Jazzfest 2018, May 4 #2

Aaron Neville @ Gentilly 
もう結論から言って、チャールズ兄さんのためにあるような、全てがチャールズ兄さんに捧げられたかのような大感動のライブでした。

 

まず開演前、ステージ上にサックスが置かれているのを発見。それだけで「うわああ!」だったのに、司会者の”Aaron Neville Quintet featuring the souls of Charles Neville!”で始まった最初の1曲が、アーロンさまを除くメンバーでのYellow Moonのインスト。ぞくっとしました。嫌でも脳内でサックスが聞こえてくる。なんか、ジャニスのBuried Alive in the Bluesを聴いてる時みたいな気分です。

そして登場したアーロンさま…タイダイのシャツ着てる〜〜〜!!(号泣)

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まさかのタイダイ! 左手キーボード前には最後までサックスが置かれていました(涙)


だってアーロンさまと言えば、かつてはスギちゃんを彷彿とさせるノースリーブデニムとか、大阪のおばちゃんを彷彿とさせるアニマル柄シャツとかだったのに、再婚後はスタイリッシュなスーツにハットなど、すっかり都会派オサレ紳士。ネヴィル服(なにそれ)着るのがイヤでNeville Brothers脱退したんじゃね?とちょっと思っていたくらいですから。
そのアーロンさまが、敢えてのタイダイ!
さすがにサイズ的にチャールズ兄さんのを着たわけではないだろうけど(パツパツどころのレベルじゃない)、意識していることは間違いない。アーロンさま、まだネヴィル服持ってたんだね…それかこの日のために買ったのかな。。

セットリストも、ここ最近の精力的なソロ活動にもかかわらず、Congo SquareやYellow Moon(もう一回、ヴォーカル付きでやった)などNeville Brothers時代の、中でもチャールズ兄さんの存在を思い出させるものが多い。ちなみに間奏のサックスソロは主にギターで補ってました。でも聴きながら脳内でサックス鳴ってた人たくさんいたと思うよ…(涙)。ステージ左右のスクリーンには右下にずっとチャールズ兄さんの写真が写っており、一度はスクリーン全体に大写しにもなりました。あと細かいところは聞き取れなかったけど、Change is Gonna Comeでは歌詞の一部を変えてMy Brotherのことを歌っていました。

そして最後の一曲はAmazing Grace、続くメンバー紹介ではサックスを指差して”Charles “The Horn Man” Neville”。最後にダメ押しでした。チャールズ兄さんはきっと天国からフェスを見守っているはず!と思っていたけど、きっとあの場にもいてくれたんだろうなと思います。ああ、ニューオリンズ来てよかった…。

ジャズフェスだったからかチャールズ兄さんのことがあったからかは解らないし、私の思い入れや思い込みもあるかもしれないけれど、アーロンさまのソロというよりも往年のNeville Brothersのライブに近い印象のステージだったように思えます。
いつもの通りMCはほとんどなく、曲の合間はあの言葉少ない仏頂面のアーロンさまなんだけど、彼なりの方法で精一杯の追悼をしているのはひしひしと伝わってきたし、とにかく愛の溢れる感動的なステージでした。

 

ああ、テントから屋外出るからと少し前に日焼け止め塗り直したばっかりだったのに、ぼろぼろ泣いてしまったよ…。でもシリルさまのライブの後引っかかっていたものが、少し取れた気分でもありました。
アーロンさま、ありがとう。

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スクリーンに大写しになるチャールズ兄さん