NCIS: ニューオーリンズ (S1E23)

My City / 俺の街

港でデヴィッド・ハンソン三等兵曹の死体が見つかる。プライドたちが捜査を開始すると、死体のそばのコンテナからDNAが検出され、中にいたのがエクアドル人女性と分かる。また負傷してATFに戻らずにいたソーニャは、コンテナの中に他にも誰かいたと考えて、セバスチャンの手伝いをするため検視局へ向かう。(スーパー!ドラマTVサイトより引用) 

 

ジェンクスが護送中に殺されたことで、護送ルートを知っていた人間が関わっている、つまり内部にmole(スパイ)がいると言うキング。「嵐」が何なのか、いつ来るのかすら解らない今、信用できるのはチームメンバーたちだけだと。情報隔離室(本家のMTACに比べると随分ショボいけど、まあそんな感じの部屋かと)でそんな話をしていたところへ、港で海兵ハンソンの遺体が発見されたとの報が。

遺体の側のコンテナには人間が潜んでいたらしい。DNAが採れそうな証拠を集めつつ、港湾委員のウォーレンに近くの防犯カメラの映像提供を依頼する。

一方でキングは刑務所へ父カシアスを訪ねて、スパイ探しの協力を依頼。親子でハミルトンを疑ってますが、一体彼ら過去にどんな確執があったんでしょうね…。

 

ハンソンの傷口の分析から、コンテナ内部にいた人間が彼を殺したと思われる。DNAから中にいたのは20代のエクアドル人女性数名と判るが、当局の危険人物リストにそのような人物はいない。しかしパーシーいわく、過去の捜査の経験上、コンテナにDNAの痕跡を残してないだけで別の人間が潜んでいた可能性もあると。しかしパーシー、随分セバスチャンをお気に召したようです。いや私も大好きだけど、彼ってイケメン枠だったの??

そこに南米系女性がトレメ地区で監禁されているとの報が入ります。駆けつけるとすでにメシエ刑事たちが突入準備してました。メシエも前から目をつけていた場所なんだとか。正確な場所は判りませんが、Esplanade Ave沿いなようです(玄関から通り名のサインが見えた)。監禁されていた女性たちの証言と皮膚についていたDNAから、西アフリカのテロ組織のリーダー、ソロモン・エクポがヒット。ニューオリンズがテロの標的になっているのか。しかし"Our storm just turned into a hurricane."って、相変わらずキングのセリフがホレイショっぽい。。

エクポはコンテナに隠れて密入国したが迎えが時間通りに来ず、ハンソンに見つかったため殺したと思われる。そういえば防犯カメラの映像届かないね、ってことでパットンがクラウドに侵入して確かめたところ、犯行時刻の映像はウォーレンによって削除されていた。そして(無駄にタイミング良く)ウォーレンの遺体が発見される。彼が密入国用のコンテナをこっそり通過させエクポを迎えるはずが、遅刻して見つかったことで殺されたのだろう。そしてそんなウォーレンを港湾委員に指名したのは、なんとハミルトンだった。

おそらくフレンチクオーターのどこかのレストランで優雅にランチ中のハミルトン、キングが乗り込んで問い詰めるが、ハミルトンの話では選挙資金を寄付してくれた人に頼まれて知らない人を任命するのもよくあること、自分は関係ないから好きに調べろという。キングは資金提供者のリストをカシアスに見せて心当たりを尋ねたところ、なんとメシエの母親スージーがお金もないはずなのにハミルトンに寄付をして、カシアスと同じ刑務所に収監中の夫に便宜を図ってもらっていた。メシエは母を通じてハミルトンに寄付をし、委員の任命も頼んだのだろう。Moleはなんとメシエでした。サーシャの拠点である港湾がメシエの管轄とのことですが、この何度も出てくる「港湾」って市の東の方のメキシコ湾岸沿いかと思ってたけど、実はPort of New Orleansのことなのかな。だとすればS1E21でケイドがウィンディの遺体を発見した場所もすぐ近くなので、メシエが担当したのは辻褄が合います。すごい!

 

メシエの携帯を追跡すると、Blue Grass Innという5年前に閉鎖したモーテルにいるらしい。すでに閉鎖した設定だし、案の定同名のモーテルは市内にありませんでした。キングたちが駆けつけたところ、メシエはモーテルの一室で暴行され手錠で繋がれ、部屋には爆弾が仕掛けられていた。間一髪でメシエを救出して逃げ出すキングとラサール。キングがメシエを担いでたけど、ここは若いラサールが頑張ろうよと言いたいところです。相変わらずアクションで美味しいとこ持ってくキング。

メシエを暴行したのはエクポだった。しかしサーシャに誘惑され大金を積まれて密輸コンテナを通していたのは事実だが、まさかテロリストが潜んでいたなんて本当に知らなかったと。そうか、S1E17の最後にホテルの一室でサーシャと一緒にいた謎の男はメシエだったのか!

