Jazzfest 2019, April 29 #1

ジャズフェス終わってDaze Betweenに突入。今までは後半からの参加なので、ちゃんと体験するのはほぼ初めてです(シリルさまとチャールズ兄さんに遭遇する事件ならありますが)。

最初の予定は、とある現地在住日本人の方とのランチ。ニューオリンズでできる知り合いって基本的に音楽関係者かライブバーに居合わせたファンの方とかなんですが、この人は音楽と関係ないところでご縁があった、かなりのレアケースです。

この方を除いてこれまで私の直接の知り合いで、音楽とまったく関係ない理由でニューオリンズに住んでいる(住んでいた)日本人は1名のみ、Tulaneへ研究留学していた某大学の教授でした。Tulaneはそれなりに知名度のある大学だし、この教授いわく日本人の留学生も少数ながらいたようですが、音楽関係者を除けばニューオリンズに住んでる日本人なんてせいぜいその程度だろうと思っていました。ところがこの方の話によれば実は結構いらっしゃるらしく、しかも日系企業の駐在員とそのご家族も多いとのこと。

ニューオリンズに赴任の可能性がある会社…私も当然過去に調べようとしました(まあニューオリンズで仕事とか誘惑多すぎてできるのかはともかく)。でも支社がある日本企業なんて当然ないし、関連会社になってくると調べるのがかなり難しい。それに仮にあったとしても、ニューオリンズのような小さな地方都市にまでビジネス広げてるのはそこそこ大企業なので入るの難しいだろうし、仮に入れてもニューオリンズへの駐在がそもそもありうるのか、あったところで赴任の可能性のある部署でその任務にたどり着ける確率は…と考えるとあまりに非現実的なので、さっさと断念しました。世の中にはニューオリンズ赴任を命じられるような幸運なサラリーマンが結構いるんだなぁとびっくりです。いや彼らにとって幸運かどうかは知りませんが。小さいながら日本人補習校もあるらしく、狭い街とはいえまだまだ知らないことがたくさんあります。

そして、音楽関係ないと言いながら嬉しいことにショーティくんの絵本をちゃっかりとお土産にいただきました。お子さんたちの学校で生徒に配られていて(すごい!!)、お家に複数あったのだとか。なんともありがたいです。大感謝。 

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(米Amazonにも同じ表紙の物はないので、実は非売品のレア絵本…?!)

 

しかしショーティくんの絵本配布、全市内で行われてるのかな。だとすると「地元の小学生で彼を知らない子はいない」ってレベルだよね。すごいなぁ。

 

…と、他にもいろんなお話ができて、しばし音楽から離れた楽しい時間を過ごさせていただきましたが、ここからは再び深夜までライブ三昧です。

まずはLouisiana Music Factoryでシリルさま。

LMFではジャズフェス期にたくさんインストアライブをしてくださるのですが、このラインナップが毎年ほんと無料なのが申し訳ないくらい豪華。しかし当然どれもかなり混雑するし、しかもシリルさまだし!ということで早めにお店に向かいました。幸いほぼ最前列ど真ん中をゲット。去年はこの状態で突如キャンセルが発表されたので期待し過ぎないように待ってましたが、幸い今年は決行されました。前々日に続き、1週間の滞在で結構な近い距離で2度も拝ませていただけるなんてありがたき幸せ過ぎます。ニューオリンズまで来た甲斐もあるというものです。

セットリストは2日前のJazz Playhouseの縮小版て感じで、バンドメンバーも同じように入れ替えつつの演奏でした。ステージ狭くて全員乗らないからとおっしゃっていらっしゃっられてあらせられたけど、フェスとかでは全員で演奏されるのかな。ドラムは全編オマリくんで絶好調、ベースも途中からダリルさんご登場でネヴィル感増し増しで最高でした。

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(この素敵すぎるツーショット、大のお気に入りです。うふ。やっぱりどこなく似てらっしゃるよね。)

 

しかし前夜の「結構みんな客席見てる発言」がチラチラと頭をよぎり、思ったよりガン見できず…とか言いながらも結構写真も動画も撮ってました。今までどんだけ無遠慮に観てたんですかね。でもさすがに「目線いただきましたー!うっはー!」ってノリでシリルさまを見つめるのはちょっと恥ずかしかったかも。自意識過剰なのかただのアホなのか。どっちもか。

 

