NCIS: ニューオーリンズ （S5E3）
スパイの誘惑 / Diplomatic Immunity
遊園地で海軍の外交官が殺害される。アラブ首長国連邦が主催する中東貿易会議の参加者であったため、NCISは会議に列席した外交官たちに聞き込みを行う。すると通訳のカルメンが、殺された外交官の目撃情報を提供。セバスチャンはこの美人通訳に一目惚れし、カクテルを飲みながら聞き込みを行う。そしてカルメンの部屋に誘われて……。（スーパー！ドラマTVサイトより引用）
外交官モリソンが殺された遊園地は、ロケ地としておなじみCity Park内にあるCarousel Gardens Amusement Parkです。ここはS3E2エルヴィス初登場回で、殺人容疑をかけられて逃げたエルヴィスとその行方を追うキングがニアミスしたメリーゴーランドのある場所です。今年の1月に行ったのですが、冬は閉園しているようでした（外観写真などはこちらの記事）。
ハンナのNOLAチームリーダー初仕事ですが、部下やロレッタの飲み物の好みを覚えて差し入れる気の細やかさ。そしてセバスチャンは突然家を買ったということで、なぜかスーツ出勤してきてグレゴリオに「は？ 家？ スーツ？」と突っ込まれてました。彼女もFBI時代はかっちりスーツだったんですけどね。
モリソンは前夜、外交官たちの親睦会を抜け出したことが判り、彼らの集まるパーティに足を運んで情報収集することにします。このパーティが行われていたのはOmni Royal Orleansというフレンチクオーター内のホテル。おなじみロケ地、最高裁判所のすぐ向かいにあります。この後キングがバサラ（後述）の居場所を調べた時に住所（621 St. Louis St）も出てきましたが、正確でした。
パーティ会場もおそらく、このホテルのバンケットルームが使われたんじゃないかな。この写真は結婚式用のレイアウトなのでだいぶ雰囲気違うけど、壁や照明がこんな感じでした。
ちなみにOmni Hotelはアップタウンの方にもあり（Omni Riverfromt Hotel）、そちらはS4E16のロケ地になっています。
パーティ会場で、セバスチャンは通訳のカルメンという女性からモリソンの様子がおかしかったと教えてもらい、ラサールたちもバサラというUAEの銀行家が姿を消したという情報を手に入れます。しかしバサラについて調べようとすると情報が制限されていて、ただの銀行家ではなさそう。
…なんて言ってるとキング登場。昇進して出勤初日からザ・役所！な感じの内勤に面食らってるところへうっかりロレッタが事件のこと電話しちゃったもんだから、嬉々として（しかもここでも職権濫用！）バサラたちのことを調べた情報を持ってきます。
ちなみにキングの新職場、Admiral Francis H Peterson Federal Buildingとありましたが実在はしなさそうです。残念ながらロケ地も不明。雰囲気的にFederal CityやBelle Chasseではなさそうだけど、どうだろう。
キングの話では、バサラは「カリファ白書」という資金洗浄に絡んだ人のリストが載っている極秘文書を売るために来ており、モリソンはその入手に失敗して殺されたよう。そして遊園地の防犯カメラに映る怪しい人物はなんと、セバスチャンがウキウキで「もっと詳しい話聴いてくる〜♪」だったカルメンでした。
ホテルのバーで落ち合う2人を監視？しつつ、セバスチャンに警戒するよう電話でこっそり伝えるグレゴリオ。セバスチャンは母親からの電話を装ってたけど、グレゴリオが本当に過保護ママっぽくて笑えました。
ちなみにこのバーは写真などで見る限りOmni Royalのバーではなさそうなので、セットか他のホテルのものでしょう。演奏していたのはAmy Trail & Daniel Schroeder、曲はDo I Doです。
お2人とも初めて名前を知ったのですが、AmyさんはS3E5などでロケ地になったPat O'Brienのピアノバーでも定期的に演奏してるようです。ギターのDanielさんはなんとAntoine Diel & Misfit Powerのメンバーなんですね。気づかずにチラ見くらいしてたかも。
カルメンがぐいぐいとアプローチ？する感じでホテルの部屋に誘い込むも、実はセバスチャンとグレゴリオの電話をしっかり盗聴しており、隙を見て逃げ出しホテルに来たバサラを追います。しかしバサラは屋上から転落死、カルメンは逃亡。
美人スパイに騙されたと落ち込むセバスチャンを慰める優しいグレゴリオ姉さん。家を買った件といい今回といい、瀕死のキングを見て思うところがあって迷走しちゃってるみたいです。そして当のキングも、バサラの居所を突き止めるのに無許可で電話傍受、しかも亡くなったとあり上層部もお怒り。懲りてない…。
