NCIS: ニューオーリンズ (S1E22)
How Much Pain Can You Take? / 嵐の気配
ラサールの恋人サヴァンナがラサールの自宅で銃撃され、駆けつけた警察も犠牲となってしまう。プライドはかつての事件に関わっていたベイトフィッシュのところに潜入しているATFのソーニャに護衛をつけようとするが、ソーニャは護衛を断りそのかわりに2時間ごとに連絡を入れることをブライドと約束する。(スーパー!ドラマTVサイトより引用)
前回はジェンクスがサヴァンナに銃を向けたところで終わりましたが、残念ながら結局殺されてしまいました。放心状態のラサール。お兄さんの事件がやっと片付いたその夜に恋人が殺されるなんて、創作と分かっていてもあまりに気の毒すぎです。
しかしそんな状況でも彼の部屋でこんなポスターを発見し、不謹慎にもテンション上がる。
Tipitina'sのライブ告知ポスター! S1E16ではセバスチャンがここのライブハウスのTシャツ着てました。
2003年5月19日土曜日、John MooneyとWild Magnolias(しかも2003年ならBo Dollisご存命!)なんて、個人的にはたまらないラインナップです。色も本物っぽいし、スタッフさんお蔵出しの私物でも貼ってるのかな?と軽く調べたら、2003年5月19日って月曜日…うーん、てことは作り物か。なんだこの中途半端なリアル感。
そして現場検証中に再びアパートが派手に銃撃されて2名の警官が死亡、ブロディも腕に怪我を負います(幸い軽症でしたが)。向かいのアパートに潜んでいたジェンクスが撃ったもよう。
さて、ここでずっと気になっていたラサールのアパートのロケ地が遂に判明しました。
フレンチクオーターのToulouse St.沿い、番組ではこんな感じになっており、
撮影のためにかなりデコレーションされているようです。
しかしラサールのアパート、お兄さんが一緒に住めるくらいの広さだしダイニングも広そうだし、家賃がかなり高いはずのフレンチクオーターで若手公務員が住めるもんなんでしょうか。本家ディノッゾみたく事故物件?? ちなみにニューオリンズではいわゆる「出る」物件は、むしろ値段が上がると聞いたことがあります。まあ、各種ゴーストツアー(夜間に墓地や幽霊屋敷などを回るツアー)が盛んなくらいなので、土地柄といいますか。なんにせよ、次のニューオリンズ訪問では是非ここは訪ねてみたいと思います。
その後、キングの生死を確かめるべくジェンクスから挑発的な電話がかかってきますが、「もうBaitfishじゃない、クジラに育った」てのはどうなんでしょうね。クジラって魚じゃないし、例えばサメとかさぁ…(と内心突っ込んでしまった)。まあどうでもいいんですが。なんにせよクジラかどうかはともかく、この後ハミルトンも「元情報屋を大化けさせた」と言うように、キングがBaitfishと繰り返すのはさすがに過小評価しすぎだよなぁとは思います。
警官を撃った銃弾の分析をするセバスチャン。
本日のTシャツはSugar Roots Farmという市内の施設のものなようです。Farm(農場)といっても、鶏や牛など飼ってるむしろ牧場みたいなところで、教育や動物との触れ合い目的などで子供達にも開放している施設みたいです。
銃弾は、かつて南アフリカで生産されたが殺傷力の高さから国際裁判所で違法とされ、アメリカ海軍が処分したはずのものだった。アフガニンスタンで見つかり押収された5000発分が最近盗まれており、密売が疑われていたとのこと。なぜそんな銃弾がニューオリンズにたどり着いたのか。
一方、キングの命令でジェンクスに接触するパーシー。落ち合った場所はMona Lisa Loungeとあったので多分ここだと思うんですが、建物の外観が違うので正確なところは不明です。仲間に入りたいというパーシーに対し、ジェンクスは信用できるかを試すべくトラックジャックを命じます。
ジャックされたトラックはNOPDのメシエ刑事らが発見。例の銃弾が使われているためジェンクスの仕業らしい。現場には血痕もあり、パーシーがキングとの連絡用に使っていた携帯電話も落ちていた。血痕に女性のDNAが含まれていたことから、彼女が負傷したと思われる。しかし携帯からはSIMが抜かれているため、足取りなどもわからない。
トラックにはイラクで盗まれた古い工芸品が隠されており、サーシャが関わっていることが判明。ジェンクスはサーシャと仲間割れしてトラックを襲ったらしく、それを裏付けるかのようにサーシャは記者会見でジェンクスに懸賞金をかけると発表。身の危険を感じたジェンクスはNCISに出頭してきます。
サーシャたちの情報をネタに司法取引をもちかけるが、サヴァンナを殺されたラサールはもちろん、キングたちはジェンクスの刑期が短くなることに納得がいかない。数十年に一人の大物証人を逃してなるかと頑なな検事ですが(って、なんとKaren Izzo検事でした!S3でも何度か出てきますが、この頃からいたんですね〜。全然気づかなかった)、ここでまさかのハミルトンからの助け舟。取引のサインまでに12時間だけ猶予をもらえることになりました。親子二代の確執があるキングとハミルトンですが、「街を愛する気持ちは同じだ」とばかりにいざとなると協力関係になるなんて、なんて美味しいポジション。まあ、ジェンクスの証言で政界の汚職も明らかになるとのことで、自分の身を守りたい部分もあったのかもしれないけど、そういう腹黒さも含めてキングに貸し作っちゃうとことか最高です。そして今回初めて気づいたんですが、
胸のバッヂが百合の紋章(Fleur de lis)なんですね! ニューオリンズ市議のバッヂでしょうか。本当にこの形だったとしたら素敵だなぁ。
一方、ジェンクスが居場所を吐いたことで無事見つかったパーシー、撃たれていましたが手当てを受けどうにか助かりました。彼女の証言で「Cousin Marie」というブルサードの船が見つかり、中には例の銃弾と大量の紙幣が。セバスチャンの分析によると、supernoteと呼ばれる精巧な偽札とのことでした。サーシャの会社が軍のコンテナを利用してこれらを密輸したことをジェンクスが証言するのだろうけど、司法取引までに時間がない。キングはとりあえず(?)サーシャを逮捕しますが、彼女はだんまり。
いよいよ取引の時間が来てNCISのオフィスから連邦ビルへジェンクスが移送されますが、その道中で移送車が銃撃に遭ってしまう。St.Joseph StとMarket Stの角とのことですが、2つとも実在するものの交差することはありません。ロケ地の雰囲気はMarket Stの方が近そうです。ただ、連邦ビルっておそらくF. Edward Hebert Federal Buildingだと思うんですが、NCISのオフィスからここに移動するのにMarket Stを通るとは思えないんだよなー。
(赤丸(上)がNCISオフィス、赤丸(下)が連邦ビル、青線がMarket St)
まあ、だからなんやねんて話なんですが。重要証人だから万全を期して判りづらいルートを取ったのかもしれないですし。
で、銃撃のどさくさに紛れてジェンクスが逃げ出しますが、逃げた先はマルディグラのフロート倉庫だったことから場所的にMardi Gras Worldでしょうか。キングたちが追いついて捕まえたものの、なんとジェンクスはその場で狙撃されて死んでしまいます。その直前に、「見たこともないような大きな嵐が来る(それを自分は証言する)」と言っていたが、「嵐」とはなんなのか。キングは拘置所のサーシャに問い詰めるがシラを切られる。そしていよいよ最終回へと続きます。