エレファントカシマシ July 5, 2018 @ Zepp Tokyo

ニューオリンズ関連以外の話は多分あんまり書かない予定だけど、まあたまにはいいか…。

 

Zepp Tokyoのチケットが奇跡的に取れたので行ってきました。
すごいな、気がつけば今年3回目だよ。私エレカシ大好きだったんだな(今更)。
去年の30周年のご活躍に続いて新作、ツアー、各種フェスの出演、そしてメディア露出も非常に多くとても嬉しいんですけど、反面「働きすぎじゃないか…」とちょっと心配でもありました。皆さん若々しいし当然健康管理もされてるだろうけど、50過ぎてますからね。エレカシと同世代のお客さんが多いCHABOさんのライブとか、今やほとんど椅子席…そういうお年頃ですからね、50代って。演奏する側はもっと体力要るだろうし、大変ですよ。

案の定というか、野音2公演を終えたあとに宮本さんの喉の不調を理由に名古屋公演を延期。だーから言わんこっちゃない…っていや、エラそうにすみません。お願いですから夏フェス終わったら一度ゆっくり休んでください。マジで。

その後の大阪公演は普通に行われてたので無事回復されたんだろうなとは思いつつもやはり心配な気持ちもあって、皆さん考えることは同じみたいで、開演前も周りの人たちが「大丈夫かな~」みたいに話しているのが何度か聞こえてきました。そりゃそうだよね。

個人的な印象としては「絶好調とまでは言えないけど(時々声が不安定かも?と思うところがあった)思ったより悪くなさそうだしお元気で安心した!」という感じでしょうか。MCでは体調については特に何も言及なかったです。MCといえば、全体的に少なめでしたね。喉をセーブして歌に注力するため?とも思ったんだけど、よく考えたら去年のライブがMC(曲解説とか)多かっただけかもしれません。

 

セットリストは「ニューアルバムを中心にその他は新旧織り交ぜ」というレコ発ツアーの王道な感じ。ちょっと珍しかったのが「シャララ」とかかな~。「私の死後、大いに評価されるであろう曲」とか言ってたけど、私は今でも大いに評価してるよ!大好きだよ!!
ただ「神様俺を」、シングルカットされた以外の曲で特に好きだから聴けて嬉しかったんだけど、これライブではイントロのギターはミキオさんとかに任せちゃった方がいいんじゃないかなーとちょっと思ってしまった。レゲエのギターって(ドラムもだけど)多分リズムがめちゃくちゃ難しいし、ここはセッションギタリストとしてキャリア積んでいる人に甘えてもよかったのではと(その、要するにドラムが入ってくるまでなんか半拍ずれた感じがちょっとした。私の耳が悪いだけか)。


しかしデビューから30年以上経って過去にヒット曲や代表曲もあるのに、いまだに新作がすごく良くてライブでも盛り上がるってのはすごいことだと思います。やっぱりそういうライブは楽しいので、エレカシのチケットが本当になかなか取れないのも無理はないなと。不特定の人が来るフェスとかならともかく、ワンマンライブなのに往年の代表曲で俄然盛り上がるライブって、やっぱりどこか寂しくなっちゃうんだよね。何十年もセットリスト変えないところに価値を見出せるのはNeville BrothersやMetersくらいでしょうか(まあ彼らは伝統芸能ですから)。

 

それにしても宮本さんの圧倒的な「自分大好き」感は本当にうらやましいなぁと、今回なぜか観ながらしみじみ思っていました。テレビとかでは斜め上のポイントで突然気を遣われたりして、そこも彼の味や魅力の一面なんですけど、基本自分が大好きで他人にあんまり興味なさそうだし、自分のかっこよさは絶対自覚してるだろうし、でも単なるナルシストじゃない愛されキャラだし、全肯定してくれるメンバーと圧倒的な信頼感を築いているし(少なくともそのように見える、そうであって欲しい)、特に最近自己評価の低さが悪い方向に行きがちな私から見るとうらやましいの一言に尽きるのです。語弊があるのを承知で言うと、私は宮本さん(みたい?)になりたくて、そんな憧れや羨望の気持ちもあってついついライブにも足を運んでしまうのかなぁと、今回腹落ちするところがありました。まあ、いざ普通の社会人が宮本さんみたいになったら色々大変だろうけど…。

 

なんにせよ、まだしばらくツアーが続き、その後もあちこちの夏フェスに出演予定のエレカシの皆さん。暑くなってきたし、本当にお身体には気をつけてお仕事していただきたいです。そしてしつこいけど、フェス終わったらしばらくのんびり休暇でも取ってください…。