その頃、セバスチャンは買ったばかりの自宅で荷解きなどをしているとカルメンが現れて揉み合いに。引越したてだからかもしれないけど、アップタウンの前の家よりだいぶシンプルな印象。場所はCity Parkなども近い、Bayou St. John地区のここ。次回は是非行ってみないと！
そしてセバスチャン、部屋着は久しぶりのDirty Coast Tシャツでした。
Moonwalkという名のTシャツで、通販でも買えます（→商品のサイトはこちら）
ラサールとグレゴリオの助っ人もあって身柄を拘束されたカルメン、実はMI6の職員でモリソンやバサラの殺害を否定し白書も持ってないと主張します。ただバサラの部屋で暗号キーを見つけており、それは外交文書を送る郵袋（pouch）の鍵なので、白書はその郵袋に入ってUAEの領事館にあるという。バサラは男性に殺害された痕跡があったので殺人容疑は晴れたものの、セバスチャン以外は彼女を信用しきれないまま領事館のパーティに潜入。ハンナがキングもびっくりのコネを使ってパーティの招待状を手に入れてました。長い海外経験で得たのでしょうが、この辺の設定が今後のストーリーでも生きてくるのかもしれませんね。
ちなみにニューオリンズにUAEの領事館はなく、ロケ地も残念ながら不明です。会場でピアノを演奏していたのはVictor Atkinsさん、こちらも私はお初でしたがNOJO(New Orleans Jazz Orchestra)のメンバーでUNO（ダニーが進学予定だったUniversity of New Orleans）の先生でもあるようなので、ジャズ界では結構な大物なのでしょう。どうやらアーロンさまなどとも共演されているようです。
Victor Atkins | WWOZ New Orleans 90.7 FM
そしてパーティ会場では、警備の目を欺くためとは言えカルメンがセバスチャンにキスというサービスシーン（？）もありつつ2人で郵袋を探す一方、パットンが招待客リストから怪しい人物を絞り込みます。ヒットしたのはUAE元特殊部隊のネイダーで、ハンナもホテルのパーティ会場で話を訊いてました。
目的の郵袋を見つけたカルメンがUSBメモリを取り出しセバスチャンに渡しますが、そこに警備員が駆けつけてバトルに。更にネイダーもやってきてUSBを渡すよう要求します。セバスチャンが身を挺してネイダーもろとも領事館の窓から飛び降り、外に出た所で待機していたグレゴリオたちがネイダーを確保（領事館内は治外法権なのでアメリカの捜査官に逮捕権がない）。ネイダーは外交特権を主張しますが、一連の事実を知った大使の命令で剥奪されて無事逮捕されました。セバスチャン決してアクション強い訳じゃないけど、毎度こういうシーンは最高にカッコいいですね！
しかし混乱に乗じてカルメンは姿を消しており、更には渡されたUSBの中身は白書ではなかった。彼女にまんまと一杯食わされたかと思いきや、セバスチャンが保険で追跡装置を仕込んでいたおかげでトロントの空港で捕まえて白書を手に入れました。今回どこまでもかっこいいセバスチャン。カルメンも美人局的に近づいたんだろうけど、素でオタクっぽい所あるみたいだし多分本当にセバスチャンのこと結構気に入っちゃったんでしょうね。そりゃそうよね！
しかしセバスチャン、最初は冴えないオタク設定ぽかったのに気がつけば毎シーズン美女といい感じになっており、もはやラサールよりモテキャラです。S1からずっと推してきた身としては嬉しい限り。今回もニヤニヤしながら観ちゃいました。
白書を取り戻したことで「手段はアレだが結果は出す」といういつものパターンでキングもお咎めなし。しかし全然懲りないというか反省してないというか、期待を裏切らない暴走ぷりが笑えます。まあ間違いなく何かやらかすなり限界を迎えるなりして出戻るのでしょう。安全と養生のためにデスクワーク職に就いたとはいえ役所のデスクワークじゃストレスで逆に身体壊しそうですもんね。
そしてメインではないものの、グレゴリオのセバスチャン愛がここかしこから溢れてたのが素敵でした。グレゴリオが同性愛者なので恋愛になることはない、という安心感？があるのがいいですね。個人的にはPerSalleはコケたけどTabastianは大歓迎です。もっとください。
でもってハンナさんの知性といいドレスアップした時の色気といいキングに筋を通す律儀さといい謎のコネといい、なかなか過去にないキャラでこちらも色々と楽しみ。本国でも登場直後から評判良かったそうですが、さもありなんという感じですね。
