Jazzfest 2018, May 4 #3

アーロンさまの感動的なライブに続いては、Ruthie Foster @ Blues Tent
ルーシーねえさんは8年前のジャズフェス以来。今回観た中では数少ない非ニューオリンズ系の方ですが、系統としては近い方(というか、そっち方面以外の音楽はほとんど何も知らん)。
ものすごくかっこいいし素敵なんだけど、なかなか日本に来ていただける感じではないので、2回も観ることができてラッキーでした。
ちなみに前回は全員女性の迫力あるバンドで、それもビジュアル的にも音的にも最高だったけど、今回はバックバンドは全員男性。これはこれで素晴らしい。

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演奏のみならず、時間ないからしゃべり過ぎないようにしないと…と言いながらつい喋っちゃうルーシー姐さん可愛かったです。

 

…で、純粋に音楽的好みを追求するならここで最後まで過ごして2日目を終えるとこなんだけど。けど!
ちょっと後ろ髪引かれながらもそこそこに切り上げて本日のファイナルへ移動。L.L. Cool J @ Congo Square へ。
だって…だって、やっぱり生サム・ハンナ観たいじゃないですか!!!??
ルーシーねえさんはジャズフェス常連だからまた機会あるかもしれない。でも、サムはたぶんこれ逃したら一生観ることない。
音楽的にはぜんぜん知らない(FOXの番宣で流れてたラップくらいか)ので、ミュージシャンとして来日しても多分わざわざ観に行くことはないだろうし。
それに何よりここはニューオリンズ。ひょっとしてひょっとすると、NCISニューオーリンズのキャストの飛び入りとかあったりして、という淡い期待もあった(結局何もなかったけど)。ところで脱線するけどそろそろNOLAとLAで何かしら交流あってもよくないですか。いきなりクロスオーバーじゃなくてもまずはゲスト出演とか。願わくはCSIのトリロジーぽいことやってくれたら理想だけど、ジヴァさん降板をいまだ引きずってる私としては、ついにアビーちゃん引退で本家わりとどうでも良く…あ、いえなんでもありません。

まあ脱線したけどサムですよサム。正直、「生サム観てみたい☆」くらいの適当な動機のみでロクな予備知識もなかったですが、実際行ってみたらすごい楽しかった! 周りのお客さんのノリの良さにもつられて、しっかり盛り上がって帰ってきました。
ちなみにサムさん、原色オレンジのグッチTシャツに太いゴールドチェーンのネックレスと「いかにも」ないでたち。表情も基本眉間にしわ寄せ気味で、サムが潜入捜査でもしてんのか?ってくらい全然雰囲気が違います(いやこっちが本来の姿なのか)。ただ、ちょっと笑って表情が緩むと、あの人の良さそうなサムが顔を出すんですね。かわいい。特にサムの大ファンてわけじゃなかったけど、これは惚れてしまう。あと私、ラップってどの程度即興なのかとか全然知らないんですけど、たまたま聞き取れた箇所で”LL Cool J could be James Dean”とか言いながらその直後に「んなわけねーよ」的な表情でちょっと吹き出しており、自分で自分のラップにウケるサムさんががかなり可愛かったです(サムじゃないけど)。

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服装とか全然サムじゃないのに、笑うとサムになる。サムじゃないけど。


もうひとつ印象深かったのは、圧倒的に白人のお客さんが多いジャズフェスで、「どこから集まってきたんだ?!」ってくらい高い黒人率だったこと。人種によって好まれる音楽が違うというのは知識として知っていたけど、日本にいるとその辺の境界はあんまりピンとこなかったのが、やはり歴然とあるのだなぁと感じました。ニューオリンズ全然関係ないけど、実はクイーン大好きなんです!みたいな黒人さんとかカミングアウトしづらいのかもしれませんね。
幸いアジア人の私はその辺のボーダーには無頓着でいらてますが、アジア人もジャズフェス会場内では当然超マイノリティです(市内にもそんなにいない)。でもまあ、その辺はあまり深く考えることなく楽しんでます。ライブ観るのに忙しすぎて、そんなこと考えてる暇もないし(ちなみに、旅行者としてニューオリンズに滞在した範囲では人種などを理由に嫌な思いをしたことは一度もありません)。

観る前は「ミュージシャンとして来日しても多分わざわざ行かないかな…」と思ってたけど前言撤回、もし来日あったら(サムという下駄が一切ないといえば嘘になるかもしれないけど)、是非行きたいなーと今は思ってます。
ジャズフェスは観たいもの目白押しなので、どうしても確実に楽しめる人を優先しちゃうけど、本当はあえて知らないバンドとか観て冒険してみるとこういう楽しい発見が色々あるんだろうな。まぁ、当日はそんな余裕なかなかないんですけどね。