New Orleans Jazzfest Tips - おまけ

今までに書ききれなかったけど、気になったことを幾つか。

■ タバコ・マリファナ事情
これ、前回の記憶がなくて結構衝撃だったんですが、なんと会場内は喫煙可でした。
売店(General Store)にはタバコ(電子タバコ含む)売られているし、喫煙所があるわけでもなく割とあちこちで普通に吸っています(ただテントつきのステージで吸ってる人は見かけなかった気もするので、ひょっとするとそこは禁煙なのかもしれません。特にサインとかは出てなかったと思いますが)。最近日本でも飲食店を完全禁煙にする話が出てて、その時にアメリカでの喫煙への厳しさが引き合いに出されたりするけど、いやいや日本の公共イベントでこんなにタバコに甘いの近年見たことない。混んでいようが子連れだろうが平気で吸う人は結構いたし、よく言われる「アメリカでは云々」的な話もアテにならんよな~という感じです。まあ、アメリカ広いですからねぇ。
ちなみに市内のライブハウスはほぼ禁煙です。シガーバーとかはもちろん別ですが、シガーバーだからと言って吸わなきゃいけない訳でもなく、普通に飲み物だけで演奏聴いても全然問題なかったです(ただ店内は煙たかった。まあ嫌ならシガーバーなんぞ行くなって話なので、これは仕方ないです)。

しかしタバコより個人的にタチ悪かったのはマリファナ。もっとも最近は合法な州も結構出てきてるらしいし(ルイジアナ州は現時点では違法だそうです)、倫理的にどうこう言うつもりはありません。ラリって迷惑かけるみたいな人も全然見なかったし、酔っ払いの方がタチ悪い!という人の主張もわからんではないです。ただ私、ひたすらあの臭いがダメで…。野外の大きめのステージでは結構吸ってる人がいて、場合によっては結構臭いが充満してるんですが、どうにもタバコ以上に苦手です(タバコも苦手だけど)。そしてライブハウス内もタバコはNGでもマリファナはOK(黙認)なのか、お店によっては臭いがすごく、服に染み付いちゃっててすれ違うだけで臭ってくる人も(涙)。臭いは慣れるのでしばらくすれば多少マシなんですが、せめて屋内はなんとか禁止して欲しいなぁというのが本音です。
 

■ 飲酒運転
近年日本では飲酒運転に相当厳しいですが、ニューオリンズルイジアナ州アメリカ?)はだいぶ緩そうです。
具体的な基準値とかは知りませんが、法律的にも日本より緩く、ビール一杯飲んで運転して帰るくらいではそもそも違法にならないとか(州にもよるかも。運転しないので詳しいことはよく知りません)。お酒を飲む際にID提示は求められても運転しているか訊かれたことは一度もないし、タクシーやライドシェアに乗ってて検問にあったことも一度もないです。まあ身体の大きさも人種も違うし、それで成り立ってるのをとやかく言うわけじゃないけど、日本の感覚に慣れていると結構戸惑うかもしれません。

 

私はニューオリンズが大好きだしきっと今後も何度も行くと思うし、この街に興味を持って足を運んで好きになってくれる人が1人でも増えたら嬉しいと心から思っているけど、タバコやマリファナ、そして飲酒運転など、そういうところに潔癖な人には色々と不快な場所かもしれません。そして、誘惑に弱い自覚がある人はあまり行かない方がいいのかな、という気もします。実際、アメリカ国内でも中西部や西海岸に住む比較的お堅めの知り合いたちは、ニューオリンズにあまり良いイメージを持っていない人も結構います(堕落している、危険などなど。まぁ否定はできない…)。「あんな所に一人で行くの?!」みたいな反応を何度かされました。私も比較的潔癖というか神経質な方だと思っていたんですが、いざ行って気づいたのは「他人が何をしようと(自分に迷惑かからなければ)どうでもいい」みたいです。

 

■ 夕御飯
最後に夕御飯の話を。
ニューオリンズは食事がおいしくローカルフードも充実してるので、もちろん普通にちゃんとレストランに入って夕御飯をいただくのが理想なんですが、特にジャズフェス期間中に夜のライブに行くとなると、なかなか「そんな暇はねえ!」となります。それに美味しいとはいえカロリー高すぎ油脂多すぎで胃もたれするので毎晩レストランでちゃんと食事とか無理。とはいえ生きていればお腹は空く。
なので、「食事よりライブ優先な人があんまり時間かけずにとりあえず食事を済ませる方法」について書いてみたいと思います。
夜遊びのところでFrenchmen Streetに行くなら食事には困らないと書きました。実際、食事が取れるライブバーも幾つかあるし、ホットドッグやピザ屋さんなど幾つかあります。
それ以外の場所はどうかというと、大抵のライブバーは基本的に飲み物しか出ません(Little Gem Saloonのように、普通に食事しながらライブを楽しめるお店も多少あります)。ただTipitina’sはお店の前にFood Truckが来てたし、Maple Leaf Barも深夜でなければ隣のお店で食事ができたはず。あとは季節や曜日によってCrawfish Boilをやる会場もあるので、そういう日はザリガニでよければ食べれます。Vaughan’sは4年前は毎週月曜だかにRed Beans & Riceを振舞ってました(今回は行ってないので不明)。Kermit Ruffinsのお店では彼の手料理が出る日もあると聞いたこともあります(これも行ったことないので詳細は不明)。そんな感じでどうにかなることもあるんですが、不確定要素が多すぎるため、事前にお店のサイトやSNSを調べるなどしておいてください(食事を出すお店はお店のサイトにメニューが掲載されているし、Crawfish Boilなどがある場合も告知してることが多い)。よく解らなければ、自分で調達しておくのが無難です。私が宿泊した場所の近くのスーパーはDeliが比較的充実してたし(結局使わなかったけど、オーガニック系も扱ってて結構おいしそうだった)、ジャズフェス会場で閉まる直前くらいに食事を済ませれば早めの夕食になります。後は日本でもおなじみのSubwayやMcDonald、チキン系のファストフードPopeye(ルイジアナ州中心のチェーン店)、遅くまで開いてるカフェ(意外と少ないんだけど)でPo-Boy(サンドイッチの一種)とか。まああんまり身体には良くないですが、数日その食生活したところで死ぬことはないでしょう。探せばファストフードに近い感覚で1人でサクッと入れるレストランもあるにはあるんですが、ここはまだ私も開拓中・模索中です。むしろおすすめがあれば教えていただきたいです。

最悪、もっと不健康でよければ、WalgreensやCVS(ドラッグストア的なお店)はだいたい24時間開いており、シリアルバーやお菓子類も売ってるので飢え死ぬことはないでしょう。さすがに栄養的に心配なら、一緒にマルチビタミンでも買っておけばいいかと(笑)。まあそれは冗談としても、小腹が空いたらコンビニで手軽におにぎりやサラダを買える生活に慣れていると不便さは否めませんが、色々工夫をすればなんとかなるな、という感じです。

ただ、繰り返すようですがそこまでライブハウス巡りに命を賭けていないなら、是非レストランでゆっくりと美味しい食事をとってください。