Jazzfest 2018, After the Fest #1

ジャズフェスが終わってからも、結構たくさんライブは観に行ってました。

まずはLouisiana Music Factoryのインストアライブから。
毎年、ジャズフェス前にニューオリンズ系CDがたくさんリリースされるので、販促を兼ねてLMFではフリーライブをたくさんやってくれます(ジャズフェス期間以外にも不定期で開催)。フェスのスケジュールとは被らない配慮もうれしい。
なお、LMFのインストアライブは基本的にYouTubeでも観れて、アーカイブ探してると結構なお宝映像もあります。

今回は滞在中に3つほど観ました。まずはFunk Monkey。このライブで初めて存在を知ったんですが、BoneramaのGreg Hicksを中心に結成したバンドなようで、2014年にEPも出してるようです。ドラムはEddie Christmas。他にも、わりと中堅~ベテラン揃いな感じで、インストアにはいなかったけど、結成時にはパパグロのジェイソンもいたみたいですね。

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今回はMaple Leafでのライブ盤のリリースということでした。
正直、聴いてるときは「まあ普通のニューオリンズ系ファンクバンドかな」くらいに思ってたんですが、終わった後店内でそのライブ盤を流していたのを聴いてたらなんだか結構良かったので、結局購入。LMFって試聴機もめちゃくちゃ充実してるし、滞在時間に比例してお金使っちゃうんだよなー。
まあ私の買い物額なんてたかがしれてますけど、ここでのお買い物はLMFにも現地のミュージシャンにも直接還元できてる感がすごくあるので、お金の使い甲斐があります…と言い訳しつつ色々購入。

 

そしてBig Sam’s Funky Nation。
彼らはあちこちでツアーをしているんだけど、なかなか名前を覚えてもらえず、繰り返し名前を尋ねられるので、自己紹介の歌(笑)を作ったとのこと。
サビで「(サム)俺の名前は?」「(客)Big Sam!」というコール&レスポンスをひたすらさせるという。おもろい。

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でも彼らにとって、名前を覚えてもらうのはかなり重要なんだろうな。日本だと一部のフェスなど除けば「誰それが出てるからライブ観に行く」ってことが圧倒的に多いと思うし、知らない人が出るイベントでも多少予習して行く人もそれなりにいるので(多分)、オープニングアクトなどを除けばそこまで名前をアピールする必要性はないかもしれない。でも、前も少し書いたけど、アメリカではライブを聴きに行くことへのハードルが低いというか、「誰か知らないけどなんかやってるからとりあえず踊りにでも行く」的なスタンスの人が多い印象です。なので、そこでしっかり名前を覚えてもらい、今後に繋げていくのが大事なんでしょう。Honey Island Swamp Bandのメンバーとお話したときも、アーロンさんもサムさんもいちばん最初は名前名乗ってたもんな。「いやいや貴方たち目当てで来てるんだし、名前くらいめっちゃ知っとるがな」なんだけど、そういう人はアメリカでは少数派なのかもしれません。
あとMCで、Allen ToussaintElvis CostelloのRiver in Reverseに参加したときの話をちらっとしてました。そういえばTreme Season 1のコステロさん出演シーンで、Big Samを「こいつクビ!」みたいに言うシーンがあった気がするんだけど、あれはネタだったのか。Tremeは拾い切れてないネタがまだまだたくさんありそうだな。

 

LMFでもう一人観たのはAmanda Shaw。
ライブ初めてだったんだけど、アマンダちゃん超かわいかったです。
そしてまだ若いのに、さすが芸暦も長いだけあってすごく堂々としててかっこよくもありました。

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終演後にサイン会してくれて、日本から来たよと伝えたら「日本すごく行ってみたいの! ティーンエイジャーの頃、日本の雑誌とか大好きですごい見てた!」とハイテンションで語り始めるアマンダちゃん。あー、なんかわかる。すごいわかる。いわゆるKawaiiものとか大好きそうな感じ。ごめんよ、そっち方面疎くてそれ以上話を広げられなかったよ…。一緒に写真も撮ってくれたので、その瞬間だけ女子力が上がった気分になりました(妄想)。演奏中から可愛かったけど、話したら更にキュートで感じのいい子で惚れてしまいました(もっとクールな子かと思ってたー)。


しかしショーティくんといいアマンダちゃんといい、小さい頃から才能発揮して大活躍してるんだから、ちやほやされてスポイルされててもおかしくないのに、なんであんなにいい子たちなんだ…。
そしてステージ上では気づかなかったけど、とても小柄だったので驚きました。私とほとんど身長変わらない。まあ、彼女はちっちゃくてキュートな一方、私はただのチビなんですけども。

 

そして、本当はアマンダちゃんの次はシリルさまのステージの予定だったんですが、まさかのご発熱とのことで急遽キャンセルに。
いやね。実はシリルさまのインストアは当然出発前から把握していて、ものすごく楽しみにはしていたんだけど、なぜか嫌な予感がしたというか、実感がわかなかったんですね。単純に、シリルさまクラスのお方がLMFでインストアって…まじか?!みたいな気持ちもあったんだけど。
なので、キャンセルの報を聞いたときも残念じゃないといえば嘘になるけど、むしろ「健康第一なので、どうかお身体大事にしてください…」という気持ちの方が圧倒的に強かったです。フェス前半からライブもなさっていらしたし、お疲れも出たのでしょう。ステージ上ではお元気そうでも、そろそろ70にも手が届く立派な高齢者ですからね。チャールズ兄さんのこともあったし、本当にご無理はしていただきたくない。私はもう、結果的にジャズフェスの4日間毎日ネヴィルを観ることができたし(しかもシリルさまは3回と最多記録)、充分楽しませていただきました。インストアを一度はお引き受けいただけたという事実だけでありがたき幸せですよ。ほんとに。

(しかし「発熱」でキャンセルというのも、熱い男っぽくてシリルさまらしいというかなんというか…)