 

モーテルの部屋に残された証拠から出てきた写真にパーシーが反応します。Baton RougeにあるNaval Operational Support Center(海軍支援作戦センター)の壁画で、毎週日曜にLivingstonのマーケットに行く途中で通りかかるんだとか。ケールを買うために毎週2時間かけてドライブしてるとのこと。すごいな…。ニューオリンズみたいにシーフードやチキン料理が豊富な街でヴィーガンを貫くのも大変です。人様の食生活にケチつける気はないけど、美味しいものたくさん食べ損ねてて、なんだかもったいないよなー。ちなみに海軍支援作戦センターですが、実際にはBaton Rougeではなく、Shreveportという州北部の街にあるようです。

で、当の支援センターからは大砲が盗まれており、セバスチャンが分析した別の証拠と合わせて推理するに、狙いはミシシッピ沿いの原子炉で、川の放射能汚染だろうということが判明する。とはいえ近郊だけで5つも原子炉があって、どこが標的で、どこから攻撃されるのかも解らない。しかしメシエの証言で「Banker Island(バンカー島)」から最寄りの原子炉を攻撃するのでは、と。Banker含めここでラサールが挙げた他の島(Peak、Satchwan、Milton)は全て架空のようですが、どの辺を想定してるんだろう。ミシシッピ川というか支流が湾や湖に流れ込むあたりには、確かに小さな島がたくさんありそうだけど。湖のすぐ側で大砲を見つけた、というキングのセリフからも、多分その辺りなのかな。

そして島に乗り込むキングたち。途中キングが撃たれて怪我を負いながらも大砲の遠隔スイッチを切り、エクポとその手下を無事倒すことができました。めでたしめでたし…なんだけど、結局サーシャは密入国まで知ってたんですかね。国を裏切る的な犯罪者ではなさそうだったけど。ていうか川汚染されたら自分も被害に遭うしなぁ。そしてブルサード家一掃の話はどうなったんだろう…。ちょっとテロリストに話を広げすぎたことで、本来の目的がよく解らなくなってしまいました。

 

カシアスは今回の協力により、キングの監視下で仮釈放が認められそう。「バッヂがあればもっと良かったんだけど」と言ってたけど、カシアスって捜査官か何かだったのかな。そもそも今回の協力依頼の理由も「あんたは悪人だが俺に負けないくらい街を愛してる」ということだったし、色々と気になります。カシアス何者なんだ。。

 

そしてパーシー、ATFの許可を得てニューオリンズで怪我の回復を待っていたというのは嘘で、実はNCISに入れないかとこっそり画策?していた。ずっと一匹狼でやってきたけど、今回一緒に捜査して、こういうのもいいなぁと。というわけで、晴れてソーニャ・パーシーはシーズン2からレギュラー入りします! 楽しみですね。

一方、ラサールが持ち歩いていたサヴァンナの形見のメダルに、妹との思い出の紐をつけてあげるブロディ。そんな大事なもの貰えないと躊躇するラサールですが、ブロディはニューオリンズに来て、妹を失って以来初めて「家」にいるような気持ちにさせてくれた。だから持っててくれると嬉しいと。最初の頃のブロディは「仕事と私生活は分けたい」とクールだったのに、随分変わりましたね。

 

エンディング、みんながお酒を飲んでいるバルコニーはPere Antoineというレストランの2階です。でもレストランは1階だけなのかな? 調べたけどちょっとわかりませんでした。NCISのオフィスがあるSt. Ann StとRoyal Stの角にあり、オフィスから目と鼻の先です。何度となく通りかかってるはずだけど気にしたことなかったな。次の訪問時には行ってみるかな。って、具体的な予定があるわけじゃないんですが。

 

さて、シーズン1が無事終わりました。
「NCISの新しいスピンオフ、しかもニューオリンズが舞台でオール現地ロケ」って私にとっては夢のような話で、仮にシーズン1で打ち切られても「半年間夢を見させてくれてありがとう」くらいなもんだったので、どうしても冷静に評価できず贔屓目に観てしまいました。しかし純粋にドラマとして面白かったか?と問われると、正直プロットが結構雑だったり、あとこれはS3まで観終えたから言えるのかもしれないけどキャラも定まってなかったりと微妙な部分も多く、よくぞ継続決まってくれたな、という気持ちもあります。特に前半は本家からのゲストに相当頼っていたのは否めないでしょう。でも中盤くらいからぼつぼつと面白いエピソードが増えてきて、セバスチャンとパットンのやり取りなどNCISっぽい笑いどころも増え、ハミルトンやカシアスなど今後が楽しみなキャラクターも出てきてと、少しずつ引き込まれていきました。実際これを書いてる現時点でアメリカではS5の放送が始まり、100話も目前と、ドラマとしては右肩上がりと言っていいと思います。日本でも、11月からS4の放送が決まりました。そっちも楽しみですが、引き続きS2の見直し&ご当地ネタ拾いも続けていきたいと思います。