Hard Target

邦題「ハード・ターゲット」。1993年アメリカ公開のアクション。以下あんまりネタバレないと思います。

ベトナムで心に傷を負いホームレスに落ちぶれた父の行方を探す女性弁護士。彼女に協力する、職にあぶれた船員を好漢ヴァン・ダムが、得意のマーシャル・アーツを駆使してタフに演じる。女性弁護士の父がニューオリンズの町で秘密裏に行なわれる殺人ゲームの犠牲となったことを知り、独自の捜査を続ける主人公が、いつのまにかその標的となっていた……。(Yahoo!映画より引用) 

 

私は映画には疎く、「ニューオリンズニューオーリンズ)」というキーワードのみで拾ったものを無差別に観ているだけなので詳しいことは知りませんが、ジョン・ウー監督(さすがに名前は知ってる)のハリウッド初進出映画なんだそうです。初のアメリカ映画の舞台になぜ敢えてニューオリンズを選んだのか謎ですが、まあニューオリンズって(少なくとも外国人視点では)「ある種のアメリカっぽさ」がものすごくありますからね。

 

主演はジャン=クロード・ヴァン・ダム。まあ、かっこいいっちゃかっこいいんですけど、「マーシャル・アーツの達人である寡黙な一匹狼の主人公が、ヒロインの金髪の綺麗なお嬢さんを間一髪で助けて、その後ボディガードとして一緒に真相究明、悪に立ち向かう…」と、ベッタベタなストーリーです。アクションも正直「やりすぎ感」がすごくて、ちょっとギャグっぽく見えてしまう。ただまあ、「悪」の正体が「お金持ち相手に人間ハンティング(文字通りに人間を「狩る」)ビジネスを行う組織」という悪趣味な点と、クライマックスの戦闘シーンの舞台がマルディグラフロートの不気味な倉庫で(無人のフロートが並ぶ薄気味悪さはなかなか圧巻)、なんとも不穏な感じを醸し出してて色を添えてたかな、とは思います。あと、街の退廃的な雰囲気も映画にマッチしていました。なんでニューオリンズ選んだのか謎、と書きましたが、例えばこれをロサンゼルスの明るい太陽の下とかでやったらシラけそうなので場所選びは正解だったのかもしれません。まあ一応Bayouのシーンもあったしね。Bayouに住む、主人公のおじさんはなかなかいいキャラでした。

 

超個人的には、90年代のニューオリンズの街並みとかって意外と知らなかったので、映画なので色々演出はあっただろうけど、そういうのを垣間見れたのは興味深かったです。あと主題歌がCCRのBorn on the Bayouでした。厳密にはニューオリンズ音楽ではないけど、ここはポイント高い。

とはいえ、もう一度観るかと言われたら、もういいかな…というのが本音です。はい。