird Special(ホーンなしバージョンて初めて聴いたかも)。そしてYou are my sunshine(チャーリーさんのベース1本での演奏。すごい素敵だった!)〜Jambalaya。で、本編最後はCome Together、これも一応Metersか。なんて贅沢なセットリスト! Voo Dooって割とマニアックな選曲な気がするけど、色気があって良かったなぁ(チャーリーさん、たまに意外とセクシーなんだよね。意外とって失礼か)。「僕は歌があまり上手くないから…」と謙遜してらしたけど、結構味のある声だし私はわりと好きです。だいたいニューオリンズは上を見ればキリがないだけで、あのベース弾きながらあれだけ歌えるってすごいことじゃないでしょうか。そしてジャマールさん、最初は髭と上腕二頭筋くらいしか印象になかったけど(酷い)、Blackbird Specialとか演るとやっぱりニューオリンズの人でした。なんと日本は6回目らしい。多分私は初めて観るけど、誰と来たんだろう。ちなみにチャーリーさんは2回目。毎回freak outし過ぎて眠れないらしい。夜遊びしてて寝ないのか単に眠れないのかは不明ですが。そしてタズくんはもちろん、ギターのダニエルさんも日本初めてだったみたいです。ダニエルさんは今回タズくんがいたため全体的に影が薄めで残念だったんですが、グラミー候補にも上がったことがある名ギタリストさん。ちょっとシャイな雰囲気のイケメンなので、しかるべく売り出せば日本でもかなり人気が出そうな感じです。

 

Come Togetherの前にはタズくんが「これが日本で最後の曲だから、みんな立って聴いて欲しいな〜」と可愛くお願い。お客さんは年齢層高めなこともあり基本座ってたんですが、みんな彼にメロメロなので喜んで立ち上がってました。そしてチャーリーさんは「そうだよ!ニューオリンズのバーは椅子なんてみんな外に出して踊るんだぜ」と謎にマッチョな発言。いや、そうばっかりでもないと思うけど…おもろいなこの人。

おもろいと言えばアンコール、チャーリーさんは盛り上がって気分も良かったのか「何か聴きたい曲ある? できたら演るよ〜」とかなりご機嫌。ところが客席からGrateful Dead演って!と声がかかると「ごめん、無理」と速攻却下、Tazくんが構わずふざけて演奏始めたら(聞いたことあったけどタイトル出てこない)わりと本気で困ってました。かわええ。デッドはあまり聴かないのかな(ちょっと意外)。ニューオリンズものとかリクエストしたら演ってくれたんでしょうか。ああいう時、咄嗟にリクエストって思い浮かばないんだよなぁ。Fiyo on the BayouとかHey Pockey A-Wayとか、言えばやってくれたのかな…今更だけど聴きたかった。

 

終演後はまたサイン会でしたが、Tazくんのブロマイドにサインとかもやってて、アイドルか!って感じでした(まあある意味アイドルだけど)。私はブロマイドは興味がないしCDも既にサイン頂いたので参加しませんでしたが。

 

次の日に帰国すると言っていたので、今頃皆さん太平洋の上なはず。とても楽しい気分にさせていただいたので、彼らも日本滞在を楽しんでくれていたらいいなと心から思います。これを愛国心というのかわかりませんが、やっぱり日本を気に入ってくれるとすごく嬉しいし、また来たいなと思って欲しいので。

まあでもその前に私が先にニューオリンズ行くよ! って知らんけどね!!

というわけでZydefunk、また現地で観たいミュージシャンが増えてしまいました。