ライブ後はかねてより話題になってたジャズフェス50周年記念ボックスセットと、その他にも少しCDを購入。しかしお店に貢献したい気持ちはあるものの、最近はサブスクリプションも利用してるし何より置き場所などを考えて以前ほどは買わなくなってしまいました。私のようなお客も多いのか、品揃えもレコードの割合がかなり増えた気がします。グッズはお土産含めてちょこちょこ買ってるので、こちらも充実してくれると嬉しいかな。タンブラーとか文具類とかあれば絶対買うんだけど。

ちなみにボックスセット、ジャズフェス会場でも売ってたんですが、予想に反してLPサイズのずっしり分厚いハードカバーと到底持って帰れそうになく、こちらで買いました。持ち帰りは少し大変だけど、見た目的にはかなりテンション上がります。音楽だけならSpotifyとかでも聴けちゃうので1万円前後するのは少し高いと感じるかもしれませんが(まあ安くはないですが)、このブックレットにちょっとしたご祝儀をプラスと思えば十分に払う価値はあるかと思います。

 

続けてはBuffa’sでArséne DeLay & Charlie Wooton。わーい、チャーリーさん! 昨年10月末の来日から1年以内に3回目と、下手な友達よりよほど会ってて笑えます。

シリルさまのライブ最後まで観てから急いで買い物して向かったんだけど開演には間に合わず、遅れてお店に入ったら少しして私に気づいてくれてステージから手を振ってくれました。これは自意識過剰ではなく。で、あ〜やっぱりホントに客席って結構見てるんかなぁと。今日そればっかりだな。

そして合間のMCで、「去年は日本に演奏に行ったんだけど、会場でWWOZのTシャツを着てた女性がいて、今日は彼女が来てくれたよ!」とステージから紹介されてしまいました…ちょっと恥ずかし。なんか私に会った時のエピソードが微妙に改変されてた気もするけど、相変わらずOZの人と認識されてるようで、よほど嬉しかったんだなぁと。ここまで言ってくれるのだから、今後もニューオリンズ関係のライブは極力ご当地Tシャツ着て行こうと思います。そして紹介された後に、何人かのお客さんが私の席を通りすがりに”Welcome to New Orleans!”って声かけてくれたのがなんだかすごく嬉しかったです。ニューオリンズのこういうところ、本当に大好きだなー。私は日頃はあまり人を信用しなかったり頼るのが苦手だったり人付き合いが煩わしかったりなので、大好きだなぁと思う自分に毎回驚くんですけどね。

ライブは前回とあまり変わらなかったけど、1月はまったり3セットに分けてやっていたのが今回はフェス仕様なのか休憩なしでした。タフだなぁ。途中でご夫婦で観にいらしてたMike Doussanさんが飛び入り!

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(おじさん2人のステージもいいもんですね!)

 

とはいえArséneさんも本当に素晴らしい声で、ニューオリンズ愛溢れてるオリジナル曲も素敵だしトークも結構楽しい。チャーリーさんと色々一緒にやってるので息もバッチリです。彼女がボーカル担当してるZydefunkも観てみたいです。

そして前回お腹空いてなくてパスしちゃったred beans & riceも食べれました。美味しかった! 月曜日は食べ放題らしいけど、お代わりはとても無理だった…。ここは接客の女性(店主なのかな?)も感じが良くて素敵だし食べ物美味しいし値段も手頃だし音楽も素晴らしいのでホントおすすめです。マクダーモットさんとかも出演してるし、他の曜日も行ってみたいなぁ。

 

チャーリーさんとも終わったあとしばらく話してて、深夜にBlue NileのDoug Wimbishのライブに少し出るけど来ない?とお声かけていただきました。今回、基本的にお誘いは断らない方針だったしましてチャーリーさんのお誘い、ジャズフェス期間じゃなければほぼ確実に行ったんだけど、残念ながら先約あり。というか正直Zydefunkだったら先約を裏切ってたかもしれませんが、実は前夜のMaple Leafのlate night showがウィンビッシュさんで、新村さんたちとお話してる時に外に漏れ聞こえてたんだけど、特に好みではないというか、やっぱりニューオリンズバンドの音と違う感じですねーとか(やっぱりニューオリンズ音楽好きだな的なニュアンスで)話してたんですね…言えないけど。でもチャーリーさん出るし先約のお店からBlue Nileも近いし、そっちがあまり面白くなかったら抜けて行こうかなとも思ったんですが、とんでもなく楽しかったので結局チャーリーさんとお会いできたのはこの時だけでした。でもなんだろう、彼はまたきっとすぐに会える気がするんだよな。知らんけど。