Jazzfest 2018, May 5 #1

ジャズフェス3日目はCharmaine Neville Band @ Blues Tent からスタート。どんだけネヴィル好きやねんと。
チャールズ兄さんのことがあったばかりだし、(一方的に)いろいろ心配していたのですが、少なくともステージ上ではシャーメインねえさんのカラッと明るいパワフルな様子はいつもどおりで安心しました。そういえば一時期ご病気だったはずだけど、もう大丈夫なのかな。
はっきり言及したわけではないけど、ステージにタイダイ服の人がいたり(まあこれは特には関係ないかもしれない)、あるゴスペルソングを歌う前に、「この歌はずっと歌ってきたけど、本当にごく最近、自分にとって大きく意味が異なるようになった」と言っていたのは、やはりチャールズ兄さんのことを意識されてたんじゃないかなと思います。
ちなみにドラムはレイモンド(Raymond Weber)。今回彼のドラムを聴けたのは残念ながらこの1回だけでしたが、やっぱりいいなー、この人のドラム。
そして4年前にSnug Harborで観た時とたぶん同じ、息子さんも出てました。毎回名前が聞き取れない…。なんか、チャールズ兄さんの直系子孫の人たち、わりと難しい名前の人が多い印象。

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ネヴィル服なシャーメインねえさんと、タイダイのレイモンド。

 

その後お昼を食べてDumpstaphunk @ Acura。あ、うん、またネヴィル…。
今回のフェスでは初のAcura、混雑具合とかわからなかったので少し早めに行って場所取りしてました。
どうでもいいけど待ってる間に、隣のグループの人たちが
女「今日ってエアロスミス出るんだよね?(この日のヘッドライナー) ジョー・なんとかっていう人がいるけど、あれってジャーニーじゃなくて?? 」
男「違うよ、それはジョン・ペリー!」
女「あ、そっかー! ジョンとジョーでよく似てるから勘違いしてた! 音楽は全然違うよね!」
的な会話をしていて、ものすご~~~~~く突っ込みたかったんですが静かにしてました。。

Dumpstaphunkといえば一番の懸念材料が新ドラマーさん。レイモンド→ニッキちゃんの時はいい意味で裏切られたけど(いや、レイモンドも最高だったけど)、彼女があまりに素晴らしかっただけに次の人どんなかな…と、やはり不安になります。しかし他のメンバーは固定なのに、なんでドラマーだけ3人目なんだろ。まあ、アイヴァン(敬称略)の人選は信頼してますけども、それにしたってね。そういえば昔聞いた話では、アイヴァン(敬称略)は実はドラムが上手いそう。クリアリーさんもドラムできて一緒にやる人しょっちゅう変えてるし、ドラムって自分ができるとこだわりが生じやすいのかなー。
で、新ドラマーのAlvin Ford Jr.さんですが、そりゃまぁニッキちゃんの方が好みっちゃ好みですが(仕方ない、彼女のドラム好きすぎるし)、とはいえ少なくとも野外で聴く分には全然問題ないレベルの違いです。ちゃんとDumpstaphunkのサウンドでした。イアンくんも相変わらず可愛かったし。
ちなみにチャールズ兄さん追悼とのことで、1曲サックスの人(誰かわからんかったです)をステージに呼んでインスト曲やってました。そしてライブ終盤では、左右のスクリーンにチャールズ兄さんの写真が大写しに。
このこと自体は嬉しかったんだけど、ここまで来るとやっぱりシリルさまはどうして何もおっしゃらなかったのかな…と、否が応でもついつい邪推をしてしまいます。この時はね。

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終演後もスクリーンに映し出されるチャールズ兄さん。

 

そしてその後、確かGentillyでRevivalistsチラ見とかしたんだけど、最近全米規模で人気が出てきているだけあって結構な混雑。
で、別に後ろの方で少し観ればいいや〜と思っていたら、びっくりなことにホントにほとんど誰も聴いてない。いや聴いてないのは別にいいんだけど、音楽に張り合うかのごとく、怒鳴り合うような大声で会話している人たちがたくさん…ちょっと待ってなにこれ。
そこまでして喋りたいならなぜここにいる。少し離れれば普通の声量でいくらでも会話できるだろうに。音楽聴きたい人の迷惑とかないのか…。これが1人2人なら場所変えるとかもできるんだけど本当にたくさんの人がそんな感じで、これは音楽どころじゃないし、かと言って人が多く前に行くのもなぁって感じで早々に退散した。
来日ミュージシャンが、日本人は真剣に演奏聴いてくれると感激するなんて話を時々聞くけど、確かになぁという感じ。まあフェスとかはよく知らないけど、たぶん日本でわざわざライブに行く人たちって音楽聴きたくて行くからね…。ビルボードブルーノートにはその日の演目知らずにお食事やデート目当てで来てるっぽい人もいるけど、特殊とは言わないまでも少数派じゃなかろうか。
とは言えそれってつまり、音楽を聴きに行くことが日本ではアメリカより層が限られているというか敷居が高い行為だってことで、そう考ええると「それほど興味がないけどお金落としてくれる層」が大量にいるのは文化の裾野としては強みだよなぁとも思います。とは言え聴きたい人が静かに聴ける環境も欲しい。難しいですね。