NCIS: ニューオーリンズ (S1E8)

Love Hurts / 幻の恋

マルディグラのフロート置き場でジョナサン・ベル兵曹の遺体が発見される。銃創は3つあり、致命傷の1発と他の2発は口径が違うようだった。近くにはバラの花束が落ちていてポケットに指輪が入っていたことから、ベルの交際関係を調べると、彼がある男から脅迫されていたことが発覚する。(スーパー!ドラマTVサイトより引用) 

 

ベル兵曹の遺体が発見されたのは、マルディグラのフロートを保管する倉庫。ラサールには(マルディグラ期を除く)年間11ヶ月は用なしみたいな言われようでしたが、ニューオリンズにはMardi Gras Worldという施設もあって、ここでは保管されているフロートを見学したり、King Cake(マルディグラ時期のお菓子、キングケーキ)を食べたりできます。それに倉庫のフロートは再利用のため修理やメンテなどされるらしいので、11か月の間もそれなりに忙しい?はず。ブロディが「初マルディグラが待ちきれない」と言ってましたが、楽しんでくれるといいですね。

 

ベルが持っていたメモに"Passion for zydeco music"とありましたが、Zydeco(ザディコ)とはルイジアナ州で生まれて発展した音楽のジャンルです。詳しくは日本語版Wikipediaに譲りますが、アコーディオンやラブボード(rub board、パーカッションの一種。洗濯板を首から下げてこすって音を出す)などが特徴的な、ある種のダンスミュージック。これとCajun(ケイジャン)というやはりルイジアナ州の音楽は、フレンチクオーターのお土産物屋さんや飲食店などでよく流れています。日本ではあまり知られてませんが、たまーに来日公演なんかもあります。

このメモはプロポーズ相手との共通点を書き出したものだったんですが、お相手はロサンゼルス在住のマリア・ガルシア。しかし結局彼女はバーチャルな存在で、ベルは一度も会わずにチャットだけでプロポーズを決意したと。キングが「オジさんにはようわからん」て顔してましたが(笑)、まあねえ、よその地方の綺麗なお姉さんにザディコやマルディグラ好きすぎて移住したいとか言われたら、恋愛感情持つかはともかく、何割増しかで良く見えてしまいそうですよね。。

同じようにバーチャルな存在と気付かずマリアに夢中になってしまったロドニー・アボットという男が(マリアは俺のもんだ!との思い込みから)ベルを脅しており、ベルを撃ったと自白し凶器も見つかったのですが、検視の結果、彼が撃ったのは死後であると判明。

 

引き続きマリアを探そうと彼女のネット利用状況を追っていると、Chartres StとDumaine Stの角あたりで携帯を使っていることが判り、駆けつけるプライドたち(駆けつけるまでに移動しちゃってない?というツッコミはさておき)。

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ここがちょうど角地。二手に分かれて探し始めたあたりです。

P「Madisonの方に行ったよ」
K「2人(ラサール&ブロディ)はDumaineに向かえ」

とか話していますが、地図を見ながら逃走経路が想像できて楽しいです。

携帯を使っていたのはマリアではなくドレイヤーという男性。ネット上でバーチャルマリアを作り上げた(こういう行為をcatfishというらしい。ナマズ…?)張本人でした。犯行時刻の10時頃はDauphineの角のコーヒーショップにいたらしいけど、どのお店だろう。フレンチクオータ内のカフェって意外と早く閉まる印象なんだけどな。

Catfish行為自体は違法ではないためその場で釈放せざるを得ませんでしたが、あらためてドレイヤーを調べるとStealthという反政府系ハッカー集団に属していることが判る。Stealthの創始者はオークデールで服役中だそうで、おそらくFederal Correction Institution Oakdaleのことでしょう。キングとブロディは彼に話を聞きに行き、ラサールはベルの後任で友人でもあるフィル・マルティーノに話を聞きに行きます。

 

Stealth創始者から何らかの情報を得たのち、市内に戻るとドレイヤーが街を出ようとしている。捕まえて話を聞こうとしたらドレイヤーは隣の建物の屋上から銃撃され死亡。

ドレイヤーが車を泊めていたのはこのあたりで、

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狙撃犯がいたのは通り(Carondelet St)を挟んで向かい側の駐車場(写真右)です。

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駐車場、大丈夫か?ってくらいボロいけど現役なんだろうか。

ここの屋上から見えたはLee Circleにはまだリー将軍がいました(撤去されたのはこの2年後くらい?)。スーパードームも見えたり、低い建物の割に案外見晴らし良かったですね。

 

結局ドレイヤーから話は聞けずじまいですが、パットンの活躍で、ドレイヤーの目的が、ベルの上司ヒューム将軍の情報を得ようとしていたことだと判る。一方ロレッタは、ドレイヤーの胃の内容物から最後の食事がArnaud'sだったと突き止める。

Arnaud'sはフレンチクオーター内にあるお高めの老舗レストラン。防犯カメラで確認すると、コロンビアで指名手配中のクロディーヌ・ブシャールと一緒におり、怯えた様子だった。映像から彼女の潜伏先Crescent Palms Motelを突き止め行ってみると、どうやら爆弾を作っていたらしい。ちなみにこのモーテル、現在は売却されてしまったみたいです。

その頃ヒューム将軍たちは、南米のお偉いさんを交えてArnauld'sで会食予定、クロディーヌはここを爆破予定で、前日に下見を兼ねて来ていたのですね。慌ててレストランに向かい全員を避難させ、ブロディが爆弾を見つけたので止めるかと思いきや、Arnauld's、派手に爆破されました。すごいなー。

今年、私が訪ねた時の写真。

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当然ながら無事です。

 

フィルはラサールの助けで間一髪でレストランから脱出、ラサールにお礼を言いに行きます。フィルの息子は重い病気に罹っており、ラサールの兄が同じ病院に(おそらく精神的な理由で)入院していた時に知り合ったっぽい。この兄がなかなか問題ありそうで諦めモードなラサールですが、フィルに「希望を捨てるな」と言われたことで、兄の勤務先を調べて訪ねると、すでに3ヶ月も前に辞めていた。勤務先のお店はThe Point Restaurant & Barルイジアナ州Harveyにあります。フレンチクオーターからだと川を渡らないといけませんが、距離的にはそんなに遠くないですね。

 

そういえばセバスチャンが、ネットで仲良くなった女の子(メリッサ)と会うのが怖いという話をしていた時に、キングが「(今や離婚するかもしれないけど)それでも19歳のLinda WaltersをOrpheum TheaterのCCRのコンサートに誘うだろう」と言ってました。キングとリンダは高校卒業後くらいに出会ったのかな。そしてCCRが過去本当にOrpheumでライブしたことあるのかも気になるところです(ありそうだけど)。

そしてメリッサ、セバスチャンとネットで知り合い、イエティの話で盛り上がる女の子ということで、皆さんもっとギーク全開の子を想像していたようですが、普通に可愛くて感じが良くてびっくり、というオチでした。初回からセバスチャン推しな私に言わせりゃ「当然だ、馬鹿にすんじゃねぇ!」ですが。今回もパットンとの掛け合いが最高に可愛かったです。